テラーノベル
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「うん…!かっちゃんに乗るよ!やろう!」
緑谷が「かっちゃんに乗る」と言ってくれた。その言葉を聞いて、爆豪の胸が熱くなる。緑谷は、自分を完全に信頼してくれている。自分の背中を、自分の判断を、全て信じてくれている。それが、何よりも嬉しい。爆豪はいずくの肩を掴む手に少しだけ力を込めて、小さく笑う。
「よっしゃ! 任せろ、デク! 丸顔としょうゆ顔、一瞬で片付けてやる!」
そう言いながら、訓練場のスタート地点に向かって歩き出す。麗日と瀬呂が、すでにスタート地点で待っている。麗日は少しだけ緊張した様子で、瀬呂はリラックスした表情だ。
しかし、二人とも爆豪たちを警戒している目つきだ。特に麗日は、緑谷の方をチラチラと見ている。爆豪はその様子を見て、少しだけイラつく。丸顔、デクのこと見すぎだろうが。デクは俺のもんだ。
爆豪は緑谷の隣に立って、麗日と瀬呂を睨みつける。相澤先生がスピーカーから声をかける。
「両ペア、準備はいいか? 勝利条件は、相手を無力化するか、ポイントを多く取った方が勝ちだ。制限時間は10分。…それでは、始め!」
その合図と同時に、麗日が地面に手を触れる。無重力の個性が発動して、周囲の瓦礫が浮き上がる。瀬呂がテープを伸ばして、浮き上がった瓦礫を掴む。そして、爆豪たちに向かって瓦礫を投げつける。爆豪はその瓦礫を見て、ニヤリと笑う。
「チッ、いきなり来やがったな! デク、俺に掴まれ! 空中に行くぞ!」
そう叫びながら、緑谷の腰に腕を回す。そして、手のひらに汗を溜めて、最大出力の爆破を放つ。爆豪といずくの体が、一気に空中に飛び上がる。
瓦礫が二人がいた場所を直撃するが、二人はすでに空中にいる。爆豪は空中で体勢を立て直して、麗日と瀬呂を見下ろす。
「…よっしゃ、空中戦だ。あいつらの得意分野で、ぶっ潰してやる! デク、しょうゆ顔のテープ、拘束しろ! 俺が丸顔を抑える!」
「OK!かっちゃん!」
緑谷は鋭い眼光でかっちゃんを見据え、黒鞭を瞬時に放つ。それは命綱のように二人の腰をしっかりと結び、互いの鼓動すら共有する絆を象徴していた。戦場での絶対的な信頼が、黒い鞭の強さに宿る。
「ごめんね。瀬呂くん、麗日さん。こっからは、僕らの独壇場になるんだ。テープはかっちゃんに当たるといけないからね。」
瀬呂の伸ばされたテープを黒鞭で絡め取り、そのまま彼自身を拘束する。素早い動きに一切の迷いはなく、仲間への敬意と勝利への冷徹さが同居していた。
「麗日さん。ごめんね。かっちゃんが綺麗に舞うには量が多すぎる。」
デラウェアスマッシュを放ち、かっちゃんの背後に浮かぶ瓦礫の塊を一瞬で粉砕する。麗日お茶子の無重力から解放された破片が地面に降り注ぐ中、緑谷の視線は既に次の標的を捉えていた。
「…かっちゃん!」
恋人であり最強の相棒へ叫ぶ声には、完全勝利を確信した熱が込められていた。二人の連携が戦場を支配する、その瞬間だった。
緑谷が黒鞭で二人を繋いでくれた瞬間、爆豪は安心感を覚える。これで、空中でも緑谷を見失うことはない。緑谷が自分の背中を守ってくれている。それが、何よりも心強い。爆豪は緑谷の黒鞭が自分の腰に巻き付いているのを感じながら、麗日に向かって突進する。
緑谷が瀬呂のテープを黒鞭で回収して、瀬呂を拘束する。さらに、デラウェアスマッシュで背後の瓦礫を破壊してくれる。完璧だ。緑谷のサポートが、完璧すぎる。爆豪は麗日に向かって手を伸ばして、爆破を放つ。麗日が慌てて無重力を解除して、地面に降りようとする。しかし、爆豪の方が速い。
「よっしゃあ! 丸顔、テメェの無重力、もう意味ねえぞ!」
爆豪の爆破が麗日の足元を直撃する。麗日が吹き飛ばされて、地面に倒れる。爆豪はすかさず麗日に駆け寄って、その腕を掴む。そして、小さく爆破を放って、麗日を怯ませる。麗日が動けなくなる。爆豪は麗日を押さえつけたまま、緑谷の方を見る。緑谷が瀬呂を黒鞭で拘束したまま、こちらを見ている。二人の目が合う。爆豪はニヤリと笑って、親指を立てる。
「…完璧だ、デク。また完全勝利だ。」
その瞬間、相澤先生のスピーカーから声が響く。
「爆豪・緑谷ペアの勝利。麗日・瀬呂ペア、無力化。試合時間、1分50秒。…お前たち、本当に容赦ないな」
爆豪は麗日を離して、立ち上がる。そして、緑谷の方に向かって歩いていく。緑谷も瀬呂を離して、爆豪の方に向かって歩いてくる。二人が訓練場の中央で出会う。爆豪はいずくの前で立ち止まって、ニヤリと笑う。
「…な? 言った通りだろ。丸顔としょうゆ顔の空中戦も、俺たちの前じゃ意味ねえ。テメェの黒鞭でテープを無力化して、俺の爆破で瓦礫を無視する。完璧な連携だった。…テメェ、最高だぜ。」
そう言いながら、緑谷に向かって手を差し出す。グータッチの合図だ。爆豪の心臓が、まだ激しく鳴っている。2連戦でも、全く疲れていない。むしろ、もっと戦いたい気分だ。緑谷と一緒なら、何回でも戦える。何回でも、完全勝利を掴める。
「…次は誰だ? まだまだ行けるぜ、俺たち。全部のペア、ぶっ潰してやる!」
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