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キルアと×××甘々展開
キルアは、あなたの顔をじっと見ていた。近い。やけに近い。
「……なに?」
そう聞く前に、両頬に温かい感触。
「むに」
「ちょ、ちょっと!」
抗議する間もなく、指先でぐにーっとほっぺをつままれる。
「やっぱ柔らけー」
楽しそうに笑うキルアは、完全に確信犯だ。
「やめてってば!」
「嫌だね。×××のほっぺ、オレの癒しだし」
さらにもう一回、むにむに。
力は弱くて、からかうみたいで、でもすごく近い。
「逃げんなよ」
そう言って、額をこつんと軽く当ててくる。
「可愛いんだからさ」
さらっと言われて、心臓がうるさくなる。
キルアは気づいてるくせに、知らないふり。
「ほら、もう一回」
また指が伸びてきて、今度はさっきより優しく。
「……×××がこうしてると、落ち着くんだよ」
囁く声は低くて、甘くて。
ほっぺはムニムニされてるのに、胸のほうがぎゅっとなる。
「オレのだからな」
独占欲を隠さない一言と一緒に、
最後は軽く、名残惜しそうに指が離れた。「……キルア」
呼ぶと、キルアはきょとんとした顔でこっちを見る。
「なに――」
その瞬間。
「むにっ」
「!?」
両手でキルアのほっぺを挟んで、思いきり——でも優しく。
「ちょ、×××!? なにして……」
「さっきのお返し」
むにむに。
キルアのほっぺ、意外と柔らかい。
「……っ、やめろって」
そう言いながら、全然抵抗しないのがずるい。
「キルアのほっぺも柔らかいじゃん」
「うるせ……」
耳まで赤くなってるのが、手の感触越しにも分かる。
「ほら、癒しなんでしょ?」
そう言ってもう一回、むに。
キルアは一瞬黙ってから、ふっと力を抜いた。
「……反則」
ぼそっと呟いて、あなたの手首を軽く掴む。
「×××にやられるとさ」
距離が、また近くなる。
「逃げられねーんだよ」
照れ隠しみたいに視線を逸らしながら、
でもその手は離さない。
「……次やったら、倍返しだから覚悟しとけ」
そう言うくせに、口元は少し笑っていた。
「……言ったよな」
そう呟いたキルアの声は、ちょっと低い。
気づいた時には、逃げ道をふさぐみたいに距離が近い。
「倍返し、だって」
そのまま——
今度は両手で、あなたのほっぺをがっちり。
「むにむにむに」
「ちょ、キルア!? さっきより強い!」
「当たり前だろ。倍返しだぞ?」
そう言いながらも、力は全然痛くなくて、むしろ丁寧。
「ほんと柔らけーな」
指先がほっぺを押すたび、キルアは満足そうに目を細める。
「×××、こういう顔してるとさ」
少しだけ声を落として。
「からかいたくなる」
顔が近い。
近すぎて、視線を逸らせない。
「逃げようとすんなよ」
そう言って、最後にもう一回、
名残惜しそうにむにっ。
手が離れたあと、キルアはそっぽを向いた。
「……調子乗んな」
でも耳は赤いまま。
「次はオレの番な」
完全に勝った顔で、でもどこか照れてる。ほっぺを解放されたあと、あなたは一歩下がって腕を組んだ。
「……ふーん」
その声に、キルアがちらっと見る。
「なに、その顔」
「別に〜?」
そう言いながら、明らかに拗ねてるのは自分でも分かる。
でも認めない。
キルアは少し困ったように眉を寄せた。
「なんだよ。オレ、やりすぎた?」
その瞬間、心の中で決める。
——逆襲開始。
「……キルア」
名前を呼んで、一歩近づく。
さっきより静かで、落ち着いた声。
「なに?」
油断してる。
完全に。
次の瞬間、そっと袖を引いて——
「ぎゅ」
キルアの腕に、軽く抱きつく。
「!?」
「……さっきの、ちょっと悔しかった」
小さくそう言うと、キルアは一気に固まった。
「お、おい……」
「倍返しされたから」
顔を上げて見ると、
キルアの耳が一瞬で赤くなる。
「それ、反則……」
声が小さい。
強気なキルアはどこ行った。
あなたが離れようとすると、今度は手首を掴まれる。
「……逃げんな」
でも力は弱くて、ためらいがち。
「×××、そういうの使うなよ」
視線を逸らしながら、ぼそっと。
「……オレが本気になるだろ」
完全に逆襲成功。
キルアはしばらく、動かなかった。
手首を掴んだまま、力を入れるでもなく、離すでもなく。
呼吸が一瞬だけ乱れて、すぐに抑え込む。
「……×××」
低く名前を呼ばれて、胸が跳ねる。
「それ以上やるとさ」
顔を伏せたまま、歯を食いしばるみたいに。
「オレ、理性もたねーから」
そう言うくせに、抱き返す代わりに
あなたの肩に額を預けるだけ。
——耐えてる。必死に。
「……ずるい」
小さく、悔しそうに呟いて。
次の瞬間、ふっと力が抜けた。
「もう無理」
観念したみたいに、
今度はちゃんと、でも優しく抱きしめられる。
「……可愛すぎ」
囁き声は完全に甘くて、さっきまでの余裕は消えてた。
頭に手が伸びて、
ぽん、ぽん、と落ち着かせるみたいに撫でられる。
「反則なの分かっててやってるだろ」
そう言いながら、声は怒ってない。
「……好きなやつにやられたら、耐えられるわけねーじゃん」
ぎゅっと一瞬だけ力がこもって、すぐに緩む。
「ほら」
離れ際、唇を軽く重ねて。
「今はこれで許してやる」
照れ隠しの強がり。
でも目は、すごく優しかった。
「……もう抵抗しねー」
そう言って、キルアは小さく息を吐いた。
さっきより距離が近いのに、空気は柔らかい。
緊張じゃなくて、安心の近さ。
「ほら」
手を引かれて、自然と隣に座らされる。
「無理すんなよ。今日はオレが甘やかす日な」
有無を言わせない口調なのに、声はやけに優しい。
頭に手が伸びて、
指先が髪をそっと撫でる。
「……こうしてると落ち着くだろ」
ぽん、ぽん。
一定のリズムで、子ども扱いじゃない、大事にしてる触り方。
「×××はさ」
少し間を置いてから、低く。
「オレの前じゃ、強がんなくていい」
肩に寄せられて、
逃げないように、でも閉じ込めない距離。
「疲れたら、ここ来いよ」
ほっぺに、また指が伸びる。
「むに」
今度はからかいじゃなくて、
確かめるみたいに、優しく。
「……可愛い」
照れも隠さず、ぽつり。
「オレが守るから」
短い言葉なのに、やけに重くてあったかい。
撫でる手は止まらなくて、
そのまま静かに、時間が溶けていく。キルアは何も言わず、少しだけ足を動かした。
「……こい」
短くそう言われて、気づけば膝の上。
頭を預けると、太ももの温度がじんわり伝わってくる。
「……いいだろ、ここ」
確認するみたいな声。
あなたが動かないのを見て、キルアは小さく息を吐いた。
「よし」
指が髪に沈んで、ゆっくり撫でられる。
さっきよりもずっと丁寧で、逃がさない感じ。
「×××はさ」
指先で髪を整えながら、ぽつり。
「オレの前じゃ、こうしてろ」
命令っぽいのに、強くない。
むしろ、守る場所を決めてるみたいな言い方。
「他のやつに見せんなよ」
少しだけ、声が低くなる。
「……オレが知ってりゃ、それでいい」
なでなで、なでなで。
一定のリズムで、安心を刻むみたいに。
ほっぺに触れて、軽く親指で押す。
「ほんと、可愛い顔すんのな」
照れもなく言ってから、
ふっと視線を逸らすのがキルアらしい。
「奪うつもりはねーけど」
一瞬、手が止まって。
「離す気もないから」
そう言って、また頭を抱え込むように撫でる。
「ここはオレの場所」
膝の上、腕の中、静かな時間。
独占欲は強すぎなくて、でも確か。
「……眠くなったら、そのままでいい」
低い声が、子守歌みたいに落ちてくる。
膝の上があったかくて、
撫でる手が止まらなくて。
気づいたら、あなたは自分から少しだけ身を寄せていた。
「……ん」
小さく喉が鳴る。
それに気づいたキルアの手が、一瞬止まった。
「……完全に油断してんな」
そう言いながら、声は笑ってる。
「ほら」
指がまた動き出して、
今度は頭だけじゃなくて、背中までゆっくり撫でる。
「そんな顔でくっつかれたらさ」
ぽつり。
「離すわけねーだろ」
あなたがさらに膝にすり、と額を押しつけると、
キルアは小さく息を吸ってから、観念したみたいに腕を回す。
「……甘えすぎ」
言葉とは逆に、ぎゅっと優しく。
「でも、嫌じゃねーから」
指先が耳の後ろをなぞって、
安心させるみたいに、何度も。
「×××はここにいろ」
低く、静かな独占。
「オレが全部受け止める」
そのまま動かずにいると、
キルアは少しだけ体を傾けて、守る姿勢になる。
「ほら、力抜け」
なでなで、なでなで。
完全に“居場所”を用意するみたいな触り方。
「……こうしてると」
小さく呟く。
「オレまで落ち着くんだよ」
時間がゆっくり流れて、
甘さだけが静かに積もっていく。
気づいたら、意識がふわっと遠のいていた。
キルアの膝の上。
一定のリズムで続くなでなでが、子守歌みたいで。
「……すー……」
小さな寝息が聞こえた瞬間、
キルアの手が、ぴたりと止まる。
「……寝たな」
起こさないように、ほとんど息だけで呟く。
しばらくそのまま動かずにいて、
あなたの表情をそっと覗き込む。
無防備で、安心しきった顔。
「……ほんと、ずるい」
小さく苦笑して、
今度は撫でるんじゃなくて、そっと髪に触れるだけ。
起きないか確かめるみたいに。
「オレの前でしか、こんな顔しねーだろ」
低い声。
独り言みたいで、でも確信に満ちてる。
少し体勢を直して、
あなたが楽になるように、膝の角度を調整する。
「重くねーよ」
誰に言うでもなく。
「……むしろ」
小さく息を吐いて、
視線を戻す。
「離したくねー」
寝顔を見つめながら、
指先で前髪をそっと整える。
「起きたら、また甘えてくんだろ」
そう言って、口元がゆるむ。
「それでいい」
夜は静かで、
キルアはそのまま、しばらく動かなかった。
×××の寝顔を、
宝物みたいに眺めながら。
To be continued….
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