心中表現あり
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「アタシ太宰がすき。」
そう、中也はいってきた。
今にも泣きそうな目をしていて、とても愛らしい。
「なんですきなの?」
私が質問する。
そうしたら中也は行き詰まったのか、ぁ、とかぅ、しか言えてない。
「ちゅーや、教えて。」
中也の頬に手を置き、すりすりと撫でる。
ようやく口が開く。
「ゎかんねぇよ……いつのまにか心の中にもやもやがたまってって、嫉妬しちゃって。手前がほかの男のところにいってほしくなくて、」
予想外の答えに少々おどろいてしまった。
けど、それ以前に。
私のことがだいっきらいな中也が嫉妬をするなんて。
子宮が痛む。じんじんする。
これが恋というものなのかな?
いや、もっと歪で、どろどろとしたような。そんなものだ。
私は、思い切って言う。
「そんなに私のこと好きなら、一緒に心中しよ。」
嗚呼、言ってしまった。
中也の瞳がおおきくひらき、あからさまにびっくりしていることがわかる。
ふふ、かわいいね。頬をまた撫でる。
「わかった。アタシ、いきたい海あるの。」
そういいながら中也が私の手に触れる。
あたたかいね。ちゅうやの手。
中也はすくりと立ち上がり、私の手を離さないようにぎゅ、と繋ぐ。
かわいいね。
「うふふ、早く案内してよ。このしゅんかんを待っていたんだよ。」
「笑うなよ、きもちわるい。 」
ふーん、そういうこと言っちゃうんだ。ちゅーやって。
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続きはできたら今日中に出すのでお待ちください。
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