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コメント
9件
初コメも失礼します 続き楽しみにしています リクエストなんですけど オリバーさんとの絡み見たいです
コメントが遅くなりすみません💦リクエスト答えてくださりありがとうございます! 最高でした!
ブクマ失礼します(* .ˬ.)
皆様こんにちは
今回は、ずいぶん前にリクエストを頂いていたやしきず編、しかし作者は社さんの理解度が低いのでご容赦を!
あと、お正月に書いた作品なので時期外れになってしまってます。
剣持side
「男性ライバーで新年会?」
年明けの休日に年末忙しくて出来なかった部屋の掃除をしていると叶くんから電話が入った。
「そうなんだよね~。まぁ集まれる人だけだけど…一応、今決まってるのは葛葉と僕でしょ。もちさん以外のろふまおにも声掛けたし」
「うーん…」
掃除機片手に思考を巡らせる僕。難しい顔で悩んでいる理由は非情なようだが予定の調整ではなく、どうやって断ろうかと言い訳を考えているに過ぎない。
仕方ないさ、そもそも本来の僕は超面倒くさがりなのだから。
「あ、今行くの面倒くさいって思ったでしょ」
「ソンナコトナイヨ」
「思ってたんだ」
速攻言い当てられボロが出る
精一杯の社交辞令も相手が僕の性質を知り尽くしていたら意味がない。
「ガッくんもくるよ?」
「………ん〜」
相方の名前に一瞬グラつくが、まだ少しだけ面倒くささと天秤にかけ迷ってしまう
そんな時、叶くんが『しょうがないなぁ』と言うように溜息をついた
「鈴谷さんは…」
「アキくん来るの!?それを先に言ってよ。行く!」
「よし決定〜。」
嬉しそうな電話越しの叶くんに場所と日時を聞いて通話を切る
今年は年の始めからアキくんに会える!とすっかり浮かれていた僕はよくよく考えず返事をした事に全く気付いていなかった。
「明けましておめでとうございます。アキくんは?」
「もちさんいらっしゃい。新年おめでとう!待ってたよ」
「剣持さん、おめでとうございます」
叶くんとシェリンさんがこちらに目を留め近付いてくる
今回の新年会の会場は、なんと会社の大部屋。予想以上にライバーが参加する事になったので、ろふまお泥酔回のように上の人が許可してくれたらしい
個性豊かなライバー達が外に出るより、いっそ自分達が囲っていたほうが安心だと会社側も思ったのだろう
「ねぇアキく…」
「外寒かったでしょ?ほらほらコート脱いであったかい飲み物飲もうよ」
「アキ…」
グイグイ引っ張る叶くんに負けじとアキくんを探していると苦笑して同情したような視線をこちらに向けるシェリンさんと目が合った
え、あれ?これ僕騙された?
「お、もちさん。あけおめ〜」
「葛葉…あーあけおめ」
引っ張られて行き着いた先は、アキくんの元…ではなくジャージ姿で胡座をかいて座る吸血鬼の所だった
「……」
いや、まだ天使は諦めないぞ
見つけられていないだけでどこかに!
挨拶もそこそこに視線を彷徨わせる僕を、呆れた目が下方から追いかけてくる
「もちさん諦めなー?叶に何言われたか知らないけど多分お目当ての人はいないっすよ」
「なん…だと…!?」
「ほんと、たまにアホだよなアンタ。ほらこれでも飲んで落ち着いたらどうすか?」
葛葉に手渡されたのは綺麗なグリーンの飲み物。炭酸のようなものがシュワシュワと音を立てている事からメロンソーダか何かだろう。
なんだよ無駄足かよ!いや新年の挨拶は大事だけどさ!と頬を膨らませながらジュースを受け取り一気に煽った
「…っ!?」
瞬間、カッと体中が熱くなり
僕の意識はここで途絶えた。
叶side
次々とやって来る男性ライバー達を出迎えて新年の挨拶と会話を楽しんでいると
「もちさん…?」
不安げな相棒の声が背後で聞こえる。
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かと思えば今度はドサリと重みのある響きがして僕は、とうとう振り返った
え…?
数回、瞬きして絶句。
そこに広がっていたのは真っ赤な顔のもちさんが向かい合った体勢で葛葉の肩に顔を埋めている光景だった。
ゆっくりと葛葉と視線を合わせる
「おまえ、もちさんに何したの?」
「えっ?いやっ何もしてねぇよ!ジュースやったぐらいで…」
わたわたと本気で慌てる様子は彼が嘘を言っているようには見えない
「ジュース…?」
もちさんの側に転がっているグラスを拾い上げ鼻を近付ける
大人ならよく知った香りが漂った
「…!葛葉、これ酒だよ。」
「ふぁ!?」
冷や汗が止まらない葛葉を横目に溜息をつく、とりあえず近くにいた常識的な大人を頼る事にした。
「はぁ?間違えて剣ちゃんに酒飲ませたぁ?」
通りすがりの常識人、社築を召喚し事情を説明する
「未成年になんてこと…」
「わ、悪い…」
言いたい言葉は多々あれど息子は父親の説教を甘んじて受けている
彼も悪気があったわけではないからなぁ…。
小さくなって項垂れる葛葉がちょっと可哀想になってきた
「まぁ幸いアルコール度数低い酒だったみたいだし。起きたら水飲ませて介抱して家まで送ってやろう。親御さんには事情話しとくから」
さすがに手際がいい。
もちさんの顔色を窺いながら社さんがこれから取るべき行動を示してくれて早速スタッフに話をしに行こうと立ち上がる
「まって」
そんな社さんを止めたのは葛葉だった
「自分で言うよ。俺が飲ませちゃったんだから」
真っ直ぐ潔い目で言いきる相棒
こういう所、やっぱ男らしいし同時に彼らしいと思う
僕が感心していると社さんも思うところがあったのか優しい目をしていた
「ん、そうだな」
応援するように慰めるように
社さんが葛葉の頭をぽんぽんと撫でる
その姿はまるで本当の親子。
これが家族の絆かぁと僕は少々エモい気分に浸った
「…んぅ」
それまで気絶したように葛葉の肩で寝ていたもちさんが急に頭を持ち上げる
ボーッと数秒、親子のやりとりを僕と同じように見つめて何を思ったのか
葛葉の頭の上にあった社さんの手を掴み自分の頭の上にのせた。
「ぼくもぉ、なれれくらはい。」
「ん!?」
「くずはらけずるい…」
「えーと、剣ちゃん?だいぶ酔っ払ってるな…」
「僕酔ってにゃいよ…おとーさん」
「おとっ…!?」
「「もちさん!?」」
まさかの『おとーさん』発言に僕と葛葉は、この状況に嘆いたらいいのかツッコミを入れたらいいのか爆笑したらいいのかわからなくて固まる。
しかし誰よりもこの場において困惑しているのは当の『おとーさん』だろうと思い
チラッと視線を向けると
「えーと…剣ちゃ…剣持さん?俺まだ父親になった覚えは…いや息子はいるけど…いやそうじゃなくて!」
社さんは驚きすぎてオタクくん特有の早口と挙動不審を披露していた
まぁ、あの剣持刀也が自分をお父さんなんて呼ぶんだから無理もないけど
パニックになる周辺を置き去りにもちさんが赤ら顔を社さんに近づけ呟く
「ふふ…今日のおとーさん、変。」
いや変なのは、あんただよ
良い笑顔で社さんを指さすもちさんに鋭いツッコミを入れたくなった
「息子が増えた気分はどう?父さん」
「…問題児は一人で十分だな」
社さんが、もちさんをおんぶしながら廊下を歩く。隣を歩く葛葉からの質問に苦笑しながら答えていた
10分前。『おとーさん、変』発言をした後、急に眠りに落ちた彼に三人で呆気に取られていたらスタッフさんから車の準備が出来たので剣持を家まで送ると連絡があった
おとーさんにしがみついて離れない彼を見ておぶって行くしかないと判断した僕らは駐車場まで、起こさないようゆっくり歩く
「…ありがと、おとーさ…」
寝言が微かに聞こえて社さんが振り返り、微笑む
「はは気持ち良さそうに寝てるな」
「やっぱ、もちさんもガキなんだなぁ」
「葛葉がそれ言う?」
普段からガキムーブをしてる相棒に呆れていると、社さんがもちさんの寝顔を眺めながらポツリと溢す
「たまには息子が増えても良いかもな」
「ふーん…」
横目で社さんを見る葛葉の表情が面白い
「あれ葛葉、嫉妬かい?おとーさん取られちゃうね」
「ちげーよ」
今度は僕も『お父さん』って呼んでみようかな
小さなイタズラ心と家族への憧れ
なんてね、と自分の中だけに仕舞っておいた。
おわり
社さんって『大人』って感じで安心感ありますよね~ああいうお父さんも良いなぁ。