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敦くん…もう慣れたのか…
第3話「この街は命」
「にしても、どうするの?」
とまどかが言う。
「はあ、そんなの、君たちが考えれば?一応君たち、〝名探偵〟なんでしょ?」
と乱歩が言う。
「まあまあ、乱歩さん。」
と敦が説得するようで、機嫌を伺っていた。そこへ太宰が、
「敦くん、乱歩さんにも弱みはあるのだよ。だから、少し待たないかい?」
と言い、続けてこう言った。
「それに、織田作のようになったら、嫌だからね。」
「?」
「とりあいず、捜査をするぞ。」
「へいへい。」
乱歩は言う。
「捜査?無駄だね。現場を見れば分かることだ。なのに態々、捜査をしないといけないのさ。」
太宰はそんな乱歩にこう言う。
「証拠をつきだすために、捜査をした方がいいのでは?」
敦はそれに続いて、
「そ、そうですよ乱歩さん。一応捜査をしましょう!」
と言った。その言葉を聞き乱歩は
「ふーん、わかったよ。」
と言い、周りを見たあと、太宰に目で合図をした。そして太宰は理解し、
「敦くん、捜査に行ってきてくれないかい? 」
「え!僕ですか?」
敦はビックリした。
「嗚呼君だ。乱歩さんからお願いされているよ。」
「わ、わかりました。」
そういい敦は捜査に向かった。
「あのー!すみません!僕も捜査に加わってもいいですか?」
「おう!勿論ええで! 」
「是非。」
「まあ、人が増えることはいいことだしな!」
「そうだな。」
そうして、記録者達は捜査へ向かった。
残ったのは“名探偵”だった。
「さて、君たちはこの事件。どう推理する?」
と、乱歩が人を試す。心理試験のように言った。
「どう推理か…被害者を見る限り、全員撲殺だろう。だとすると、指紋が凶器に着いているはずだ。」
と仁が言う。そこにまどかが、
「あとは、犯人の服装。少し写っているのがあるけど、ほら、紺パーカーだ。つまり、この色のパーカー、凶器を探せば?」
と言った。そして千トが言う。
「人が多いところとか、居そうなところに行けば、嘘とかがわかるよ。」
「うーん、なるほどね。だけどそれって、今のところ、“なんにも分かってない”って言わない?」
「…」
乱歩以外の“探偵”は乱歩の言葉に黙ってしまった。
「はあ、最近の探偵はダメだね。本当」
続けて乱歩が言う。
「君たち、否、僕たちはこの街、この国が命なのでは無いのか?
今記録者に捜査をさせている。先に僕たちが痕跡とかを探しておくのがいいんじゃないか?」
それにまどかが答える。
「そうだね。この街、この国がなくなったら、美味しいものが食べれないし、寝れなくなっちゃう。」
仁も言う。
「そうだな。この街を守る。それが俺たちだな。」
そのあと千トが言う。
「そうだね!頑張ろう!」
そうして、“名探偵”達による、推理が始まった。
御負け「その頃の記録者」
「あ!いい川だね!」
と言い太宰が川へ飛び込んだ。
「え!ちょ、そこ何してんねん!」
と誠一がツッコミながらビックリしている。他の記録者もビックリしているというか、引いていた。
「あ、すみません。何時もの事なので、気にしないでください。」
と、あははと笑いながら太宰を引き上げた。
「嗚呼また敦くんかい?
というか、また死ねなかったちぇ」
と太宰が言う。その言動に瑠衣は更に引いていた。そして、「なんだ?コイツ。大丈夫か?」と言っていた。
「瑠衣。人の趣味(?)に口を出すのはよくないと思うぞ。まあ、私も少し思ったがな。」
と杖道が言った。
他の記録者は
「この人たち大丈夫かな?ストレイドックス大変だな」と思ったとさ。