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中学三年生。ついに私も受験生になってしまいました
長くて短い3年間でした
「今日も眠れなかった」
何度口にしたことだろうか。
起立性調節障害を患っている私は毎朝頭痛が酷く起きるのも精一杯で
中学二年生の頃は、なかなか学校に行けずみんなに追いつくことに必死でした。
それに加え、毎日毎日毎日毎日夢を見るのです。
いい夢ならまだしも、どれもヘンテコな夢で
疲れなんて取れたもんじゃありません。
「起きて」
6時55分、母の声に起こされリビングに向かう。
制服に着替え朝ごはんを食べる
髪は結ぶのが苦手なので母に結んでもらう
「そろそろ髪切ったら?」
「高校入ったらしばんなくていいから伸ばす」
「髪長いと気持ち悪いよ?」
「そんなことないもん」
7時27分。この時間は私が焦り出す時間。
「手袋は?カイロ持ってきたい。やばい間に合わない」
これが私のルーティーン
7時半に家を出て学校へ向かう
「今日は昨日よりマシだな」
雲がない晴れた日ほど寒くなるんだって。
放射冷却って言うらしい。
この時間は生徒にも滅多に合わないから抜かす必要が無い。
登校中は一人で色々考えてる。
「あ、いとしい(1141)だ。この車前にも見たな」
あとは、私を追い抜く車のナンバーを覚えることぐらい。
今まではクラスに一番乗りで入ってたのに
最近は早く学校に来る人が増えてつまらない
「おはよ」
「おはよー」
この子は私の友達
誰よりも私のことを知ってて何を考えてるのかもこの子にはお見通し。
それに面白い子なの
「昨日フレンドと……ペラペラ」
「それでね……ペラペラ」
疲れててもその子がいると少し楽しい気がする
他の人には言えないことも、その子になら相談できる。私の人生に色を塗ってくれた
とっても綺麗なね。
学校が終わり、下校時刻。
私はいつも通り声をかけた
「ねぇ、今日は一緒に行ってもいい?」
「いーよ」
この子はさっきもでてきた友達……Kだ
少し前、
「今日は1人で帰りたいから」
なんて言われて、多分、3ヶ月くらい一人で帰ってた
とっても悲しかった。事情があるのはわかっていても。
泣きながら帰ったこともあった。
そこでようやく私は人が離れていくことが怖いと知った
だから今一緒に帰れる時間を大切にしたいと思った
「トリトニアってリトアニアみたいだよね」
K「お前それ前も言ってた」
私たち世界史が大好きだからこんなヘンテコな会話でも盛りが上がる。
ずっとずっとこの時間が続けばいいのにって。
これは私の中学校3年間の話