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#にじさんじBL
蒼月
6,110
はみぃ
75
晴
225
玄関の前
鍵を開けようとすると、中からドタバタと音が聞こえる
そしてすぐに勢いよくその扉が開かれた
「うわっ!!‥‥っ‥‥マナ⁈」
「おぉ、ロウ‥‥どうしたん?」
ロウの体は外に出る勢いで俺の体にぶつかって来た
俺はその体を両手で受け止め、部屋の中へと押し戻す
そしてすぐに手を離して玄関に入り鍵を閉めた
「マナ‥‥俺ちょっと‥‥」
ロウは真っ青な顔で玄関の扉を見つめ、外へ出たそうに体を傾ける
「行かんでもえぇよ?」
「えっ‥‥?」
「行かないでロウ」
「‥‥‥‥?」
混乱したような顔で俺を見つめる
そんな蒼白な顔で
アイツの所に行こうとしとるんか‥‥
「やっつけといたわ、アイツ」
「アイツ‥‥?」
「ロウの事呼び出してた奴」
「‥‥‥‥‥‥」
さらに顔色が悪くなる
今すぐにでも抱きしめてやりたい
でもまだ誰かに触れられるのは怖いだろう
「ごめんなロウ‥‥勝手な事して」
「‥‥‥‥お前」
「アイツなら捕まったよ。今頃警察署で取り調べでもしとるはずやから」
「何でその事知って‥‥」
「全部知ってるよ。ごめん‥‥ロウのスマホ見たから」
「‥‥全部」
「とりあえず部屋に戻ろう」
いつものソファーに2人で座る
ロウの横顔は怯えているように見えた
俺は今までのあったことや俺がどう知ったのかを順を追ってロウに話した
「‥‥‥‥」
「言いづらかったやろ。でも今度からは俺には伝えて欲しい」
「‥‥言えるかよ。男に‥‥なんて」
「俺はお前に伝えるよ。だからロウにも話して欲しいんや。俺はお前の事やったら何でもしたる」
「‥‥‥‥」
「一人で抱え込まんといて‥‥ロウが辛かったら俺も辛いよ」
「マナ‥‥」
無意識にロウの方へと俺は手を伸ばした
その手にロウの視線が合うと、ロウの体がビクッと跳ねる
「あ‥‥」
「ごめん!」
空をかいた手を慌ててソファーへと押し付けた
頭ではわかってんのにどうしても無意識でロウを求めてしまう
「別に‥‥何もしてないのに謝んなよ」
「嘘つけ、まだ触られるの嫌やろ」
「‥‥そんな事ねぇし」
「俺‥‥ロウの側に居るだけで充分やから」
「お前こそ嘘つきじゃん」
ロウがゆっくりと俺の手へと手を伸ばす
そして俺の指先に触れた
その手は震えてる
「ありがとう‥‥ロウ」
「‥‥‥‥‥‥」
「少しづつなれていこう?」
「少しづつなんて‥‥俺は別に‥‥」
大丈夫
俺達にはたっぷり時間があるんだから
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コメント
4件
うわ、第9話、すごく良かった……。マナがロウのスマホ見たって打ち明けるシーン、ドキッとしたけど、それ以上に「一人で抱え込まんといて」って言葉が刺さったな。震える指先で触れ合う二人の距離感が、すごく繊細で切なくて。無理に急がず「少しづつ慣れていこう」って言えるマナの優しさに、泣きそうになったよ。ロウの気持ちもわかる分、余計にもどかしい……次が気になる!