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三話 屈辱
私は、学校へ行くことにした。
制服は洗っていないが、目立った汚れは見当たらないので
案外気づかれないだろうと思った。
学校に着くと、やっぱり皆は凍りついて汚物を見る目で
私を睨む。
【今日も来た~。】
【来ないで欲しかったわ~w】
と悪口の嵐。
自分の席にもゴミが机の上に散らかされていた。
『あれ~?なんかくっさくね~w?』
ビクッ!!
バレた?
『もしかして?雫じゃね~w?』
一気に注目が浴びる。
周りは、
【え~、女子なのにね~w】
【気持ち悪、ニートかよw】
とからかう。
『洗い流そっか?』
そう言って宮川さんが水を私にかける。
「、、、、、、、。」
まただ、、、、。
また濡れてしまった、、、、、、。
まぁ最初から汚れてるからいいけど、、、、、。
(また保健室行くか、、、。)
【どうするの~w?雫、また体操服に着替えるの~w?】
『ちょっと~w森ちゃんそれは可哀想でしょ~w?』
【きゃはははははは】
(早く、教室をでなきゃ、、、)
私は、うるさい教室を後にした。
私は、また体操服生活になった。
《大庭さん、ここ最近体操服に着替えすぎじゃない?何かあったの?》
もうそろそろ養護教諭の先生も私の行動に疑い始めた。
《まさか、いじめられてるの?》
「違います。転んだ挙句近くに水たまりがあってそこに転んで汚れました。」
そう言うと、
《そう、不幸が続くわね。今後は不幸が続かないようにね。》
と告げられた。
はは。相変わらずやっぱり馬鹿だな。
着替えた後は、こっそりと学校をサボってしまった。
ここは屋上。
私は、ただただボーっと自然を眺めていた。
(ここで、死のうかな。)
そう考えて自殺しようか迷っていた。
身体は無意識にフェンスに捕まっていた。
「、、、、、、ッ!!」
何やってるんだよ、、私ッ、、、!!
死んじゃだめだよッ、、、、、!!
私はフェンスに添えた手を放して、フェンスから離れた。
時はもう給食の時間だった。
やっぱり、友達はできない。
(今日も一人で食べるのか。)
そう思いながら一人で平らげた。
「、、、、、、ッ!!」
ふと昨日の事を思い出した。
昨日、森田さんにカエルの死骸を入れられて
無理やり食べさせられたことを、、、、、。
それから、頭に残るようになってトラウマだった。
(、、、、殺してやる、、、)
私は森田さんに視線を向けた。
森田を凄い形相で睨み付けた。
森田は睨んでいる私に気づかず宮川と満面の笑みで笑っていた。
(復讐してあげる、、、、)
『あれ~?雫、どうしたの?ブツブツ言って~?』
あ、、、、。
思っていたことが実際に口に出ていたみたいだ、、、。
まずい、、、、、、。
『なんか、森田殺すって言ってなかった~?』
【昨日の事忘れちゃったの?】
「、、、、、、やめっ、、、、」
また、、、酷いことされちゃう、、、、。
昨日のように、、、、、、。
嫌だ、、、、、、嫌だ、、、、、。
『雫、今日は昨日とは違う事をするわよ。』
【ちょっと来て、、、!!】
「、、、、、、、ッ!!」
私は、二人に連れられて知らない倉庫に連れられた。
薄暗い倉庫には、色々な道具が置かれていた。
「森田さんの悪口を言って、、、、、、すいません、、、!!」
【気持ちは分かったよ。でもここに来たからにはお仕置きが必要よ。】
そういうと、森田が胸ポケットから一枚の紙を取り出してきた。
それは、写真のようだった。
「、、、、、、、ッ!!」
それは、私が制服から体操服に着替えてる姿の写真だった。
なんで、、、、、、?
『きゃははははは!!』
何が面白いのよ、、、、。
【私たちが、雫のこと盗撮したって事ばらさないでね、、、、】
『言ったらどうなるか分かってるよね、、、?』
そう私に忠告した。
今日は、目立った暴力はされなかったものの、
私の事を撮られてしまった事は心に大きな傷が残った。
とてもショックだ、、、、。