僕はいつ君に惚れたんだろう
意地っ張りで、どこか愛らしくて、皮肉屋な君に
僕と君は犬猿の仲だったのに。いつ惚れたんだろう
君の仕草、言動、すべてが愛おしい。いつ惚れたんだろう
こんな疑問が頭に浮かんでは消え、浮かんでは消える
「眠れない…」
僕は枕に顔を突っ込む
ぽすっと静かに音が響く。寂しい部屋の中で
僕は携帯に手を取った
自分でもわけが分からない。僕の体は勝手に動く。
プルルルル…
また寂しい部屋の中で音が響く。
『はい』
君の声を聞いて僕は嬉しくなった
出てくれた、こんな遅い時間に…。僕は嬉しみでいっぱいになった
「もしもし、イギリス」
『あなたですか?こんな遅い時間にどうしたんです?』
僕は息詰まった
なんで僕は電話を掛けたんだ?
君の声が聞きたいから?
君と話したいから?
寂しくなったから?
わからない。わからないよ…。
これが恋というのか?
この恋という名の魔法は僕の感情を変えた
君に会うたび、声を聞くたび、心がドキドキする
男にこんな感情を持ったことはない
ましてや過去に敵となった男だ
わからないよ……
『なんで話さないんですか』
「あ、ごめん。ちょっとね、 」
とっさに口が動く
イギリスのあの質問には動かなかったのに
これも魔法のせいなのか?
『あなたが安心するまで話してあげます』
『なので、元気だしてください』
『元気なあなたが私は好きです』
え…?
その「好き」って恋愛?友達?
イギリスの言葉はよくわからないよ
わからないこと、たくさんだな…
自然と涙が出る
不思議なやつだ。
ときに笑い、ときに泣く
当たり前な感情だけど、君がするとどこか不思議だ
君が僕のことをどう思っているのか。
僕は君をどんなふうに見ているのか。
自分の感情が届かないことを知るとどうなるのか。
君が僕にそういう感情を向けていたら。
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もう話してしまおうか。
君のことが好き。恋愛として好き。
でも、この言葉でこの関係は壊れるかもしれない。
その恐怖に僕は歯を食いしばる
「ッ……」
「ねえ、イギリス……」
『どうしました?』
「僕…」
言ってしまった……返事を聞く前から後悔と絶望の感情が生まれる
どうせイギリスは……
『そうですか。ありがとうございます。』
『私も…ですよ(ボソッ』
僕は聞き逃さなかったよ
君は僕が好き。
僕も君が好き。
嬉しかったけど、どこか心に後悔があった
自分にもよくわからない
君は恋愛に関しては素直だ。
意地っ張りで愛らしくて、皮肉屋
そんな君を誰よりも愛してる
憎たらしい君と悩み悩む僕は今日も
人生を謳歌する―
コメント
3件
リクエスト関係ないっすよぉ