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第10話「悪夢」
最近、僕は昔の夢を見る。だけど嫌な夢。
ひ「かみとくん!」
ひ「おっきくなったらまた会おうね!」
ひ「かみと…くん…元気…で…ね、…」
なんで、…なんでなんで!嫌だよ…ひなの…
か「んっ…、」
ひ「かみとくん大丈夫?うなされてたけど」
か「大丈夫、悪夢見てたっぽいだけだから。」
ひ「何でも私に言ってね?」
か「うん、」
言えるわけがない。ひなのが死ぬ夢なんて。俺はひなののこと大好きなのに…そう思いながら毎日を生きる。
か「最近寝るのが怖いなー…」
ひ「大丈夫?」
か「大丈夫だよ」
ひ「今日はくっついて寝ようか?」
か「ん、お願い、…」
か(今日ぐらいは甘えておかないと、)
そして僕らは抱き合って寝た。彼女の体温を感じるたびに幸せが溢れてくる。こんな生活を毎日続けたい。そう思った。
翌朝、ひなののお陰でよく眠れた。あとでお礼言わないとと思った。
か「ひなのー…」
ひ「んー?」
か「ありがとね、」
ひ「別にー」
ひ「大丈夫?」
か「まぁ、なんとか」
ひ「無理しないでね」
か「うん、ありがと」
僕はつくづく思う。ツンデレで怒りっぽく、メンヘラなところもあるけど、そんな彼女が大好きなこと。そして…もう僕は彼女に依存してしまっていると言うことも。
か「ひなのー…」
ひ「んー?」
か「…おやすみ」
ひ「おやすみ〜」
僕には聞こえた。ハッキリと、ひなのが口にした言葉を。
ひ「かみとくん。大好きだよ」
朝になって目を覚ます。そこにはひなのの姿はなく、どこかにでかけているようだった。リビングに行くと、一枚の置き手紙を見つける。
『今日リサちゃんとあそびに行ってくるね!ご飯はキッチンにお弁当をおいてあるから温めて食べてくださお! ひなの』
か(やっぱひなのは優しいなぁ…)
そう思い、弁当を温める。具は僕の好きなハンバーグ、サラダ、タコさんウインナー、そして白ごはんだ。
まずはハンバーグを口に運ぶ。
か「これうんま、天才だろあいつ…」
そんな言葉が自然と口から溢れる。それほどひなのが作ったものが美味しかったのだろう。
お弁当を食べ終わり、配信をつける。どうやらひなのは今ぶいすぽの公式生放送にゲストとしているらしい。
サブモニターで公式生放送を見ながら配信をつける。
か「こんかみ〜今日はギルくんとApexをやりまーす」
”こんかみ!”
”きたー!”
ぎ「かみーとー。らむち誘って良い?」
か「いいっすよ?」
ぎ「呼ぶわ」
ら「でー私が呼ばれたと」
ぎ「そうそう」
ら「しゃーないか」
き「やろうぜ」
か「行きましょ」
僕らは2時間ほどランクを回した。ひなのはマスター帯まであと少しまで行っていたので、追う感じで行った。
サブモニターに映るひなのの姿が愛おしく見え、そっと口をこぼした。「かわいい…」と。そしたらぎるくんが厄介してきたが無視した。
か「今日はありがとうございました!それでは!おつかみ〜!」
ぎ「終わったぁぁぁあ」
ら「疲れたね〜」
か「ですね〜…」
か「って…まだ生放送やってる…」
か「てからむねさんって生放送行かないんですか?」
ら「あれ?かみとさん聞いてないの?」
か「え?」
ら「私ぶいすぽ卒業したよ?」
か「えええ!?」
ら「ぎるくんと結婚するから」
か「あ〜…」
ぎ「(・∀・)ニヤニヤ」
か「まぁ…お幸せに」
ら「はーい」
こんな感じで楽しい日々を送ってます…笑
ひ「ただいまー!」
か「おかえりなさい。お風呂先入ってね!」
ひ「はーい!」
僕らは明日のために準備をする。なずなを迎え入れるため、部屋の片付けをしなくちゃな。