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放心したまま、一体どれだけの間そうしていたのだろう。
ヴィンセントからの暴力、陵辱に耐え続けてきたあの日々。
お姉ちゃん本人からの侮蔑だって、いつかは仲直りができると信じて耐え続けた。
守りたかった。
私にとって、唯一の家族だったから。
守れると、そう思っていた。
全てはそのための選択だったはずなのに。
〇〇(私が、追い詰めたの・・・・・・?)
〇〇(私が・・・・・・私が、お姉ちゃんを・・・・・・殺した・・・?)
到底受け入れがたいその現実に、心がガラガラと音を立てて崩れていく。
私に向かって笑いかけるお姉ちゃん。
見つめ返して笑う私。
2人隣同士寄り添って、また一緒にお買い物に行って・・・映画なんか観て。
―――夢見ていたそんな “いつか” は、砂のようにこの手から零れ落ち、消え去っていく。
ヴォックス「どうだ、〇〇」
ヴォックス「これでもまだ、大切なお仲間と一緒に笑っていられるか?」
両肩に大きな手が置かれ、耳元で低く囁かれる。
ヴォックス「お前はどうせまた・・・大切なものをその手で壊すんだよ・・・・・・」
彼の言葉ひとつひとつが私の心を締め付け、呪いのようにじわじわと浸食してくる。
みんなの笑顔に、だんだんと濃い霧がかかっていく。
ヴォックス「なあ教えてくれよ・・・・・・次は、誰を殺すんだ?」
ヴォックス「エンジェルダストか?あのプリンセスか?・・・・・・それとも――――」
私が守りたいもの。
それをみすみす危険に晒しているのは・・・・・・私・・・?
ヴォックス「仲良しのアラスターでも殺してみるか?」
〇〇「―――ッッ!!」
コートをもらったあの日、優しく笑った彼の顔。
その顔に血飛沫が飛び、ほんの一瞬で大切な思い出が紅く染まった。