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距離感と感情の話 璃月魔神任務前 タルタリヤ視点
ずっと疑問に思っていたことがあった。
屋台巡りをしている時に隣を歩く距離、宴会の席で隣に座ったときの距離、地図を見て行き先を説明するとき覗き込んでくるときの距離、本を読んでいるときに気になるのか後ろから覗き込んでくるし、強い酒をいっぱい飲んだときはじぃっとほっぺを触りたそうな顔で見つめてくる。
距離が近いと言うとほんの少ししょんぼりした顔で見つめてくるからなんとなく許してたけど、やっぱり近い。
というか先生自体距離が近いと感じてないのかもうちょっとと言わんばかりにさらに距離を詰めてくる。
もうみちっと音が鳴りそうなくらいだ。
つい最近なんてほっぺがくっついてしまっている。
本音を言えばやばい。だって好きな人の顔がすごく近くにあるんだ。
いい匂いがするしほっぺはふわふわで柔らかい。
先生のことだから男同士だからいいだろうとか思ってるんだろうけど俺はドキドキしっぱなしで凄く恥ずかしい。
どうか、この高鳴る心臓が、赤くなる頬が、高くなる体温がバレませんように。
なぜか湧き出す本能 璃月魔神任務前 鍾離視点
最近、自分がおかしいという自覚はしている。
普段から特別近いと言われたことはなかったが公子殿がたまに距離が近いと言ってくるようになった。
だがしかしなぜだかもっと一緒にいたい、近くに行きたいという感情は消えない。
きっとそれが無意識にでているのだろう。
その柔らかそうな頬を、光を映さぬ深海のような、飴玉のように綺麗な瞳を食みたい。
手を繋ぎたい。
無防備に晒されている首筋に噛みつきたい。
鍛えられたその躰に触れたい。
触れて、撫でて、食んで、甘く溶かして、その先へーーー
っ俺は何を考えているんだ。公子殿は友人であり、そんなことをしたら関係が壊れてしまう。近くにいさせてくれるこの関係を手放すのは惜しい。
ああ、でも、そんなに心臓を高鳴らせて、軽く頬を紅潮させてやわらかく微笑まれたら、自分が何に期待しているかわからないが期待をしてしまうだろう?
やっぱり、もう少しだけ 璃月魔神任務『久遠の体との別れ』中〜後 タルタリヤ視点
やっぱり鍾離先生は距離が近い。
おちびちゃんが鍾離先生との距離について言ってくれたから気づいたけど旅人と鍾離先生との距離の時点で一般的には距離が近いと言われる距離なんだ。
じわじわ詰められて慣れていたから気が付かなかった…
やっぱり距離を置くべきか…
だけど鍾離先生と近くにいられるのは嬉しいし…
やっぱり、もう少しだけ…
距離感の近さの正体は遺伝…? 璃月魔神任務『迫る客星』終盤 タルタリヤ視点
まさか、騙されてたなんて…
相棒と戦って、鈴風さんに引きづられてアビスの魔術師が封印を解いたオセルと戦って、へとへとになったところでこの事実…
凄く、悲しいような、さみしいような…
というか淑女にも距離が近いって言われた…
契約が終わったなら、この関係も終わり。もう近くにはいられない。
さみしくなるね。そう言ったら鍾離先生と、びっくりしたけど淑女からも鍾離先生と俺の関係は契約によるものじゃないと言われた。
おちびちゃんと相棒はあの距離感は営業じゃなかったのか?!と驚いている。
でも混乱を更に深めることを鍾離先生は言った。
「どうせ、すぐ近くでのぞいているんだろう?父様の過保護具合はよくわかっているからな。」
どこに対して話しかけたかわからないけど、そこに何かがいると確信するように話しかける鍾離先生に驚いていると。
「はぁ…バレちゃったね。」
鈴風さんが柱の後ろから出てきた。
え?いつの間に???とか、あれ?どうやって???とか考えていたけど、鈴風さんが父親ならきっと距離の近さは鈴風さんの遺伝なんだろうな。とぼんやり思い浮かぶ。
血が繋がっていなくても幼少期に刷り込まれた距離感は拭えないだろうし…
距離感の正体は遺伝だ!そう結論づけた。
うん。たぶん、きっとそう。
だからしまい込もう。この恋心を。
気づかれたら近くにいてくれる関係が終わってしまう。
友達としてでもいいから、近くにいたいから。
喉の渇きと熱とその正体 璃月魔神任務後 鍾離視点
hoyohoyo
旅人
108
最近ほんの少し公子殿に避けられている気がする。
そして、会えない時が重なるほどどんどん心の奥底から欲が湧き上がってくる。
やはり、公子殿がいないと満たされないのだと主張するように。
ぽっかり穴が空いていく。
そんなことを器に注がれた酒を見つめながら呟くと淑女はドン引きしたような顔でこちらを見つめている。心なしか彼女の部下たちも驚いたような顔をして固まっているような気がする。
彼女の部下からそういう相談事は酒の席で彼女に聞くといいと言われ、彼女とその部下の集まる酒宴の招待状を渡されたので手土産と相談料に酒と肴を持参して参加したのだが、相談事を言った瞬間そんな顔をされたら相手を間違えたかと思ってしまう。
「あ、あんた、公子とまだ付き合ってなかったの?!というか自覚すらも????」
「?ああ、そうだが。」
何の自覚かわからなかったが肯定したら彼女と部下が円陣を組んでゴニョゴニョ話している。
「ちょっと、まさかここまで重症だとは思わなかったわ。」
「そうですね。淑女様。これは重症です。」
「ですがこれは…」
「サイッコーに燃えるわね。」
「はい。サイッコーに燃えますね。」
「淑女…?」
「あっ…あら、私ったら、ここまで手ごわいのは初めてよ。」
そう言うと淑女はジョッキの中身を飲み干してゆく。
「さて、喉も潤ったところだし、まずあんたがどこから治せばいいかからいくわよ。」
「ああ、わかった。」
「まずあんたのその感情や渇きの名前を見つけるところからね。これから幾つか質問するわよ。」
「ああ。」
「まず、理由もなく近くにいたい、一緒にいたいと思ったことはある?」
「ある。」
「次に、抱きしめたいと思ったことは?」
「ある。」
そんな調子で幾つか質問をされた。
「じゃあ、公子があんたと居るときにたまにするっていう頰を赤らめながら微笑む表情をみたときに思ったことは?」
「…なぜか、期待してもいいだろうか、と…」
「…」
「…」
「な、なんだ…?」
「ッカァー!!!!甘酸っぱいじゃない!!!!」
「サイッコーですね!!!!」
「???」
「それは恋心に決まってるじゃない!」
「そうですよ!!!!」
「え、あ、いや…」
「しっかし、あのカタブツがこんなに甘酸っぱい恋をするとは!!!!」
「胴上げしましょう胴上げ!!!!」
「淑女…?」
「あら、いけない。つい…」
「いや…かまわない。しかし、本当にこれは恋なのだろうか…?」
「恋に決まってるじゃない!これを恋と言わず何というのよ!!!!」
「そ、そうなのか?恋、恋か…」
「恋よ!!!!公子と往生堂の客卿の恋にかんぱーい!!!!」
「かーんぱーい!!!!」
これはもう、カオスだ。
飲兵衛詩人の世話に慣れた元岩神は酔っぱらいの世話をする準備を始めた。
翌日…
「公子、がんばりなさいよ」
「はぁ?どういうことさ。淑女。」
「ふふ、」