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Attention!
今回のお話は弊作品シリーズ、
【原神推しカプのいかがわしいお話シリーズ(いかがわしい話以外もある)】
の中にある
【小話集(鍾離が恋を自覚するまで)(鍾タル)】
を読んでからのほうがわかりやすいと思います。
鍾離先生と鈴風師匠はおんなじだけど違うところがいっぱいある。
いや、親子であっても血は繋がってないし、離れていた時間も、そもそも違うものだと言うことはわかっているんだけど。
例えば、周囲に馴染むように動く行動。
先生は凡人になりたいから人の真似をする。
師匠は凡人と違うけど怖がらせないために人の真似をしてなじむようにしている。
なりたいから、と、恐怖させないためではおんなじだけどちがう。
例えば、人でないことを突きつけるような行動。
先生は凡人になりきれなくてやってしまう。
師匠は人じゃないからとそれをほうっておいて、周りに違うと突きつける。
二人とも、もともとの人以外の部分を塗って隠して人に見せている。
俺は、この親子の見せる神の部分に触りたくてたまらない。
人になるため、人を恐れさせないため塗って隠された部分を塗ったものを剥がして隠された神に触れてみたい。
特に、先生は見ていて楽しい。
いけしゃあしゃあと今の俺は凡人だと宣いながら凡人はしないような行動をどんどんやっていくものだから、面白くってたまらない!
と、現実逃避でもしてみているものの、現実は変わらない。
俺の目の前にある先生からのプレゼントの山は夢じゃなかった。
「公子様…?」
ああ、うん。大丈夫。
うまく音になっていただろうか?
何故今になって先生は俺が埋めたものを掘り返そうとしてくるんだろう?
しまい込ませてくれ。掘り返さないでくれ。
もう既に諦めた恋を。
こんなことされたら、期待してしまう。また好きになっちゃう。
心のどこかで期待している自分を封じながら、熱の集まる顔を覆い隠した。
…ふふ、もう少し、だな。
神はほくそ笑む
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