「ばいばーい、あ、なーぎーLINE追加したからね!」
「俺もしたよ」
「追加よろしくなー」
右に帰る3人が手を振りながら言った。
「あ、うんっ、ありがとう」
「じゃあまた月曜な〜」
「うん、ばいばい」
別れる道で滝原くんとも手を振った。
───────────────────
〜〜゛゛
信号待ちをしていると、ポケットに入れていたスマホが震えた。
画面を見ると滝原くんからの着信だった。
『あ、凪?』
「もしもし、、?」
『あのさごめん俺間違えて凪の体操服持って帰ってるわ』
「え、うそ」
かばんを確認すると、上の体操服がなかった。
「ほんとだ、、」
『今どこおる?』
「▲▲スーパー、、の前の信号にいるよ」
『おっけいじゃあそこら辺で待っといてもらってもいい?すぐ行くわ』
「あ、うん、わかった」
───────────────────
「凪ごめーーん」
5,6分で滝原くんがスーパーのところまで来た。
「これ、ごめんな」
滝原くんは私の体操服を丁寧に畳んで渡してくれた。
「あ、ごめんなんかあれよなこんな触ったらあかんよなごめん」
「え、あ、ううん、大丈夫」
「ごめん入念に洗ってなほんまに」
本当に焦っているようで少し笑ってしまった。
「たまーにあんねん、誰かの体操服間違えて持って帰ること」
「あ、そうなんだね」
「うん、翔とか藍斗やったらそのまま持って帰って一緒に洗濯して次渡したらええねんけど、女の子やからそうはいかんしな」
「ありがとうわざわざ来てくれて、、」
「いやいや俺が悪いんやし大丈夫やで」
滝原くんは笑って言った。
「じゃあ、今度こそまた月曜な」
「あ、これ」
「ん?」
私は自転車のかごからジュースを取った。
「さっき自販機で買ったら当たり出て、、」
「えすごいやん!自販機ってほんまに当たるんや、、」
「よかったら、、どうぞ」
「え、貰っていいん?」
「うん、お茶買いたかっただけだから」
「じゃあ喜んで貰うわ、ありがとう!」
滝原くんは私の目を見てお礼を言った。
「じゃあ、また月曜日だね」
「うん、気をつけて帰りや」
滝原くんは私が走り出すのを待って手を振ってくれた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!