テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
─────私は、人を拾った。
名前はわからない。
夜、散歩していると
見つけてしまった。
地面に倒れ伏している女の人を。
「大丈夫?」
近づいて声を掛けてみた。
幸いにも起きてくれた。
生きてはいるようだ。
「むぇ…?」
「ッひっ…!」
どうやら彼女は酷く動揺しているようだ。
「大丈夫よ、私はなにかする訳じゃないわ」
「それで?どこからきたの?」
「…」
彼女は答えない。
どうやら話せない事情があるようだ。
「…じゃあ、うち泊まってく?」
「…?」
「なんで…?」
「困ってる人を見過ごせないでしょう?」
「ぁりがとう…」
そして今に至るのだが…
どうやらこの子はとても大人のような見た目をしているが本来は10歳だったようだ。
世界とは不思議なものだ…
「…まぁ、とりあえずお風呂入る?」
「さっぱりしないと!」
「いいの?」
「服はないから私のでいい?」
「うん…」
彼女を風呂に入れることに成功した。
このうちに色々考えておこう。
まず彼女はどこからきたんだろう。
言いたくないということは少なくとも帰りたくはなさそう。
それにあんな所で寝ていたんだから少なくとも長期間外に居ていそう。
なら私の答えは…
「出ましたよ…」
「あら、おかえりなさい♡」
「ねぇ、唐突で悪いんだけど、しばらくここに住まない?」
「…ぇ?」
「いいんですか…?」
「あなたは子供なんでしょ?」
「なら親が居ないとね♡」
「だから、私の子にならない?」
「急に言われてもわからないと思うから、だからしばらく住んで考えてね♡」
「ありがとうございます…!」
こうして、謎の少女(?)との生活が始まった。
「…あら、あの子の詮索に来たのかしら。」
「ならここで帰った方がいいわ。」
「あなた達、死ぬわよ。」
#高校生設定
#創作
むノー
1,460
#一次創作
いちごみるくもち
66
コメント
1件
読了です……!冒頭の「人を拾った」という一文から引き込まれました。地面に倒れている人に声をかける優しさと、最後の「死ぬわよ」の冷たい距離感のギャップがぞくっとします。見た目は大人なのに10歳の子ってところも気になるし、この後どうなるんだろう…。続きがすごく気になる1話でした!