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司side
司「…」
類と寧々が話している場面を見てしまった。
気になったのは類が告白されることでは無い
もうすぐ巴那に告白するということだ。
巴那「司?どうしたのー?」
司「Σ(OωO )ビクッ!?」
巴那「あ…ごめん!びっくりさせて…」
と申し訳なさそうに声を発する
その声はいつもより儚いように聞こえた。
そう聞こえるのはきっと俺だけだ。
司「全然大丈夫だっ!」
といつものように話す素振りを見せる。
巴那「大丈夫じゃないよね?なんかいつもと違う…」
こういうところには敏感なのはびっくりしてしまう
司「巴那にはお手上げだな…嘘に嘘は良くないからな…俺は…」
司「宮元巴那っあなたが…」
純粋に光る巴那の目が俺の視界の中に入る
司「っ…好きだっ」
遂に放ったこの言葉。
正直振られてもいいと思う。
多分巴那は俺を「幼馴染」としか思っていないだろう
巴那「え…?それってどういう…?」
驚いた巴那の顔が下を向く目からちらりとのぞく
司「恋愛対象として…好きなんだ」
正直に伝える
巴那「そっか」
驚いたような困っているような顔がちらりと見える
今何故今まで告白というものが怖かったか分かった
これからの関係が崩れること
を恐れていたのだ。
司「わっ忘れて…」
いつもの口調すら忘れてしまうほど怖かった
もしOKされても友達ではなくなる
類との関係が危うい
OKされなかったら…気まずくなってしまう
本当は告白しない方が良かった。
後悔はもう戻らない。
どっちみち誰かとは…
巴那「嬉しい…」
視界の隙間から笑顔を見せた
巴那「でも…まだ恋愛っていうのがわかんなくて…」
嗚呼振られてしまうんだ
と覚悟を決める
巴那「だから、考えさせて…欲しい」
少し意外だった
巴那「何時でもいい?」
司「っ…!嗚呼!待っているぞ!」