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つっづき〜
・神田「」✖️夢追『』
・夢追:少しクズ、
・神田:チャラめ((私のド!偏見ホストです。
・少し鬱要素あります、注意!
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夢追side
『ん、…』
朝か、
厚いカーテンの隙間から覗く光がそう告げていた。
『い、てて…』
体を起こそうとすると全身が悲鳴をあげた。
久しく体を動かしていないお陰でたった一晩の運動で見事に動けないみたいだった。
でも、
気持ちよかった
なんて、ひとり寂しく思う。
こうも相性が良いとなると、また自分の中で複雑な感情が芽生えてくる。
まぁ、だいたいこういうのは一度きりの関係なのだけれど。
案の定、部屋には昨晩寝た男の姿は見当たらなかった。
ただ、ひとついつもとは変わって、
ベット横の机にぽつんとメモが置かれていた。
“また寂しくなったら連絡ください。090ーーーーーー”
寂しくなったら、か。
メモを見るに、どうやらあちらも昨日は良い印象だったらしかった。
嬉しい、自然と口角が上がっているのがわかる。
そう思うとなんだか全身を包まれたかのような、そんな暖かさも感じられた。
ちがう。きっとこれは、はじめてだったから。
相手と同じことを思って、連絡を取り合うことが。そして、お互い合意の行為が。
そう、だから決して、彼以外に興味をもつだとか、 彼以外と居たい、だなんて思っちゃいない。
絶対に、、きっと。
『んー、よし…、支度しよ、』
ゆっくりと伸びをしてベットから出た。
身支度が整った頃には、昨日のおかげか少し体はスッキリとしていて軽いように思えた。
そんな調子でホテルを後にする。
悩んでいたことも忘れ、明るい気持ちで歩きだす。
離れたホテルからの出勤で少し歩く必要があった。でも、悪くない。
今日はうんと晴れていた。運がいいかもしれない、なんて呑気なことを考える余裕さえあった。
傍から見たら、それはそれは楽しそうで元気な男に見えただろう。
ただ、1人の男を除いて。
「あれ、夢追さんじゃないですかっー!」
『え、神田くん、、?』
『き、奇遇だね…神田くん、こっちから出勤すること、あったんだ、?』
困惑を隠しきれない。
なんでこんな所に、、こんな時に会うんだろう。
そればかりが脳を占領して、掛ける言葉も詰まってしまった。
「そうですね〜、うーん別に。」
「個人的に用があって、って感じですかね!」
いつもこの人は太陽みたいな笑顔を振りまいてくる。
それを見る度、こんな泥のような惨めな自分が愚かで情けなくて、
さっきまで忘れていた罪悪感とやらも更に形を大きくして俺を襲ってくる。
「夢追さん…?大丈夫、ですか、?」
心配するな、そんな顔で、俺を、、見る、、な…
そう思う心に逆らうかのように視線は神田くんを捉えて離さない。
まるで全て見透かされているようで、恐怖心で今にも倒れそうになる。
ぇ、?
なんで、なんでこの人は、こんなにも笑っているんだろう
言葉も、態度も、全部俺を心配しているのに、、目は、笑って、いて、
まるで、俺を、嘲笑っているみたい、に…、
『…ぁ、あぁ、っ…、』
何も考えられない
頭の中は恐怖心と焦りが入り交じって、思考の余地が微塵もない。
いつしか神田くんの声すら聞こえなくなっていた。
俺が悪いんだ、
そう、なんだ、
自尊心を完全に失った心はどす黒い闇に染まっていった
自分を責めることで落ち着いたのか、脳みそはもう機能せず、俺はそのまま意識を手放した。
「あれ、夢追さん、?」
「あーあ、またやり過ぎちゃった、 」
「まあ…いっか、」
なんだって光があれば、それと同時に陰ができる。
それは太陽も同じだろう。
でも、もし太陽くらいに何よりも明るいものに陰ができるなら、
その陰はどれ程までに暗く闇に染まるのだろうか。