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──────いえもん視点──────
俺は構えていた剣をメテヲに投げ飛ばす。その剣に素早く分身の魔法をかけ、何十個の剣に増やし、四方八方を囲うように展開させる。メテヲは自身の手を合わせ、その中から溢れんばかりの光を溜め込み、それを一気に解放して、囲った剣を薙ぎ払われる。
───だが、それは時間稼ぎでしかない。本来の目的は魔法陣を展開すること。俺は素早く魔法陣を展開させる。10、20、30───数が数えられなくなったところで、俺は剣を捌き終えたメテヲに向かって一気に魔法陣から魔法を放つ。魔法陣は様々な色を光らせ、まるで虹のように輝きながら空の色を塗り替え、地を抉り、空間を貫通させてメテヲに迫る。魔法陣からは何発も魔法が発射され、もはや捌ききれる量ではない。魔力がほぼ無限にある俺だからこそできる力技である。
魔法によってえぐられた地面から砂埃がまい、視界を遮る。メテヲがどうなっているか、この状態から確認することは不可能だった。
油断はしない。足元に魔法陣を展開させつつ、自信に防護魔法を何重にも貼り付ける。
やがて、砂埃が薄れ、徐々にその姿を露わにする。そこに居たのは───もはや、人間ではなかった。
「あ゛ーぁッまだとってお゛きたかっだのになぁ゛!?」
ガラガラと声が錆び付いたかのように汚い声がそいつから聞こえる。メテヲ。金髪で金色の瞳が特徴的で、シスター服を纏うもの。だったはず。相手の特徴を端的に言うならそのはずだ。
しかし、そいつは俺が知らない要素を2つ付けていた。1つは毒々しい色の角。後頭部から二本生え、刺々しく、また禍々しい雰囲気を放ち、見たものを恐怖に陥れようとしているようにも見えた。もう2つ目はその翼。金色の瞳とは対照的なまでに黒く、漆黒に染まったその翼は闇と同化している、と言われても違和感はないほどだった。
その容姿はまるで、悪魔を彷彿とさせる。そうか、そこまで堕ちていたのか、と少しやつを憐れむ。その目線に気づいたのか、メテヲは怒りにみちる、という訳でもなく、愉悦混じりの奇獣のような声を発して笑う。
しばらく笑わせておけば、そいつはやっと人の言葉をつむぎ始める。
「驚いた?この姿。メテヲは莫大な力を求めて悪魔と契約したんだよ…!!」
「?罪の告白ですか?それとも、神に対して哀れみを乞おうとしてます?もしくは、勇者に対して命乞い?」
「はぁ゛?文脈も読めないのかぁ?メテヲはこの姿になることでもっと強くなるって言って───」
俺は、そのまま1歩踏み出す。───と同時にメテヲの心臓を3度貫き、背後に回り、そのまま首元に剣を添える。まるで、時間が止まったかのように、その惨劇はあまりにも一瞬で起きた。
「俺は、あなたが人間だから手加減をしてあげてたんですよ?けど、それが人外と言うなら話は別だ。」
俺はもう一度メテヲの心臓を深く、深く刺す。
未だに刺されたことに気づいていなかったメテヲはようやく自体を飲み込み、血を大きく吐き出す。心臓部から大量の血液が吹き出し、こりゃ人外でも死ぬだろうな、なんて他人事のようにそいつを哀れみの目で見つめる。
「はぁ、…ぁ?な、…に……ごれぇ…ッ!!」
「悪魔に魂を支払うなんて馬鹿なことをしたからですよ。シスターさん?」
俺がそういいながら、刺した剣を引き抜く。ダラダラと流れていた血はまた勢いよく吹き出し、返り血が俺の服に飛び跳ねる。赤いシミが服に染まっていくのをみながら血を落とすのめんどくさいんだよなーと、気の抜けたことを考えてしまう。
「あ、そういえば…。目も潰しておかないとですね。金色の瞳は何をしでかすかわからないですから。」
俺は剣を構え直し、目に向かって剣を突き立てる。メテヲの目からは溢れんばかりの涙を流し、がくがくと震えている。まだ涙を流す血液があるのかと若干引きつつ、そのまま片目を潰す。柔らかいものを潰すのは思いのほか味わったことの無い感触で。少しばかり気持ち悪さを覚えながら、もう片方も潰す。BGMには何かの金切り声のようなものが聞こえる。選曲のセンスが悪いなーなんて思いながら、俺は次々にそいつを解体していく。
翼の羽をもぎ、足を切り離し、角を折り、腕を抉り、胴体を分け、内蔵を取り出す。そして、心臓を完全に体から切り離し、もう一度刺しておく。
こうでも念入りにしないと、人外は再生し、隙をついていく。確実に死んだと確定させなければ。
俺は喉をさこうとした時、メテヲが何かを言っていることに気づく。
「あ… 、くま、、…が」
「悪魔と契約したのはあなたでしたけどねー。俺は才能を持ったただの勇者ですよ。」
「…相変わらず徹底的ですねー。」
俺が解体作業を終えた時、めめさんが現れる。めめさんはその死体を踏まないように浮きながら、そんなことを呟いた。
「…まあ、1度痛い目見たので。」
「まあ、あの時はびっくりしましたよねー。心臓突き刺したのに急に動き出していえもんさん刺してきた時は。終わったと思いましたもん。」
「まさか内蔵全て取り出して肉を1センチ未満に切り刻まないと死なない時は焦りましたけどね。」
そう、なぜだか人外はこうまでしないと死なない。特に、魔人や上位種がこうなのだから困る。殺る時は徹底的に。この世界で敗者の肉体が、精神がどうなろうと勝者は絶対である。世知辛い世界に生まれたものだな、と自身を憐れみつつも、メテヲの死亡を確認し、その場を跡にする。ここまで派手にやってしまったのだ。あとからなにか請求されたらどうしよ、とか思いつつ俺はその場を去ろうとする。
───殺気が背後から迫るまで。
ここで切ります!いやーグロいですかね?ここまではっきり書くのは私とて珍しい気もしますね。内蔵をえぐり出すとか初めて書いたような…?まあ、理由としては最近デスゲームの本を読んだ影響ですね。仕方がない。
また、この世界の人外は異様に強い世界線ですね。ガンマスさんが勝てない、と言っていた龍は神に愛されていないから、ではなくこの世界の人外の強さから来るものです。人外は圧倒的再生力を誇り、この世界では寿命以外でほとんど死にません。ま、勇者が狩りまくったせいでその話はほとんどなくなりつつありますけど。
ちなみにこの世界の勇者には人外特攻がついており、人外に対しては本当に強く、人間に対しても人外には劣るものの、強いです。まあ、勇者最強伝説!!みたいな感じです。
…注意書きは書いておきます。はい。
それでは!おつはる!
コメント
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一言言って神ですな
…グロいて…注意書きあったからよかったけど…