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「貴方は生きて」私はそう男の子に言ってその男の子を炎の外に逃がした。
「さよなら、元気でね」と私は作り笑顔をして炎につつまれた。
涙も滲んだ、寂しかった、怖かった、申し訳なかった、動けなかった、もっと一緒に居たかった…
それからは皮膚が焼け焦げて熱くて痛くて、息もできなくて苦しみながら死んだ。
「っ…!夢か…」
朝日が凄く眩しい…
「大丈夫か?うなされてたぞ」とピエリックさんが私の視界に入ってきた。
「少し悪夢を…」
「そうか…すまないな、布団まで貸して貰って…恥ずかしい姿を見せてしまったな」
「いえいえ、少し顔色も良くなったようで良かったです」
「あぁ、ありがとう…まだ本調子とはいかないが仲間のもとに戻らないと心配されているからな…だがここはどこなのか分からないから教えてくれないか?凄い情けない大人なのは分かっているが…」とピエリックさんは頭を下げた
「仲間ってどこら辺に居るか分かります?」
「もっと東の方だったはず」
「そうだったらこっちなはずです」
「ありがとう、マーシャにはとてもお世話になったよ、俺たちみたいな旅人の世界は狭いからまた絶対に会う、しかもマーシャみたいな凄腕な人の世界はもっと狭いからな」
「見送りますよ」
「本当に何歳なんだ…?」
「2歳です」
「えっ!まじか…俺のパーティーにも7歳の男の子がいるのだがマーシャの方がよっぽど一人旅に向いていそうだな」
「ははは…」
「喋っているとこんなに幼い娘なのを忘れちゃうよ、マーシャは訳アリって言っていたけど僕の訳アリとは意味合いが違うらしいね」
「ピエリックさんに訳アリ?」
「あぁ、俺はこの真っ白な髪と真っ白な肌だろ?、それに視力も弱い…それで悪魔の子とか呪われているとかそういって捨てられた…そういう訳ではない、違うか?」
「はい、今の私はそうなります」
「真っ白な髪と肌に弱視って…」と私は呟いてしまった
「何か心当たりあるのか?」
「いや、少し文献で見たけど…」と私はいってから深呼吸をして「失礼ですが難病じゃないですか?」
「難病?」
「えぇ、本当に少し見ただけなので医学的な事は言えませんが、色素が生まれ付き薄く直射日光に当たれなかったり、弱視な子が稀に生まれるのです…って私のうる覚えですが確か『アルビノ、白子症』という病名だったような…」
「確かに日焼けもしやすくて昼もこうやった木漏れ日の下しか歩けないしな…というか詳し過ぎないか?」
「すみません、オタク全開で…」
「オタク?」
「ふふ、何でもありません」
「そうか、もうそろそろ行くとするよ」
「ご飯は食べないのですか?」
「食欲が戻らなくてね…すまない」と言ってからピエリックさんは足を前に動かしたので私もついて行った。
「マーシャはこれからどこに行くんだ?」
「私はヴァルディアという所を一人旅の最終地点にしようかと思っていて…」
「ヴァルディア、本気かい?」
「もちろん本気です!」
「あそここそ雨が少なくて不作だ、あと何年かは飢餓が続くといわれているのは知っているか?」
「初めてです…」
「そうか、それなら」
「ピエリック!心配したんだよ!」と16くらいの金色こんじきの髪に青い瞳の男の人が走って来た
「すまないな、少し襲われててな…」
「襲わてた?」
「アウローラウルフの大群に周りを囲まれてしまって…」と私は空気を読まずに訂正した。
「君って、広場の?」
「あはは…まぁ…はい…」と私は顔を赤く染めた。
「って!ピエリック…熱がないか?」
「あぁ…少しな」とピエリックさんはこめかみを抑えた。
「珍しいな、風邪か?」
「まぁ、そういったところだ」
「あっ!そう言えば」と私は布袋をピエリックさんに渡した。
「これは?」
「素材です、私が持っていても宝の持ち腐れですし持っていて下さい」
「ありがとう」
「何歳だ?」と青い瞳の人が尋ねた
「2歳です」
「凄いな、独りか?」
「まぁ…色々とあって、本当はお兄ちゃんと一緒に過ごす予定でしたが…」
「寂しくないのか?」
「まぁ何ヶ月か独りだったので慣れました」
「慣れたって…どんなメンタルを…」
「ふふ、そこら辺も訳アリの子供です」
「2歳とは思えないな」
「そこが訳アリなんです」
「この先俺たちも長旅をする、君もかい?」
「はい」
「またきっと会うだろう」
「えぇ、またどこかで」
「マーシャ、元気でな」
「はい」私はそう言って2人と別れた。