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「これを気質でまとめて」
「これをですか?」
森田塾で渡されたのは絵本。凄く有名なお話のもの。中身を少し見ると、僕も知っている物語がそこには描かれていた。
「でも、キチンと読んだことはないな」
椅子に座って本を読むことにした。童話というか絵本はなんかふわっと知っているけど、事の結末までは知らないってことがある。
「なるほどね、こういうお話なんだ」
とりあえず気質のことが書かれている本を見ながらまとめることにした。・・・のだけれども
「さっぱりわからないんですけど?」
本ってそもそもまとまってるもんじゃないのかと思ってて、それを「気質」でまとめて。って言うのが良く分からない。が、よくわからないなりにやらないと前に進まない。
人は4つ気質をもっていて、簡単に言えばその人のメインの性質、資質、性格の要素みたいなのもの。その気質はその日とかやることとかによって、強く出たりする。だから気質は固定されることなく、常に動き、常に変わり続けるものである。
「ってこは本を読めば何となくわかるんだけど」
僕は今考えている。考えている僕の気質とか、考えがうまくまとまらない時の気質とか。そういうのはわかる。
「じゃあそれを書こう」
まとめてイガさんに見せる。
「やりなおし」
また戻る。
このやり取り、つごう半年くらい続いているきがしているのだけれど、それもまたどうなんだ?とも思うわけで。
「そろそろ何とかしないといけないんだけど・・・」
結局、イガさんに作っては見せるというのを数日やり続けることに。
実験の報告資料と同時並行して作ることにもなったし、部活が終わって、皆がご飯にいく時も、自分は研究室に1人でいて、パソコンと本を見ながらにらめっこしていた。
するとある人物が現れる。戸崎さんだった。
#読み切り