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ふわっちがいなくなってから、一番初めに配信したのは明那だった。
明那が自分の家に戻って、また日常が訪れたけど
僕は正直みんなの前で喋れるほどの元気はなかった。
別に元気がないままぽつぽつと話してもいいんだけど、
それすらもする気力が起きない。
明那の配信が始まる。
落ち着かせるためなのか、数十分の他愛のない雑談が続く。
いつもと変わらず、雑談。
明那は、凄いな。
突然、明那が黙り込んだ。
「あー、そう。俺ね、」
と思えば唐突にしゃべる。
「みんなにね、聴いて欲しい歌があってさぁ、」
ファンがざわつく。
コメント欄も追えないほど速く流れる。
「ふわっちの、ね。」
「ふわっちの……ことを思ってね、作った歌。」
明那の喋り方から緊張が伝わる。
涙を抑えて飲み込むように言葉を区切る。
「聴いてくれると、嬉しいんだけど、。」
「聴いてくれる…かな、。」
今にも涙しそうな明那を、温かいコメントが包む。
BGMが止まって、明那が息を吸う。
「それでは……聴いてください。『Funeral』」