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山中side
🤍「もう!揶揄わないで!」
むうっと膨れるとその頬をツンツンと舜太が触っていたが、少し息を吐いて真剣な眼を向ける。
❤️「なぁ、柔
さっきはほんまにごめんな
ふざけんなって思われてもいい
時間かかってもいいから、 俺らまた親友に戻れるかな?」
🤍「何言ってんの?
親友辞めたことないけど」
❤️「だってさっきの」
🤍「そんな簡単に切れる絆じゃないよ
さっきのだって、本当に親友のためを思って言った言葉だって思ってるから」
舜太に思いっきり抱きしめられる、ギュウッという音がするようなくらいに力を込められている。
🤍「しゅ、しゅん…くるしぃ」
💛「おーい、柔太朗困ってんぞ
離してやれ」
❤️「やだっ!
柔ともっと一緒にいたいもん」
ストレートに出る感情表現は舜太が末っ子な証拠のようで、苦しいながらもふふっと笑って頭を撫でてあげた。
💛「ほら、そのへんにしとけ」
❤️「仁ちゃんのいじわるっ!
減るもんじゃないのに」
💛「減る減らない以前に柔太朗が折れそうだったからな」
❤️「仁ちゃん嫉妬ですかぁ?」
💛「ふざけんなっ!ちげーわ」
❤️「んふっ隠さなくてもいーよ」
仁ちゃんはチワワの威嚇みたいにキャンキャン吠えているが、舜太は動じずにベタベタと仁ちゃんに触れている。
🤍「ねぇ、舜太もしかして…」
💙「じゃあ、佐野さんの奢りで!」
太ちゃんが急に大きな声を出した
🩷「おまっ、しゃーねぇなー」
💙「みんなー!
今日佐野さんがご飯行こうやって
もち、佐野さんの奢りで!」
❤️「わーい!はやちゃんゴチになります」
💛「うーわ、今日夜作りたいのあったのに」
💙「明日にまわせ」
❤️「そうだそうだ!」
🤍「はやちゃん、いいの?」
🩷「みんなの結束力を高めたいし、これからのことも話したいから」
🤍「そっか…」
🩷「まだ内容言えてないしな」
少し顔が熱くなるのがわかる
🩷「照れてんの?」
🤍「照れてない!」
はやちゃんが突然隣に現れたことでびっくりしてしまい、その会話を微笑ましく見守る2人とすこし拗ねたような男がいることには気がつかなかった。
曽野side
柔が赤くなってる。
多分隣にいる勇ちゃんと喋っているからで、優しい目で柔を見つめる勇ちゃんはもう彼氏のような顔立ちだった。
柔幸せそうやなぁ
俺の幸せは…
💙「吉田さん、その食材明日に回しいや」
💛「これの期限は今日なの」
💙「賞味期限やろ?1日くらい平気やって」
💛「だあっ朝からの楽しみが!」
❤️「ふふっふははっ」
💛「舜太?どーした?」
❤️「ううんなんでも、いつも通りだなぁって」
💛「ようやく戻ってきたな
舜太の好きなM!LK」
仁ちゃん頭を撫でられる。
その手はすごくあったかかった。
🩷💛💙🤍❤️「おつかれーぃ」
久々に5人だけの飲み会。
配信の撮影でもマネージャー同伴でもなく、プライベートの5人だけ。
少し亀裂の入った俺らに取って決起集会のようなものだったが、普段通りの仲の良さが手に取るようにわかる。
ワイワイと他愛もない話を何十分と続けた時、珍しくリーダーらしく仁ちゃんが声をあげた。
💛「で、呼びつけたからにはちゃんと話聞かないとな」
その一言に少し沈黙が空を泳ぐ。
🩷「改めてなんだけど、映画について
まだ情報解禁されてないけどみんなには全部伝える」
🤍「えっと…」
話そうとした柔の肩に手を置いて、自分が喋ると言った面立ちで少しだけ前ににじり出る。
不安そうな顔をしていた柔の顔が少しだけ和らぎ、勇ちゃんが喋ってくれる安心感がわかる。
最年長らしく真剣に、でもいつも通りの勇ちゃんにみんなが静かに言葉を待つ
🩷「まず、俺と柔太朗W主演の映画なんだけど
監督から直々にオファーがあって、お互い悩んだけど受けることにした
今日から本格的に撮影が始まって、みんなには言うのが遅れてごめん」
🤍「ごめんなさい」
💙「すごいやん柔!主演オファー!!
それにW主演なんて、M!LKが盛り上がる最高のチャンスやん」
🤍「太ちゃん…喜んでくれてありがとう」
🩷「いや、俺もオファー…」
💛「勇斗はともかく、柔太朗に主演オファーはマジですげえな」
🤍「ありがとう、実感ないし不安だけど…」
🩷「俺はともかくって…」
💛「今まで頑張ってきた証拠じゃん」
❤️「柔!ほんま良かった
勇ちゃんとのW主演かぁ
勇ちゃんおったら柔も安心やなぁ」
🩷「まあ、引っ張っていけたらなって」
❤️「あっでも、勇ちゃんアドリブふざけるから不安要素か」
🩷「あの、そろそろ泣くよ?
はやにゃん泣いちゃうよ?」
💛「フハハ、勝手に泣いてろ」
🤍「でも、本当に勇ちゃんがいて頼もしい…」
🩷「柔太朗…」
💙「んで?内容は?」
少し甘くなる雰囲気を察してか、太ちゃんが言葉を挟んだ。
もしかして、嫉妬…?
少しの沈黙、言えないようなものなのだろうか
勇ちゃんを見ると覚悟の喉が鳴っている。
💛「勇斗…ちゃんと言うんだろ?」
🩷「うん…」
テーブルに置かれている料理を一点集中して、話す内容を多分整理しているであろう勇ちゃんを尻目に、口を割ったのは柔だった
🤍「えっとね…」
🩷「柔…」
🤍「話せるから…」
小さめに深呼吸をする柔。
そして、しっかりとこっちを見つめて伝えられる。
🤍「BL作品なんだ
佐野と山中、W主演のBL映画…」
感情が溢れそうだった。
理想のカタチが映画から始まるかもしれない。
期待が膨らむと同時に、ついうっかりよからぬことを口走らないかと黙り込む。
柔は淡々と内容について、伝えられる範囲で話している。
頭の整理が落ち着いた勇ちゃんも柔をサポートするように補足を挟み込んでいた。
頷きながらゆっくりと消化するように聞いている仁ちゃんと頭がお祭り騒ぎであまり内容の入っていない俺。
そして、自分にしかわからないであろう謎のショックを感じている表情をした太ちゃんの姿がそこにあった。
コメント
5件
投稿ありがとうございます!! M!LKの仲が良さそうで良かった!! 太ちゃんからしたらツラいだろうけど、3080を応援したいですね!!! 引き続き応援してます!!!
更新ありがとうございます!(´▽`)最高でした。、仲良くわちゃわちゃだとおもったらしおたろうの雲行きがぁあ 次回も楽しみにがんばります!
お疲れさまです——第27-2話、読ませていただきました。 山中sideと曽野sideで、同じ場面なのに見えている景色がまったく違って、そこがすごく好きでした。柔くんが「親友辞めたことない」って返したシーン、あの一言に全部詰まってるなと思いました。ほろ苦いコーヒーゼリーラテみたいな、甘さと切れ味が同居するお話でした。W主演BL映画の告知、この先どう転ぶのか気になって仕方ないです…!