「誰っ!?」
振り返ると、クラスメイト達が数人立っていてた。
「ふーん。無陀野を虐めようと思って教室戻ってみたら、なるほどな…」
虐めの主犯格らしき人は冷たい視線を四季に向けた。その後ろには、主犯格と同じような目をしたクラスメイトが並んでいる。
「あ……」
四季の顔が一瞬で凍りついた。 四季と無陀野さんはクラスメイト達に囲まれるようにして、3階の家庭科室に連れていかれた。主犯格は家庭科室のカギを閉めると、四季に向かって口を開いた。
「四季…お前、裏切ったよな?」
「う、裏切る?」
「さっき、無陀野と仲良く話してたよな?」
「そ、それは…」
四季は隣にいる無陀野さんをちらりと見た。無陀野さんは、目を見開いていたが、その瞳におびえはなかった。唇を固くして、クラスメイト達の視線を受け止めている。
「べ、別に無陀野さんと話しても問題ないよね?同じ仲間なんだから」
四季は無陀野さんを庇うように一歩前に出た。
「はぁ?仲間?」
「そうだよ!だから、無陀野さんを虐めるの、やめようよ」
「こんなやつ、仲間でもなんでもないし、ちょっと顔がいいからって、調子にのりやがって」
主犯格は、家庭科室のテーブルを平手で強く叩いた。
「それに、楽しい学校生活を送るには、刺激も必要。そのためには、誰かの犠牲がいるんだよ!」
「犠牲ってそんなのおかしいよっ!!」
「ちっ!なんだよ。突然、正義感ぶって」
「正義感とかじゃないっ!無陀野さんが可哀想だから」
「可哀想?じゃあ、四季が無陀野のかわりになれば?」
今回も短くてすみません。文化祭もあと少しで本番なんで、文化祭が終わったらまた書けると思います!それでは、また次回!
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