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n「ん、、、はぁ、、」
朝起きると身体が重かった。頭もぼーっとする。久しぶりに風邪を引いた。そういえば昨日、疲れてたから風呂入った後髪の毛を乾かさずに寝ちゃったんだった。あー、もうすぐ合同レッスンなのに、、、。
n「なんじ、、、」
針は午前4時を指していた。兄は寝てるし、わざわざ起こすわけにもいかない。
俺は水を飲もうと起きようとした。でも、気づいたら視界は床。多分膝から崩れ落ちたのだろうか。
t「なお!大きな音がしたと思ったら、、、大丈夫か?」
n「うん、、、だいじょぶ、、、」
t「起きれるか、、、ってあつ!なお、、、熱あるのか?」
n「ううん、、、だいじょうぶだから」
t「大丈夫じゃないだろ、、ほら、横になって、、」
n「ん、、」
t「色々準備するから、安心して寝てて」
あぁ、、、迷惑かけちゃった。何してるんだろ俺。
あの後、兄は俺の看病をしてくれたみたいだ。ふと気がつくと午前6時になろうとしていた。
n「たく、きょう、、、レッスンあるでしょ、、?」
t「うん、、だからもう準備して行かなきゃいけない」
n「おれのことはいいから、、、いってらっしゃい」
t「早めに帰ってくるから。安静にしてて」
n「うん、わかった、」
俺のことで仕事に支障をきたすわけにはいかない。今だけは、俺のことは忘れてよ。
兄が出掛けた後、メンバーに休みの連絡をした。
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俺は鈍い衝撃音が鳴ると同時に飛び起きた。
t「なお!大きな音がしたと思ったら、、、大丈夫か?」
見ると床に弟が倒れている。ベッドから落ちたのだろうか、、。
n「うん、、、だいじょぶ、、、」
t「起きれるか、、、ってあつ!なお、、、熱あるのか?」
起こそうとすると弟の体が熱かった。
n「ううん、、、だいじょうぶだから」
弟は少し無理をする癖がある。特に俺の前では頑張ろうとする。
t「大丈夫じゃないだろ、、ほら、横になって、、」
n「ん、、」
t「色々準備するから、安心して寝てて」
俺は弟が楽に寝れるように氷枕やスポドリなどを準備する。母親がしてくれたように。
あれから、俺は弟がぐっすり寝れるまで看病をした。ふと気がつくと午前6時になろうとしていたところだった。
n「たく、きょう、、、レッスンあるでしょ、、?」
t「うん、、だからもう準備して行かなきゃいけない」
n「おれのことはいいから、、、いってらっしゃい」
いいわけないだろ、、。
t「早めに帰ってくるから。安静にしてて」
n「うん、わかった、」
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弟が久しぶりに風邪を引いた。俺たちは二人暮らしを始めてて、1人で留守番させるわけにもいかない。
心配が勝つ。ちゃんと寝ているだろうか。
k「、、や、、、くや、、、タクヤ!」
t「あ、、カイ、、どうした?」
k「どうした?じゃなくて。何か悩んでる様子だったから」
t「悩みじゃなくて。なおが風邪引いてさ、、」
k「あのなおやが、、珍し」
t「それで少し心配つーか、、」
k「じゃあ、早めに帰ってあげないとな」
t「だから、終わったらすぐ帰る」
k「稜海しました」
t「ちゃっかり宣伝しちゃって、、笑」
k「あ、バレた?笑」
夕方5時になろうとしている。やっぱり心配だ。早く切り上げることにしよう。
t「カイ、休憩のところ悪いんだけど俺早く上がるわ」
k「はーい。なおやに、お大事にって伝えといて」
t「おう。お先にお疲れ様でしたー」
r「え、何。カイ、、、」
k「なおやが風邪引いたんだってさ」
r「なるほどね、なら帰りたくなるわ」
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t「ただいまー」
n「あ、おかえり、」
やっと帰ってきた、、。兄がいない間寂しかった。いつもは耐えられるのに今は身体的に辛いからなのか、より寂しさを感じていた。
t「おい、寝てなきゃだめだろ、」
n「大丈夫。午前中寝てたから。朝より楽だから」
t「ご飯は?」
n「朝も昼も食べてない。食欲なかったし、、」
t「今は?」
n「少し、、」
t「じゃあ、お粥作るから。待ってて」
疲れているのに俺の看病までしてもらうことなんて出来ない。自分で何とかして,明後日までには治そう。
n「いいよ、、疲れてるんだし。俺、ゼリー食べるから」
t「そんなこと心配しなくていい。こういう時は、お兄ちゃんに甘えるんだよ」
そう言って俺の頭をヨシヨシしてくれる兄の手は暖かかった。優しさが身に染みる。我慢してた好きが溢れ出そうで怖い。怖い理由は、この関係が壊れてしまうのではないかと不安だからだ。でも、今の自分は抑えられる気がしない。
n「甘えても、、いい?」
t「あぁ。とりあえず座って待っとけ」
エプロン姿の兄は新鮮で、ときめいてしまう。いつも外で食事を済ます俺たちは、手料理をすることが滅多にない。だからこそ一生懸命に作ってる姿はかっこいい。
t「よし、、出来たー!なお、食べてみて。親の味を再現してみたんだけど、、、」
n「いただきます、」
t「どうだ、、?」
n「ん、美味しい!」
不器用なりに頑張って作ってくれた兄のお粥は最高に美味しかった。
t「はぁ、、良かった、、」
n「ありがとう、たく」
t「いいよ。あ、お風呂はどうする?」
n「んー、今日は無理そう」
t「分かった。寝る準備をするから早く寝な」
夜、寝てからも俺に付いてくれた。冷えピタを替えてくれたり、氷枕を替えてくれたり、、、。そのおかげで2日後の朝には熱が下がっていた。
n「やった、熱下がった!」
t「良かった、、体調管理には気をつけろよ」
n「ごめん、気をつけるね」
t「おう」
n「明日の合同レッスンに参加できて良かった、、」
早く明日にならないかな、、。兄の踊ってる姿を見たい。憧れの背中。目指してる背中に追いつけるように頑張らなきゃ。
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俺は早歩きで家に帰ってきた。
t「ただいまー」
n「あ、おかえり、」
あれ、、起きてる。朝よりは元気そうだけど、まだ辛そうに見える。
t「おい、寝てなきゃだめだろ、」
n「大丈夫。午前中寝てたから。朝より楽だから」
寝れたなら良かった、、。
t「ご飯は?」
n「朝も昼も食べてない。食欲なかったし、、」
弟は俺と似て細いのに食べてないんじゃ体が心配。
t「今は?」
n「少し、、」
t「じゃあ、お粥作るから。待ってて」
母親の味を思い出しながら作ってあげよう。、、不器用なりに。
n「いいよ、、疲れてるんだし。俺、ゼリー食べるから」
t「そんなこと心配しなくていい。こういう時は、お兄ちゃんに甘えるんだよ」
俺に遠慮するな、、、むしろ頼って欲しい。中々俺に甘えない弟が甘えられるチャンスをつくってあげよう、、。そう思って頭を撫でてあげる。
n「甘えても、、いい?」
t「あぁ。とりあえず座って待っとけ」
これだっけ、、、この分量だっけ、、、。俺は試行錯誤しながら作る。
t「よし、、出来たー!なお、食べてみて。親の味を再現してみたんだけど、、、」
n「いただきます、」
弟はお粥をゆっくり頬張った。
t「どうだ、、?」
n「ん、美味しい!」
不器用なりに頑張って作った俺のお粥を笑顔で食べてくれて嬉しかった。それと同時に安堵した。
t「はぁ、、良かった、、」
n「ありがとう、たく」
t「いいよ。あ、お風呂はどうする?」
n「んー、今日は無理そう」
t「分かった。寝る準備をするから早く寝な」
夜、弟が寝てからも心配で側に付いた。冷えピタを替えたり、氷枕を替えたり、、、。そのおかげか、2日後の朝には熱が下がっていた。
n「やった、熱下がった!」
t「良かった、、体調管理には気をつけろよ」
n「ごめん、気をつけるね」
t「おう」
n「明日の合同レッスンに参加できて良かった、、」
早く明日になってほしいな、、、。
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