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《真澄視点》
俺たちが着いた時には絶命した兄の前で座り込んで微動だにしないあいつがいた
それからだよ、あいつは変わった
昔はいつだって周りと距離を置いて「自分は兄のお荷物」 そんな顔をしてた
今のあいつはまるで南久阿を生き写したみたいだよ
これはきっと俺たちの罪なんだろうなぁ
桑島の話を聞いて思う
あいつは自分が兄を殺したと、仲間たちから兄を奪ったと今でもそう思っている
だからこそ兄の優しさを背負おうと笑顔の皮をかぶってる
ろくでもねぇ兄貴だな
ははっ、そう思うか?
けどな、お前らは死に方なんて知らなくていい いつだって大人は子供が生きてることを望んでんだ
桑島は俺と無陀野に向かって優しく言った
んな事知るか、誰だって死ぬときゃ死ぬ
そんなことをいいながら話をそらす
つーか京夜はどこいった、部屋に行くっつって出てったきり戻ってこねーけど
え、あいつ自分が借りてる部屋に行くって言ったのか?
ああ、そう言っていたが
桑島の問いかけに無陀野が答える
あいつの部屋、この隣のはずなんだが… ?
???
あいつ、まじでアホだろ
無陀野と俺は顔を見合せため息をついた
《京夜視点》
ええ~俺の部屋この辺だった気がするんだけど….
案の定迷子である
仕方がない とりあえず目の前の部屋に声をかけてみる
すいませーん!
….誰もいない、が扉が数センチ空いている
小さな好奇心からドアを開けた
しかしその部屋に特段変わったところはなく 他のところ探すかぁ~と部屋を出ようとした
そんな京夜の目にふと小さな机の上に置かれた1枚の紙がうつる
なんだろう?
近づいてみるとそれは誰かに宛てた手紙のようだった
拝啓 兄さんへ
私はあなたのようにはなれなかったよ
花織
たった1文の手紙
京夜はその1文を見つめて立ち尽くした
あ!だのっちぃ~ まっすぅ~
やっと見つけたぁ!!
ちっ 勝手に迷子になったのはそっちだろーが
まっすー辛辣!
何もなかったならいい
だのっちやさしーい♡
テンポよく会話をしていると、やっと開放されたのか花織が戻ってきた
つかれたぁ~!あ、みんなもおつかれ~
やっと戻ったか、お前ら4人にも話がある
マンションの人たちと話していた桑島さんが戻ってきた
なんです?話って
桃の動きが読めない
隊長も見つからなかったらしい
あぁ?それが俺たちになんの関係があるんだよ
少なくとも2.3日隠れ家に滞在してもらう
お前らの担任にも手伝ってもらうことになったからな
そうなると必然的にお前らにも手伝わせることになるが….
いや、事情はわかったけど私関係ないですよね?
しばらくはマンションに帰るのも危険だって判断だ 2.3日くらい大人しくしてろ
それほんとに2.3日で片付くの!?
….花織
ん?どうしたの無人くん
無陀野が突如花織に話しかける
体術が得意だと聞いた 今の話だと俺たちはしばらくは待機らしい
だからお前に訓練の相手をしてもらいたい
え!私!?いや別に暇だからいいんだけど
てかそれ、桑島さんに聞いたの?
ああ、聞かない方が良かったか?
……気にしてないよ~ 昔のことだしね
それじゃあ、桑島さん訓練室借りるね~
《京夜視点》
ねえ、2人とも
訓練室に向かう道中だのっちとまっすーに話しかける
さっき迷子になってた時に間違えて入った部屋に手紙?みたいなのが置いてあってさ…
人の部屋に勝手に入ったのか?
いやいやだのっち!ドアが空いてたから気になって!!
不法侵入にかわりねぇだろ
まっすーまで~
いや!それはとりあえず置いといて!
その手紙の差出人…….花織ちゃんみたいなんだよね
内容は?
えぇっとね……
今回はここまでです
余談ですが前話での南久阿くんの能力【鏡花水月】は目で見ることはできても手に取ることは不可能なことのたとえのことです
それではまた次のお話で!