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[償いのバイト代]
涼架side
若井君が差し出してくれたジャージを来て、私は家に帰った
彼の優しさが身に染みたが、それと同時に自分を助けたせいで壊れてしまったギターのことが頭から離れなかった
若井くんは『弁償しなくていい』と言ってくれたけど、私はギターのお金を返すためにバイトを増やした
若井君のギターは、彼が私を守ってくれた証であり、私にとっては、若井君の魂そのものの、ように思えたからだ
私は、放課後と週末、学校側終わるとすぐに、バイトに明け暮れた
私は、これまで経験したことない忙しさだったけど、若井君のギターの修理代を、稼ぐと言う目標のために、必死で働いた
ある日の放課後。
私は、バイトの制服に着替えるために教室に戻った
すると、いじめグループの女子たちが教室の隅で何か話している。
私は、気づかれないようにそっとロッカーへ向かったが、彼女たちの視線が私のバッグにそそがれていることに気づいた
「あれ、涼架ちゃん、なんか最近忙しそうだね。バイトでもしてるの?」
一人の女子が、嫌味っぽく話しかけてきた。
「あはは…そう、ちょっとだけ…」
といつもの愛想笑いを浮かべる
「へー、お金たくさん持ってんね」
その言葉と同時に、彼女たちが私のバッグを勝手に漁り始めた
「や、やめて!」
と声をあげるが、彼女たちは笑いながら私のバイト代が入った財布を取り出した
「わ、本当だ。お札いっぱい入ったんじゃん。
ねぇ、ちょっと貸しといてよ」
「そうそう、どうせすぐ稼げるんだから、いいじゃん」
彼女たちは、涼架の必死な努力の結晶でもあるバイト代を、まるで自分たちのもののようにる弄ぶ。
私は、泣きそうになりながら必死に財布を取り返そうと手を伸ばす
しかし、彼女たちは
#fjsw
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「はいはい、シンデレラの練習!」
と笑いながら私を突き飛ばした
「これ、若井君のギターのお金なんだ…!」
私は思わず口にしてしまった
その瞬間、彼女たちの目がさらに冷たくなった
「へー、若井君に媚びてんだ。キモ」
「こないだ助けてもらったもんねー」
彼女たちは、涼架の言葉を嘲笑い、財布からお札を数枚抜き取って、残りは床にばら撒いた。
「ほら、これでいいでしょ?また明日ね、シンデレラ」
そう言って、彼女たちは笑いながら教室を出て行った。
床に散らばったお金とその上ひ座り込む涼架。
私は、必死に働いたバイト代が嘲笑と共に奪われていく現実に再び絶望を覚えた
若井君のギターの修理代を稼ぐために、私は休みなくバイトを続けた
学校が終わるとすぐに制服からバイトのユニフォームに着替え、高校生が働けるギリギリの時間まで働いた
睡眠時間は削られ、食事もろくに取れない日々が続いた
若井side
*俺は時々、涼架が教室でふらついてるのに気づき心配で声をかけたが涼架はまた作り笑いで*『ん?大丈夫だよ』と言った
「体調悪いなら、ちゃんと休めよ?」
と心配した声で若井が言った。
涼架side
『若井君、もうすぐ…もうすぐお金が貯まるから』
私の頭の中には、ただその想いしかなかった
若井君の優しい言葉も心配そうな視線も、逆に今の私には重圧に感じた
ギターを壊した償いをしなければならないという思いが、私の心を支配していたのだ
その日の放課後も、私はバイトへ向かうために教室で一人で着替えをしていた
頭がぼんやりし、視界がかすむ。ここ数日の無理がたたったのだろう
ロッカーからバッグを取り出そうと手を伸ばした瞬間、平衡感覚を失いふらりと壁に寄りかかった。
「はぁ…はぁ……」
荒い息を吐きながら、私はなんとか気を保とうとした
しかし、視界が真っ白になり、足元から力が抜けていくのが分かった。
若井side
その日の軽音部の練習を終え、たまたま教室棟に戻った
廊下から教室に明かりがついているのが見え、気になって中を覗くと、そこには涼架が床に倒れているのが見えた
「おい!大丈夫か!」
俺は、駆け寄って涼架の体を揺り動かす
しかし、彼女からの返事はない
熱を持った頬と冷や汗をかいた顔。
「ごめん…俺が…気づいてやれなくて…」
「こんな具合悪いなんて…もっと強く休めって言えば良かった…」
俺は、ぐったりとした涼架を優しく抱きかかえ
保健室へと急いだ
俺は、自分の不甲斐なさに胸が締め付けられる思いだった
次回予告
[荒い息遣い]
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コメント
8件
お互いがお互いに責任を感じてるんだね。優しさが仇となって………。
もう毎回最高です!めちゃくちゃ好きなジャンル(?)だわ〜!1500回くらい押しときます
良かったらなんですけどフォローワ―30人行きたいんですけどフォローしていただけないでしょうか?