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明那”王宮 庭園”
俺がここにきてからもう約半年がたとうとしていた
『…?あれ、水がでない』
俺はあれから毎日の庭園の手入れ(花の水やり)を任されてる
自分の担当の仕事ってなんか嬉しいよな…って思ってたんだけど…
『壊れた?』
いつも使ってるホースから水がでない
何回も蛇口を捻ってみるがあまり効果はない
気になって、俺はホースの先端を覗き込んだ
ブシャァァァァァァァ!!!
『へぶッ!?』
突然、勢い良く水がでてきた
俺は蛇口にてを伸ばし、急いで閉める
『ぶはッ…うわッ!?びしょ濡れだ!!!』
思い切り顔にぶっかかったため、ありえないくらい髪から雫が落ちてくる
『…さッむ…どうしよ… 』
『だれかー!いませんかー?』
…
まったく反応無し…か…
「はぁ~い♪︎呼んだ?」
『ふぇ!?』
「毎回俺がでるとあきな驚くよねー!」
『それは!湊様が驚かしてくるからで…』
最近、やたらと湊様と関わることが多くなっている
そしてわかったことが…
「あっははwごめんてーw」
めっちゃいだずら好き!
最初は意外と子供っぽいことするなーって感じだったんだけどだんだんとなってわかった
「てか大丈夫?びしょ濡れじゃん」
『大丈夫…ではないんですけど…』
『…お仕事の方は?』
「あー…一通り終わったから逃げてきた!」
『またですか!?』
この人はこんな感じで面倒ごとを避けようとちょくちょく抜け出してきているらしい
『俺は気にしないですけど、それで怒られるのは湊様ですからね?』
「あきな最初と結構変わったよねーなんていうか結構俺に言えるようになったじゃん」
あ…
『…ごめんなさい、これからは気を付けます』
俺が素直にそういうと湊様の顔に段々焦りが見えてきた
「え、ま、まって!そんなつもりないんよ!なんならずっとそのままでいてほしいから!」
そんな感じで俺にすがりついてきたので俺もちょっと呆れた
『はぁ…』
「あきなくーん?何ため息ついてるんだよー国王の前だぞー?」
『そのままでいいって言ったんじゃないですか… 』
[いた!湊様!!]
『うげッ…かがみん…』
[大切な宴会なのですよ!?何打ち合わせから抜け出してるんですか!!]
「だってめんどくさいんだもん…」
[あのですね…ってあきな!?びしょ濡れじゃないですか!!]
俺の様子に気づいたのか加賀美さんが驚いたようにいった
『あ、はは…ちょっとやっちゃいました…すいません…体拭いてきますね』
[……わかりました、湊様いきますよ]
「でも…」
[文句はあとからでお願いします!]
そういって湊様は王宮にもどっていった(強制的に)
俺もさすがに風邪を引いてしまうから、一旦裏口から、王宮のなかにもどった
明那”王宮 廊下”
自分の部屋に戻り、体を拭いたあと、また仕事に戻ろうと思い、玄関へ向かっていた
ローレンや晴は打ち合わせに付き合ってるし、他の人たちも準備で急がしそうだった
そして、ある部屋を通りすぎたとき、とある話が耳に入った
{なぁ、あの話知ってる?}
{知ってる知ってるやべーよな…}
あの話?はたして何のことだろうか
そしてここは倉庫、誰も入ったり、通ったりする人はいない(いまの俺を除いて)
そしてここでそんなに静かに話すようなことがあるだろうか
俺は気になって、物陰に隠れながら、その話を聞いた
{俺らやばいよな}
{ここから逃げるか?}
{いや、そんなことできるわけねぇだろ王宮だぞ?}
{でもこんなところいたら俺らはしんじまうよ}
{まぁそうだよな…だって民衆が革命を起こそうと、ここに大勢で攻める準備をしているとかな…}
俺は息を飲んだ
攻めてくる?民衆たちが?そんなことが起きたら…
{民衆の数とここにいる軍隊の数の差は圧倒的だ、俺らが叶うわけないんだよ}
{まぁ、あの人が勝手な政治を進めるからなぁ…恨みがあるとしたらあの人だろう}
{そうだよな、この前も襲われたし… }
そういって二人はこちらに歩いてきた
まずい、気づかれる…
俺は息を殺した
そしたら、その二人は何もなかったように倉庫をでていった
あの事は、湊様や加賀美さんは知っているのだろうか、でも、知っていたとしても止められるのか?
…何か情報をつかまないと
いつからだろうか、ここが俺の居場所のようになったのは
だからどうしても守りたい
みんなを、あの人たちを
頼れる人は、あの人しかいない
仕事を後にして、俺は町へ向かった
こちらふわっちです
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