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3話です、注意事項は1話を読んでください。それでは、すたーと! ()このかっこは回想見たいな感じです。心の声ではありません。桃君は今いるさとみくんで、もも君はころちゃんが小さい頃よく遊んでた子です。これらのことにご注意ください。
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桃視点
なんだかんだでもう昼休み。やっと青先輩に会える!そう考えるとわくわくしてきて、屋上へ向かう俺の足がどんどん速くなっていく。この可能性は低いけど、青先輩もうついてるかな、待たせてたら悪いな、そう考えているともっと足が速くなる。今は早歩き程度だから走ってるってことにはならないであろう、いや、そうならないで欲しい、怒られたら青先輩を余計待たせちゃう。
桃「着いた、青先輩は、へ?」
青「、、、」
桃「青先輩!?んえ、死んで、いやそれはないはず。」
屋上に着くと、横わたってる先輩がいた。待ちくたびれて寝てしまっているんだろうか、それにしても青先輩がもういるないんてそんなに思っていなかった。だって昼休みが始まってまだ5分しか経ってないのに。偶然授業が早く終わったとか?いやそれにしても早すぎる。屋上までは1年の教室の方が早いのに、どうして、もしかして、俺に会うの楽しみにしてくれて、いやいやいや、それは絶対にない。さすがにそれは自意識過剰すぎだろ!ばかばかばか!そう思いながら自分の頬をぺちぺち叩く。
青「んぅ、あれ、桃君、もうついてたの?」
桃「青先輩、ぁ」
よく見ると先輩の口の端によだれがついていた。え?可愛いかよ、よだれたらしながら寝るって、さすがにこれは可愛すぎる、ぬ、拭ってあげたい、
桃「先輩、目、つぶって?」
青「ん?どしたの?」
桃「いいから、早く閉じて。」
そして俺は目を閉じた先輩の口をハンカチで拭いてあげた、それを感じた先輩は、ちょっと頬を赤らめながら「んっ、/」 と声を出す。これは心臓が持たん。その可愛い行動ちょっとくらいやめられないのか、先輩は可愛いの塊なんだなっていうのを改めて再確認した。
桃「はい、もういいですよ」
青「何してたの、?」
桃「口によだれが付いてたので、」
青「っは!?//」
俺の一言を聞いた青先輩は耳まで顔を真っ赤にする。照れているのだろうか、別にこれくらいみんな普通だろ、俺だって寝る時くらいよだれたらすし、まぁ可愛くなるのは別の話だけど。そう考えていたら青先輩が口を開く。
青「よしっ!このことは忘れて本題に入ろっか!」
本題?あぁそっか、青先輩は渡したいものがあるから俺を呼んだんだった。それで渡したいものってなんだろ、本当にずっと気になるんだが。なんだろ、う~ん、連絡先であってほしい自分もいるのだが、さすがにそれはないだろう。でもマジで考えてもわからない。やっぱ悩んでても仕方がないな、もう、よし、聞くか!
桃「渡したいものでしたよね、何ですか?」
青「こっ、これ!あの、そのっ//」
先輩の手にのっていたのは小さな小袋。ちょっと透けていて中身が見える。これは、お菓子?美味しそうな型抜きクッキーだ。丸い形とかくまさんの形とか星形とか、たくさんの形をしたクッキーがある。美味しそう、俺は一番最初にそう思った。なんでクッキーを?見るからに手作りだし、俺の身に最近あったこととかあったっけ、それも何かをもらうようなこと。いろんな疑問が俺の頭にふつふつと浮かんできながらも俺はそれを受け取った。
桃「ありがとうございます。手作りですか?」
青「う、うん!手作り、お口に合うかわからないけど」
桃「本当にありがとうございます!」
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青視点
美味しそう、そう呟いてる君の声が聞こえた。これを作ったことに特にそれとした理由はない。僕はもともとお菓子作りが趣味で、得意って訳じゃないんだけど作っては自分で食べたり友だちにあげたりとお菓子作りを楽しんでいる。そして昨日も暇だったからふと視界に入ったクッキー用の型抜きを見て、よし、クッキー作ろとなり無の状態でクッキーを作ったのだ。意外と上手に作れたので誰かにあげたいなって思った。その時に1年の名簿をふと思い出して桃くんという聞き馴染みのある名前を最初に思い浮かべ、その子に会ってみたい、そう思ったのだ。その子と会うきっかけになれば、そう思って僕はラッピングを始めた。その子を思い浮かべながら、その子をイメージして、青ベースの少しピンクのグラデーションがかかってる袋にした。喜んでくれるかな、美味しいって思ってくれるかな、そう少しの不安を抱きながらも順調にラッピングを進めていった。
青(でき、た。桃君にあげるのか、んんぅ~なんか緊張してきた、、)
そう言いながらもラッピング済みの桃君にあげる予定のクッキーを見て少しにやけてしまう。明日話しかけることはできるのだろうか。話しかけることができなかったら僕はこのクッキーをどうしてしまうんだろうか。【捨てる】という選択肢が僕の頭に浮かんできて少しの恐怖を自分に覚えるのであった。
そして現在。今少し微笑みながら僕のあげたクッキーを眺めている君を見る。あぁ、すきだな。そう思った、はず。この【すき】は、【好き】になることはないのだろう。僕は桃君を【百瀬桃】として見れていない。もういっそのこと同一人物だったらよかったのになってありえない現実を現実に塗り替えたいと思う。
桃「今ここで食べてもいいですか?」
青「い、ぃいいよ?」
ちょっと予想外だった。ここで食べたい、それはつまり食べたときの反応が見えてしまうということだ。美味しくないみたいな反応されたらどうしよう。ちょっとした不安がまた頭をよぎる。思わずいいよなんて言ってしまったけれどほんとは断った方がよかったのかなって今更後悔をする。サクッっと音を立てて食べる君の横顔を見つめる。そういえば小さい頃もも君が【横顔は顔じゃない】みたいなバカげたこといってたな。あぁ、もも君に会いたいな。でもそれは叶わぬ夢だ。
桃「ん!おいひい、おいひいれす!」
青「ほんと!?よかったぁ、」
もぐもぐしながらおいしいと報告してくれる桃君。そして少し安心したのかホッと僕は息をつく。もうわかんなくなっちゃうね、僕はどっちに恋をしているんだろう。もも君に会える日はどんどん遠のいていくばかりだなと改めて実感した。
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初めてこんなに長く書いたかもです。よかったらこれからも読んでいただけたら嬉しい限りでございます。冬休み期間は投稿をお休みさせていただきます。いつも学校で書いているので笑よかったらフォロー、いいね、よろしくおね、がいいたしま、す。ではまた次の物語で、バイちゃ☆