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『人体模型』


それは学校に馴染みのあるもので、感情なんか持っていない、ただの模型…


が恋をしてしまう。そんなお話。




「おはよ!人体模型ちゃん! 」

その子は毎朝挨拶に来る男の子。

なぜ挨拶をするのか、私には理解ができなかった。 いつも元気でクラスのムードメーカーらしい。 丸い目、大きく開く口、美形よりの顔ではないけど、その彼の優しさに触れてしまってはもう最後。取り返しのつかなくなるぐらい、苦しくなる。私みたいにね。


私、彼のことが好きなんです。


急に人でもないやつから、そんなことを言われたらドン引きするだろう。でも、彼のことだ。彼なら、なにかわかってくれるはず。

そして、物心を持ち始めたのはつい最近。気づいたら、好きになっていた。こんな感情の持ち合わせていないただの人体模型が人間のことを好きになるなんて、、どうかしてる。私でも、そう思ってる。だってさ、怖くない??今の時代の言葉に合わせるのなら、『キモイ』かな?

便利な言葉しか使えない今の時代。それは盛りすぎだけど、明らかに便利な言葉ばっかり使っている人の方が多いだろう。こんなこと言ったけど、分かるよ。今の時代の人達。彼に想いを伝えたくても、伝える言葉が出ないってこういうことなんだ。早く、はやく彼に気づいて欲しい。私はここだよ。ここにいるよ。はやく、、ここから、出してよ。


「ねぇ、なんで啓介っていつも人体模型と話してんの?」

そんな会話が薄々と聞こえてくる。

「ん〜。俺でもよくわかんない!」

ふふっ。何その答え、。笑

少しずつ彼に近づけてる気がする。やっぱり、好きな人と一緒にいれるのってこんなに嬉しいことなんだ。

「おまえ、やめといた方がいいぜ?だって、あれ夜動き出すんでしょ??」

そんな迷信に騙されないでね。私は、本当に夜動いてないし、てか固定されてるから動けないし、、正直、最悪。動けたら、彼に毎日会いに行くのに。

「え〜?でも、むしろ俺は動いて欲しいと思うけどね。 」

…やっぱり彼は優しいな。ほんと、握りつぶしたくなっちゃうぐらいに、、。この彼の優しさに触れるのは私だけがいい。そう、私だけで十分でしょ??




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