TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

赤桃 集

一覧ページ

「赤桃 集」のメインビジュアル

赤桃 集

4 - 仕方のない関係性

♥

491

2024年12月14日

シェアするシェアする
報告する

attention

nmmn

st×××

赤桃

不穏

いってら‼️‼️‼️‼️‼️




俺は割とこいつのこと好きなのかもしれない


そんなことを思ったけどよく考えればそんなことないな。女に刺されるか、無理心中が最後であろうあいつのことなんて、好きになれるはずがない

「はぁ…、」

珍しく、深いため息が出た。致した後の今莉犬は風呂だが、俺は身体中が痛いため1歩も動けない。

あんのクソ犬のせいだと言うのに、当の本人は呑気に風呂?死んでしまえ

ほぼが八つ当たりなのはわかっているが、俺らは一応恋人だぞ?こんな彼女を放置するやついるか?いるわけねぇだろ、バカが

「何、唸ってんの?w」

「んぁ、おかえり…」

1人で悶々としてるうちに帰ってきやがった。

濡れた髪を掻き上げ、「ふぅ」と伏し目がちにため息を吐く姿はまぁまぁ、絵になる。

可愛い顔をした悪魔だろ。さっきまでこいつに抱かれていたんだなと思うと若干の虫唾が走るくらいだ。

「さとちゃん、お風呂行く? 」

「いい、身体いてぇし」

こうなったのはお前のせいだけどな。

絶対に言わないが


早く他にいい奴が現れてくれればこいつとの関係も終われるのに。まぁそのいい奴がこいつ以外にいねぇのが問題なんだけど

いっそのことこいつが死ねばいいのでは?女に刺されるでも交通事故でもなんでもいい、とりあえず早く死ね

「あ、そうそう。さとちゃん別れよ?」

「…は?」

こいつ今なんて言った?別れよ?分かれよ?

「今なんて…?」

「だから、別れよ?」

「なんっ、なんでそんな急にッ」

他に女がいるのは知ってたけど、てか作んなよ。ちが、そうじゃなくてっ!俺以上の人なんていなかっただろ?

「あー、えっとね、ほら、そろそろ潮時かなー?みたいなのあるじゃん?」

「さとちゃん、正直俺の事鬱陶しいでしょ」

「あーぁ、まぁな?」

「否定してくれないんだ」

鬱陶しいのは事実だろ。

まぁ、それなら?てかなんで俺が振られる側なんだ?こいつ次はどいつと付き合う気だよ。俺以上の奴なんかいねぇくせに

「俺と別れてどうすんだよ」

「んー、まだ考えてないよ」

「お前のこと養えてお前の我儘に付き合って、お前のセックスについていける奴なんて俺しかいねぇと思うぞ?笑」

腐りきったような、イラつきをぶつけるように鼻で笑って吐き捨てる。莉犬はいつもよりも目を丸くして「ぶはっ」と吹いたかと思えば爆笑し始めた。

「うっそwwwあのさとちゃんが?ww」

「なになに?俺の事そんな好きなの?ww」

「ちげぇよ、事実だろ?」

「事実?事実かぁw」

にまにまと笑って俺の事をじーっと見てくる

なんだよ、ニヤついてんのに腹が立つ。

「実はね?そんな俺の事を養えて、我儘に付き合ってくれて、セックスの相性も抜群な子いるんだよねぇ?w」

「じゃあ、そっち行けばいいんじゃね?」

これで俺のお役目も終わりだろ。それにこんな奴と離れられて清々する。

「あ、ちょ、最後まで聞いてよ!」

「はいはい、なんだよ」

誰とか教えてきやがったらマジで殴り飛ばす

俺の事捨ててまで好きな奴の名前とか興味ねぇし、知りたくもねぇよ

「拗ねないでよ、さとちゃんの事だから」

後ろからぎゅっと抱きしめ、所詮バックハグと言うものをして俺の頭をゆっくりと撫でてくる

俺はお前のこと嫌いだとでも言えばこいつは傷つくだろーか?

「俺はお前のこと」

「嫌い?でも俺はさとちゃんのこと好きだよ」

「さとちゃん無しじゃ生きてけないの…、」

縋り付くような、甘い声。甘える時によくだす声にそっくりで、少し気味が悪い

俺がいないと生きてけない、か。それなら仕方がねぇな。お前が死んでは俺の目覚めが悪いし、そうだ。これはこいつのためなんだ、俺のためじゃない。俺はこいつのことが嫌いなんだから

「…仕方ねぇな」

「ほんと?ずっと一緒にいてくれる? 」

「お前が死んだら、俺にも迷惑だし、仕方ねぇから一緒にいてやるよ」

「ありがと、さとちゃん」

こいつのため俺のためじゃない。仕方ないんだ。俺はこいつのことが嫌いで、早く死んで欲しい。でもこいつが縋ってきてるんだ。

俺はこいつの事なんか1ミリも好きじゃねぇ。




嘘つけ、本当に縋ってんのはお前の方だろ?

相手のせいにしてまるで自分は悪くない。相手が悪いんだって言って相手を救ってる気になってんの?真に惚れてんのはお前だし、負けてんのもお前なのにね?笑負けも認められないのって負け犬以下でしょ


あーぁ、本音言えてすっきり。桃さんのが縋っててそれを知ってる赤さんもまた桃さんを話す気もなければ、時々別れよ?なんて言って愛情確認してるんでしょ?お互い趣味悪すぎる

そして、お似合いだよね。地獄に堕ちろ

この作品はいかがでしたか?

491

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚