梛琉編
俺はみんなと違って、壮絶な過去がある訳ではないし…ー、なんて言うか…、普通の家庭に産まれた、…
─はずだった
お母さんは看護師、お父さんは、公務員で本当にごく普通の家庭だった
でも、ある日突然…お父さんが、仕事をクビになった…
母「クビ?!何言ってるのよ!」
父「しょうがないだろ!俺だって疲れてるんだよ!」
母「私だって!最近夜勤続きで、!」
父「看護師なんて楽だろうが!!!」
母「はぁ?!…ちょっとどうしてくれるの?!」
父「は?!」
母「これじゃ普通の家庭になれないじゃない!」
父「何を言ってるんだ!」
母「折角、子供も1人で…共働きって言う設定の、普通の家庭が出来てたじゃない!」
父「設定…?!」
母「もう良いわ!離婚しましょう、アンタとはやっていけないわ、!」
父「なんでもいい、!梛琉の親権は俺がもらうぞ?」
母「いいわよ、アイツは何にも取り柄がない、」
父「何言ってるだ!それで母親か?!」
母「なんでもいいじゃない!…それだったら…」
お母さんは、その『普通の家庭』という物語の設定の為に…、お父さんと結婚して、俺を産んだ…
そんなにこだわる必要があったか…?
あんな、クソみたいな母親に親権がいかなくて、…良かったって思った
父「母さんの事は忘れろ、これからは二人で暮らそうな?」︎
…思ってた
父「なんでこれくらいも出来ない?!」
梛琉「ごめんなさい、…」
お父さんは、二人になった分…仕事が多くなった
家事は俺がやる事になって、…上手くやってた
けど、ある日少し…ミスって怒られた、
その日から、ミスが多くなって…遂にお父さんは
父「出てけ!!」
終わったー、と思った…そしたら、掴まれて…外に出されて、一生帰ってくんなって…
父「お前みたいな、奴は一生帰ってくんな!!」
コイツも同類で、クソ野郎だった…
とりあえず、警察に見つかる前に…逃げてやろうと思った…
梛琉「ハァ…ハァ…どこまで行ったらいいんだろッ…」
めっちゃ走った、…その時、公園があって…ブランコを漕いだ、
漕いでるとき、この世で1番不幸なのは俺だ、!
って思ってたけど…その時
明澄「何してんの…?オマエ、」
そこに、明澄と虹音が居た
梛琉「え、あ…逃げてきた」
虹音「…阿呆だね 」
明澄「誰から?俺らも逃げてるヨー、」
梛琉「お父さん、俺を捨てたんだ…」
虹音「俺は、母さんだけど一緒だね、?」
梛琉「え、?それ本当に?」
虹音「うん、…コイツに連れてかれた」
明澄「違うワ、助けた、ー」
俺よりやべぇ過去とか持ってて、不幸な奴はいっぱい居るんだなーッて
それから俺は明澄に着いてった、明澄の夢を聞いてー…、虹音の夢も聞いたっけな?忘れたー…
それで俺は『普通』になれた、
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