あーやばい。早く帰りたい、気持ち悪い、足が進まない。治と解散したあと急に体調が悪くなった。昔から俺は体調をよく崩すことが多かった。
「頭、痛い」
あ、公園あるやん、少し休んでいこ。
「、、、」
ずっと同じことを考えてる。治の恋愛対象は女、もう俺じゃない。あいつはもう彼女とキスしたりセックスしたりしてるんやろか。
「うぇ、はぁっ はあっ」
気持ち悪い。もし治と両思いになれても、セックスやキスをするとききっと俺は治の彼女を思い出すだろう。彼女に先を越された。ファーストキスも俺じゃない。前世は治のファーストキスは俺だ。もちろん俺は治。
「あーやばいしんどい」
熱あんのかな寒くてクラクラして頭が痛い。
人がおる。こっちきとるやん
「あの大丈夫ですか、?」
「っ!?」
嘘やんこんな所で会いたくなかったわ。治の彼女やん。初めて会った時から顔をずっと覚えていた。あー最悪や
「大丈夫です。」
「でも、顔色ものすごく悪いですよ」
「すみませんほんとに大丈夫です」
「立てますか?」
「ありがとうございます」
「では」
「無理せずにお気をつけて!」
ぺこりとお辞儀をして早歩きでその場を去った。手をかしてくれたのに俺はすぐに立ち去ってしまった。、、、 だって耐えられんもん。誰が好んで好きな奴の恋人と喋らなあかんねん。はよ帰ろと思ったけど、気になって仕方がなかったから少し振り向いてみた。
「はえ?、、、男?あの男だれや」
治の彼女は男と一緒にいた。この男どっから現れたん? あ? よく見ると手を繋いでいる。もしかして違う人?治の彼女じゃない?いや、んなわけない。治と彼女はお揃いのネックレスをつけている。カフェで喋っている時に惚気られた。治は彼女の誕生日にお揃いのネックレスをプレゼントしたらしい。それを治に見せつけられた。だからはっきり覚えている。あのネックレスは完全に治と同じネックレスだ。じゃあ浮気?え、まじで?でもネックレス付けとるで?でもこれを治が知ったら2人は別れるんちゃうん。でもそれをどうやって治に伝えるか、きっと話しても信じないだろう。
「いや、もう帰ろ。病人やぞ俺」
治はバカやけど、少し鋭いから少ししたら気づくやろ。
治はバカやな、俺のこと忘れるからこんな優良物件を逃すんやで、挙句の果てには女に浮気されて可哀想やな。なぁまだ遅くないから迎えに来てや。俺も頑張るからさ、前みたいに一緒にいようや。な?しゃーないから まだ待ったるで。いや、ずうっと待っとる。
「なぁ、さむいねん。 」
コメント
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最高すぎやろッッ(* ̄ii ̄)🫶 💕 とりあえず1000にしときました笑 続き楽しみに待ってます👀💕
最高です 続きまってます!