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愛とはなんだろうか?
突然、脳内に浮かぶ質問。
急に哲学的なことを問われても、
パッと答えられないのは、
それを、よく知らないから。
又は、それを考えない様に、
過ごしてきたから。
俺ってなんだろうって毎日疑問におもうが、
その思考もすぐに辞める。
考えたってどうせ、答えは見出せない。
そう思ってる。
てか、そう信じて、疑わない。
毎日、のように学校へ行き。
授業を受ける。
昼飯を食べ、
睡魔に襲われ、軽く寝る。
掃除をある程度して、
帰宅し、風呂に入り
本日、二度目の眠りにつく。
なんの変哲もない日常。
別に、嫌なわけでない。
でも、やっぱりつまらない。
人生がつまらない。
別に、人並みに恋はしてきたし、
部活や勉学も人並みにしてる。
それに俺は欲しいものは
なんだって手にはいった。
でも俺は、つまらない。
なにがつまらないかなんて、
とっくの昔にわかっていた。
俺は、
俺では、満足させてあげられない。
俺が満足するには、
俺以外の誰かが、必要不可欠なんだ。
でも、その誰かが、俺にはいない。
友達も、恋人も、
ましてや、恋人なんて、
ゲイの俺にできるわけがない。
周りの女は、俺がゲイだと知らずに
俺の家の大金に目が眩み、
俺に猫撫で声を出して、擦り寄ってくる。
まるで生きた屍《ゾンビ》のようだ。
鳥肌が止まらない。
このジェンダーレスの社会は
仮面社会である。
理由は、幾つかあるが、
その中の特に、大きな理由を、
二つ抜粋してみる。
まず、表面では、
男は男を好きになることは、いいことである。
女同士でも、おかしいことはない。
と皆、口を揃えるが、
自身がその恋愛対象に入っていると考えると、
彼らの見せ掛けの、ジェンダーレスの仮面が
剥がされる。
また、日本では、
同性婚が認められてない時点で、
ジェンダーレス社会が、
仮面であることが証明されるではないか。
なんて、生きにくい世界なんだ。
きっとこの先、
俺を満足させてくれる人は、
現れないだろう。
俺は一生、
膨大な不満を抱え、
永久の眠りにつくのだろう。
でもそんなある日
俺は見た。
部活で足を痛めて、
病院に行った時だった。
ふと、目をある病室へ向けた。
偶然だった。
天使を見た。
正確に言えば、天使の様な人間を見た。
窓が開いているのか、
病室のカーテンが靡いている。
そして、その人の短い髪の毛も
靡いている。
なんだか、目が離せない。
瞬きを忘れるくらい。
目を離してはいけない気がした。
“名前なんて言うんだろう。”
小声で呟いた、つもりだった。
その人が俺の声に釣られて、
こちらに目を向ける。
その人の青い瞳に
呑み込まれそうな感覚だった
そして、近づき
俺の耳元に小声で呟いた。
“潔 世一”
その人はそのまま去ってった。
俺は顔に血が上り、
肌色だった、自分の肌が
赤く染まる感覚があった。
その時俺は感じた。
あぁ。
やっと見つけた。
俺の満足させてくれる人。
また後日、定期検診で
病院へ訪れた時。
潔さんは、泣いていた。
彼の病室の前を通りかかった時。
彼の泣き叫ぶ声が聞こえた。
看護師さんや担当の先生に
体を抑えられて、
無理やり、注射を打たれていた。
病室の前で唖然で立ち尽くしていると
潔さんと、目が合った。
こないだは、あんなに綺麗に見えた
青い瞳も
黒く見えた。
俺は、咄嗟に目を背け、
そこから走って逃げた。
少し落ち着いて、
待合室に座ってると、
さっきの潔さんの情景が、
フラッシュバックしてきた。
自分ではないのに
息が上がり、心拍数も増え。
触ってないのに、
自分の脈が強くて波打ってることが
分かるくらい。
そのくらい、悲痛な叫び声だった。
待合室で、待ってると名前を呼ばれた。
“御影さん 御影玲王さん”
診察を済ませて、診察室を出ると
丁度、潔さんの担当の先生であろう人と
すれ違った。
(あ、潔さん終わったのかな)
そんなことを考えて少し心がホッとした。
また、戻ってきてしまった。
まだ潔さんは俺の名前知らないのに、
ホッとした気持ちの勢いで、
彼の病室の前まで来てしまった。
だからと言って、入る勇気は
俺は持ち合わせていない。
“帰るか、” 俺はそう呟いた。
そしたら、扉がガラッと勢いよく開いた。
“あら、よっちゃんのお友達?”
潔さんの母親らしい方が出てきた。
“あ、いや、、俺は、、”
焦って言葉が詰まる。
“よっちゃんお友達が来たわよ~”
“さっ、中に入って!”
半ば、強制的に病室に押し込められた。
俺はどうしていいのか分からなくなり、
その場で立ち尽くした、というより
人形のように、動けなくなってしまった。
“ごめんね、私用事があるから先帰っちゃうけど、なんか合ったら幾らでもいってね。”
“は、はい、”
咄嗟に返事をしてしまった。
“よっちゃんじゃあね。”
“うん。またね。”
(ガラガラ
病室のドアが閉まる。
沈黙の空気が、重い。
俺は口を開いた。
“あ、あn”
“なんで助けてくれなかったの。”
俺の言葉を遮るように、
潔さんが、言葉を発する。
“えっ、”
俺は予想外のことに言葉が出ない。
“なんであの時目が合ったのに、、、”
“なんで見ないふりして逃げたの、⁉︎”
潔さんの青い瞳に、涙がたまる。
“あ、いや、それは、、”
“俺、まだ貴方に名前すらしられてないし、”
詰まっていた言葉がやっとでる。
“じゃぁ、他人なら”
”困ってても無視するんだね。”
潔さんの目から、一筋の涙から溢れる。
“いや、そういう訳じゃ、、”
ごもっともだ、
俺の今の言葉はそうやってとられても
仕方がない。
“、、、”
沈黙の時間が、
またやってくる。
“ごめんね。”
潔さんが口を開く。
“無茶を言ってるのは十分承知してる。”
“だって、毎日毎日、辛いんだもん。”
そりゃそうに決まってる。
毎日毎日。
地獄に耐えてるんだ。
彼は、天使のように見えても、
実際には、
地獄で罰を受けている、罪人のようなんだ。
何も悪いことしていないのに。
何も、望んでないのに。
ただ、生きたいだけなのに。
“でもね、君なら、俺を、、、”
“助けてくれる様な気がしたんだもん、、”
俺はそう言われてハッとした。
だからと言って、それを
言語化できない、
そんな自分がもどかしい。
“俺 御影玲王です、、!”
それが、今の最適解な気がした。
“玲王くん、、いい名前だね。”
なんだか、心音がうるさい。
静かになれ。
俺の心臓。
“あ、あの、潔さn、”
俺の言葉が、遮られる。
“ねぇ、その潔さんってやつやめて!”
“世一って呼んで?”
“あ、うん、よ、世一。”
“なぁに?”
世一は俺の恥ずかしがる様子を
小馬鹿にする様に微笑む。
“また、来てもいいかな? 俺! ”
これは、俺にとって
初めての告白ってことにしといてる。
勿論、世一には内緒。
“、、いいよ。”
世一は少し頬を赤らめて
微笑んだ。
コメント
1件
「愛とはなんだろう」から始まる哲学的な問いかけに、もう冒頭から引き込まれました。玲王の「自分では自分を満足させられない」という感覚、すごくリアルで胸が痛みます。そして病院で潔くんと出会って、一瞬で心を奪われるシーン——「やっと見つけた」の重みがひしひしと伝わってきました。二度目の邂逅で「なんで助けてくれなかったの」と問い詰める潔くんの切実さに涙が出そうに。でも最後の「玲王くん…いい名前だね」で希望の光が見えた気がしました。続きが気になります!
#潔嫌われ
潔ッ俺を観ろ!の場面で死ぬ運命
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あんな✝@ペア画中
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