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「もう、ここで……。」
やっぱり怖い…。
死にたいけど……嫌だ…。
カッターで死ぬって、痛いよね…。
「ねぇ、アンタ何やってんの?ここの教室に用あるんだけど。」
「…誰?」
「3年の坂本光太郎。アンタは?」
「教える必要なんて無い」
「なんで」
「……ここで死ぬから」
「は?」
「もう疲れたんだ」
「…その腕……。なるほど、親からの暴力とか?」
「そうだよ。小学生の時から殴られたり蹴られたり…。」
「どうしてそんな事されてんの?」
「…俺の事、嫌いなんだってさ」
「死なないでくれ」
「…なんで?」
「まだ、アンタには生きる資格がある」
「無いよ。俺はこれからも暴力を振るわれて生きていくだけ。」
「…じゃあオレん家来る?」
「…??」
「もう嫌なんだろ。」
「確かに、そうだけど……!!」
「初対面だから嫌なの?」
「…まあ、そんな感じ」
「わかったよ。アンタのクラス教えろ」
「暇な時毎回行くから。」
「…2年A組。」
「名前は?」
「岸辺叶太…」
「おっけー、ありがとう。覚えとくよ」
「うん」
「俺帰ります。」
「おっけー」
なんだったんだろう。光太郎…か……。
3年って事は先輩だな。
…本当に俺のクラス来るの?