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第一章:コンプレックス
第一節:前藤欐矢華の生い立ち
2009年5月16日にアメリカコロラド州へ生まれた前藤欐矢華は純日本人の両親に育てられ、すくすくと成長した。
両親は多様溢れる学校よりも日本人が多い
コロラド日本人学校へ欐矢華を通わせた。
そこへ12年間通ったが友達はできなかった。
それから12年後の2024年両親の転勤もあり、カリフォルニア州日本人学校へ通勤。
舞台はカリフォルニア州日本人学校。
雰囲気は他のアメリカの学校とは違って日本文化に沿った学校であり、そこもコロラド日本人学校と同じように閉塞感漂う場所だった。
欐矢華(15歳の高校1年生)は慣れない高校生活に励むが周囲からの好奇な目線には慣れていた。
生徒A「君は日本人なの?」
欐矢華「っうん、そうだよ」
生徒B「マジっ?!本当に純日本人なの?!!ハーフみたいじゃん!!」
生徒C「フランス人かイタリア人にいそうじゃね?!!」
欐矢華の心の声「そんなことを毎日毎日言われていたことにもううんざりするほど慣れてきた…私が10歳の頃だったよね…」
欐矢華の回想シーン(2019年、場所はコロラド日本人学校にて。 前藤欐矢華の圧倒的美貌は
生徒たちの注目の的だった。
小学生A「欐矢華!」 欐矢華(当時10歳)「っ何?」
小学生B「やっぱ可愛いわ!思ったんだけどさ、君はハーフなの? 聞こうか迷ったんだけど!!」
欐矢華「ハーフじゃないよ?私親が純日本人だから」
小学生C「マジっ?!!本当にハーフやクォーターじゃないんだっ!!スッゲー!!そんな人いたんだ!!マジで?!イタリア人かフランス人にいそうだと思ってたよ!!」
小学生D「目と髪の毛が焦茶色で、身長が少し高くて、肌の色素が薄かったらそりゃあハーフと間違われるかもね」
欐矢華「本当なんだってば!!みんな信じてよ!私はハーフじゃなくて、純日本人なんだってばっ!!」
欐矢華の心の声「クラスのマドンナだけじゃない…ハーフじゃないのにハーフだと間違われる悩みってこんなに辛いの?なんで私の中身を誰も見てくれないの?」と虚しい気持ちだった。ここで回想シーンを終わります。)
欐矢華(高校1年生)の心の声「なりたくてこんな顔になったんじゃない!周りのハーフの子の1人は友達多いのに、なんで私にはできないの?!私の両親が純日本人なのに?!」と嫉妬感が出ながら教室に向かった。
欐矢華は好奇な目線で見られながらも虚しい生活をするようになった。
それから数ヶ月が経った。
欐矢華の一個年上であるハワード菅野が同級生たちと話していた。
同級生A「おい、ハワードあいつに告白すんのかよ?やめとけよお前!性格悪そうじゃね、どこか?
ハワード「勝手に決めつけんなよ!1発美人に告白するって青春だろ?しかも本当にハーフじゃないんだってよ?どう見たってヨーロッパにいそうだからよ?だからこそ告白してやっから!!」とヒソヒソ話をしていた。
欐矢華が廊下を1人歩き、より孤独を感じた。
#近未来
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欐矢華の心の声「勝手に性格悪いって決めつけないでよ!そもそも私の中身なんて見たことないでしょ!」と。
欐矢華は激しい生理痛の影響もあり、へその下を押さえながら目を瞑って教室に向かった。
一方で、ハワードの同級生である延人・パール・パーフェクトは他の同級生たちから名前がダサ過ぎるという理由でいじめを受けていた。
同級生C「おい織田魔王ノブヒット!!」
延人「俺は延人だっ!!勝手に俺を織田信長扱いすんなっ!!」
同級生D「ダッセェその名前!!キラキラネームじゃね?延人・パール・パーフェクトなんてよっ!!」と
延人の心の声「早く延人をカタカナにしてぇ…」
欐矢華はその光景を見たが、助けることはできなかった。
その後、欐矢華は告白してきたにも関わらず、相手の中身をそもそも見ようとしないハワード菅野を振った。ハワード菅野はそのことを受け、欐矢華よりも周囲から好奇な目で見られていじめを受けるのだった。
欐矢華はカリフォルニア州に居づらくなり、両親の母国である日本へ移住。
その移住先は東京にある港区完璧ヒルズだった。
カリフォルニア州から16時間かけて飛行機へ直行。東京の羽田空港へ到着した。タクシーを使って港区完璧ヒルズへ向かった。
港区完璧ヒルズの辺りを見渡すと人々は全員子ども大人関係なくみんな洗練された上品な姿をしている閉鎖的かつ異様な雰囲気だった。まるで地方と都会の閉鎖性が融合された独特な雰囲気だった。
それから全員「オーッホッホッホッホ!!!!」と言う高笑いと「完璧に」、「自分たちは空気読める」が口癖として聞こえてくるのだった。
欐矢華の心の声「完璧ヒルズじゃない場所の港区が良かったのかな?他の港区の住人たちが見たら異様な光景だと思いそう…私は純日本人としての誇りがある…でもアメリカへ生まれてるから国籍はアメリカ….日系アメリカ人…日系2世っていう立ち位置って訳か…非常に複雑….」と思い、完璧ヒルズの中にある東京完璧高校に向かうのだった。
コメント
7件
うわあ、この話、冒頭から欐矢華の「中身を見てほしい」っていう切実な願いがすごく響きました……。美しいからって勝手にハーフ扱いされて、しかも「性格悪そう」って外見で決めつけられるの、胸が痛いです。回想シーンの十歳の頃からずっと同じ悩みを抱えてたんだなって思うと、なおさら。最後の港区完璧ヒルズの異様な空気も、また新しい孤独の始まりっぽくて、続きがめちゃくちゃ気になります!