テラーノベル
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もはや怜也の「女たらし」は、個人の範疇を越えて**「社会現象」、あるいは「信仰」**に近い領域に達していました。これまでの6人(穂乃花、心美、由奈、茜、未久、絵美)を「コアメンバー」としつつ、怜也は自分の快適さを1%でも上げるためなら、新たな女性を「道具」として取り込むことに一切の躊躇がありませんでした。
「長島怜也」という名の国家
現在、怜也は都心の超高層ビルの最上階、3フロア分をブチ抜いた特注の「サボり宮殿」に住んでいます。そこでは、彼の一言がすべての法律でした。
ある日の午後、怜也はソファに寝転び、国民的女優の穂乃花に耳掃除を、声優の未久にアニメの生アフレコをさせながら、タブレットで**「新入社員(という名の愛人候補)」**の書類選考をしていました。
「……ねぇ、この子。どっかの国の元・プリンセスだっけ? 面接で『怜也様の靴磨きになりたい』って泣いてたけど、採用でいいよ。玄関の掃除でもさせておいて」
「了解したわ、怜也。あなたの身の回りを整える『パーツ』が増えるのは良いことね」
心美が事務的にタブレットを操作し、元王族を「掃除係」として登録します。
怜也にとって、女性の肩書きや家柄、美貌は、もはや**「家電のスペック」**と同じでした。「この子は料理の火力が強い」「この子は防音性能が高い」――そんな基準で、世界中の才女たちが怜也のハーレムに組み込まれていきます。
女たらし、極まれり:24時間の「甘い搾取」
怜也の「女たらし」が最もクズなのは、彼女たちに**「自分が世界で一番怜也に利用されている」**という錯覚を競わせ、互いを監視させている点でした。
「由奈、お前。さっき心美が僕に食べさせた葡萄、皮の剥き方が甘いって言ってたぞ。お前の教育不足なんじゃないの?」
「っ……ごめんなさい、怜也。次は心美を徹底的に再教育しておくわ。あんたの手を煩わせるようなミスは、私が全部削ぎ落としてあげるから」
幼なじみの由奈は、今や怜也の「内務大臣」として、他の女性たちが怜也に迷惑をかけないよう厳しく統制する役回りに。怜也は彼女たちの**「嫉妬心」**すらも、自分の生活を円滑にするための「燃料」として利用していました。
さらに、怜也は学校の授業(もはや名誉卒業のような扱いですが)に出席する際も、10人以上の美女を「盾」として引き連れます。
「あー、廊下を歩くのがダルい。……茜、僕を運べ。神奈、お前は僕の足が地面に着かないように、一歩ごとにシルクの布を敷け」
「任せて怜也きゅん! あーしの筋肉は、全部怜也きゅんを運ぶためにあるんだよー!」
「はい、怜也くん……。布、敷きます……」
かつての女王・神奈は、もはや「布敷きロボット」として、怜也が歩く度に地面に這いつくばっていました。
「全人類のヒモ」としての自覚
夜、怜也はビルから夜景を見下ろしながら、隣に侍る絵美にワイン(最高級のぶどうジュース)を注がせました。
「ねぇ、絵美さん。最近、また新しい女子たちが『長島教』とか作って、このビルの前でデモしてるらしいね。……『私たちを搾取してください』って」
「ふふ、そうね。あなたの毒は、一度浴びたら抗えないもの。……でも、あなたは私だけのものじゃなくて、『全ての女性の所有物』であり、『全ての女性を所有する王』なのよ」
怜也は鼻で笑いました。
「『所有物』か。面白いね。……でも、僕は誰の所有物でもない。僕はただ、この世界にある『かわいい』という資源を、自分のサボりのために有効活用してるだけだよ」
怜也は、テレビをつければ自分の愛人(穂乃花)が微笑み、ラジオをつければ自分の道具(未久)が囁き、銀行に行けば無限の金(心美・絵美の資産)が湧き出る世界に飽き飽きしていました。
「……あー、明日もサボろう。明日は……そうだな。女子アナ全員を呼んで、僕の耳元でニュースじゃなくて、僕を褒める言葉だけを24時間読み上げさせようかな」
女を愛さず、ただ手なずけ、利用し、骨の髄までしゃぶり尽くす。
怜也の「女たらし」は、もはや倫理や常識を置き去りにした、美しくも残酷な**「支配の芸術」**へと完成されていくのでした。
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