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今回は都道府県ヒューマンズが一人だけ出てきます
それでも🆗って人は見てね!
詠月。
私はとある人と一緒にお月様を見る
約束をしていました
詠月とは詩を読むのに適した月が出る日
そして、月を愛でる日でもあります
詩、
昔はよく詠んでいましたね
父さんとも、爺様とも、
兄さんとも。
皆、私よりも詠むのがお上手で
私はいつも御三方のような
凄い詩を詠んでみたかった
今はかなり詠めるようになりました
…今度あのお方と一緒に詠んでみましょうかね
縁側で緑茶を飲みながら
赭色に染まる木々を見つめる
🇯🇵「今年も綺麗に紅葉しそうですね
……お団子作りましょうか」
台所に立ち
白いお団子をたくさん作る
九月でも少々暑さを感じる日
時々氷水に手を浸す
プルルル…プルルル…
電話がなる
手を拭いて早歩きで電話のもとへ
🇯🇵「もしもし?あ!はい!
あれ?あぁ…そうですか…
か、悲しんでなんか…いえ悲しんでます
えぇ…でもお待ちしておりますね」
電話ごしに聞こえる阿蘭陀さんの声
そう、彼というのは阿蘭陀という国
私達は国として生きている
お団子を作り終わり
縁側にススキと一緒に月見団子を置く
この風景こそ雅というものです
鈴虫がりりりと音を立てている
少し肌寒いぐらいのやさしい風が吹く
ピンポーン
チャイムがなった
早足で玄関まで行く
🇳🇱「すまないな。遅くなって」
🇯🇵「!いえ…!全然遅くないですよ」
自分より大きな背
広い肩幅
そして安心できる低い声
その人が今いるんだと実感すると
高揚感が抜けなくなる
🇯🇵「あ、そうです!縁側へ来てください!
良いものが見れますよ!」
🇳🇱「そんなに引っ張るな」
この景色を見せたい一心で
阿蘭陀さんの声は届かなかった
でも、その景色を見せた途端
阿蘭陀さんは静かになった
🇳🇱「…うさぎ…か?」
🇯🇵「ふふ…来ると聞いたときから見せたかったのです
私の国から見える月を」
そう。日本ではうさぎの模様として見られる月
だけど大陸によって見え方は様々で
阿蘭陀さんのところでは
薪を抱える男の模様が見えるらしいです
面白いことに、独逸さんのところもそう見えるらしいです
🇳🇱「凄いな…うさぎが餅をついてるのか?」
🇯🇵「はい、だからこの時期になるとスーパーなどでは
うさぎさんがいっぱいいるんですよ」
🇳🇱「なるほどな…」
阿蘭陀さんは…凄く真剣に話を聞いてくれました
まぁ本当に勉強熱心なのは変わらないですね
🇯🇵「そうです!蘭さん!少しお出かけしませんか?」
🇳🇱「お出かけ…?なんだ何処に行くんだ?」
🇯🇵「日本家随一の風景を見に行きましょう!」
🇳🇱「はぁ…わかった」
そういって、私達は中国・四国地方に行った
まぁ国の権利を悪用してしまってますが…
大丈夫でしょう
広島「あれー?日本さん!どもー!」
🇯🇵「広島くん!久しぶりだね」
🇳🇱「…広島?…あぁ…ども」
🇯🇵「こら!しっかりと挨拶してください!」
広島「あーあー、良いんですよ!
それにしてもえらいべっぴんさんですね?」
🇯🇵「まぁ海外の人なので…」
広島「無口なんですね!やっぱり沢山話すわけじゃないんだなぁ…」
🇳🇱「俺含めて5国が例外なだけだ」
広島「へーそうなんですね!
ま、観光でしょう?ゆっくりしてってくださいな」
🇯🇵「広島くんありがとう。」
🇳🇱「あんがと」
一緒に来たかった場所。それは
日本三景の宮島
本当は秋が一番見頃ですが…
その時期はお互い大変な時期ということで
お月見の時期に来ました
月が大きな鳥居といっしょに存在している
それはそれはきれいなのではないかと思ったのです
🇯🇵「蘭さん!!見て下さい!」
🇳🇱「ちょ…マフラーひっぱる…な…」
蘭さんは景色を見た途端言葉を失ってました
目の中に大きな光が輝いていて
それはそれは素敵でした
🇯🇵「…蘭さん」
🇳🇱「?なんだ日本… 」
月が…綺麗ですね
終