久しぶりに父と叔父と再開したアルア
任務は終わったと帰りかける
2人にアルアは口を開けた
「父様、爺様」
「私って
ゾルディック一族の以前に殺し屋なの?」
「それとも
殺し屋の以前にゾルディック一族なの?」
きっとその言葉はアルアの迷いを表していて
自分と同じように
過去ゾルディック一族の子として育ってきた
父と叔父にしか聞けないものだろう
父と叔父は目を合わせていた
「まあ普通は後者だろうな」
口を開いたのは父だった
「俺もお前と同じか少し上の年くらいに
同じことを思ったことがある」
「が、答えはまだ出てない
いや答えがないというのが正しい」
アルアは納得した顔をしていた
アルアは答えがないという答えは
出ていたのだろう
が非情なのではないかと思ってもいた
そんな時同じ環境で育ち
そして憧れの存在である父も同じことを
思っていた
その事実はアルアにとって
心が軽くなるものがあった
「アルアお前は優秀なのだろう
きっと兄弟の中でもずば抜けて」
「その中で
力で解決できないこともあるだろう」
「力がある者だからこそ苦しむことも多い」
アルアは歯を食いばりながら
父の言葉を頭に叩きつける
「そんな時
家族と何かを天秤にかける時も
来るかもしれない」
「そんな時は家族ではないものを取れ」
アルアは霧が晴れたような表情をしていた
「アルアお前の家族は弱いか?」
アルアは思いっきり首を振る
「俺たちは一分一秒で運命が変わる職業だ」
「だからこそ家族のせいで
悩み自爆することは絶対にするな」
「家族に気遣われるような奴は
うちには居ない」
アルアは
なんて無駄なことを
考えていたんだろうとさっきまでの
自分が馬鹿らしくなる
「そうだよね」
「アルアも成長したのお」
「前までイルミの後ろに隠れておったのに」
イルミ その言葉でアルアは
記憶を遡っているようだ
「なんでイルミお兄ちゃん?」
「なんじゃ覚えとらんかったんかい」
「まあちょうど物心が着く頃に
イルミは仕事が忙しくなり始めたから
仕方ないんじゃが」
「イルミは分かりにくいかもしれんが
兄弟のことを1番愛して大切にしとるからなあ」
「そのなかで
1番大切にされとるのは
アルアお前だと思うぞ」
「流星街に家出したと思ったら盗賊に入ってくるお転婆娘を庇ってるぐらいだからなあ」
「知ってたの?」
「当たり前じゃ全部お見通しだ」
アルアは盲目だ
人を1面だと思ってしまう節がある
でも兄の別の1面を見て
その価値観が壊されいるようだった
その顔は清々しく
お兄ちゃんに会いたい!
という感情が丸見えだった
そんなアルアを見ている
父と叔父の目はとても暖かく感じる
「どういうことだ?引き揚げるってのはよ」
競売品を全て盗んだ幻影旅団
そして一段落終え各自休憩が取り終えていた
次の指示をクロロに聞き
思わずノブナガが発した言葉だった
「言葉の通りだ。今夜ここをたつ」
「今夜でお宝は全部いただける」
「それで終わりだ」
その言葉にノブナガは
納得の行ってない面持ちだ
「まだだろ」
「他に何がある?」
「鎖野郎を探し出す」
「こだわるな」
「あぁこだわるね」
「このまま
ウボォーの敵も取らず
また散り散りになるってのか?」
「鎖野郎と一緒にあの世に行かせねぇと
ウボォーが退屈するだろうが」
「いい加減にねぇかノブナガ」
「団長命令だぞ」
「あぁ団長命令は絶対だ」
「だがそりゃホントに団長としての命令か?」
「クロロよ」
「ノブナガそれは…」
「うるせえ俺はクロロに聞いている!」
ノブナガはどうも納得の行かない様子
団長命令だと止めるフランクリン
そしてノブナガはそれを否定する。
クロロがその言葉を聞き下に降りてくる
「その質問に答える前に」
「ノブナガ」
「俺の質問に答えろ」
重い空気
クロロの言葉に疑念を覚える
「生年月日は?」
「あ?」
「生まれた日だよ。いつだ?」
「70年の9月8日だ」
「血液型は?」
「b型だ」
「名前は?」
「ノブナガ=ハザマ」
「知ってんだろ?」
「なんなんだよ。次は何を知りたい?」
「いやもういい」
素早いテンポ間で話が進む
クロロの赴きは至って堂々としていて
皆疑念はあるが心配はしていない様子
「それをこの紙にかいてくれ」
「だったら最初から書かせればいいだろが」
なんだかんだ素直なノブナガは
団長の命令を全て聞き入れる
さっきの質問を全て紙に書き出し
それをクロロが
念能力でなにかを書き出している
「ん?なんだこれ」
「詩の形を借りた。100%当たる占い 」
予言というのが正しいだろう
予言の内容は要約して
来週、蜘蛛は半分になり
そして亡くなる団員はウボォー除き4人
シズク、パクノダ、シャル、アルア
そしてその元凶は緋の目
鎖野郎だということだ
その事を知ったシャルは
代わりのきかない念能力を持つ
シズク、パクノダを失う訳にはいかない
だからアジトに帰るべきという意を示す
そしてクロロは攻撃筆頭である
ウボォーやノブナガは死ぬのも
仕事のうちだと言うこと
それに比べパク、シャル、シズク、アルアは情報処理係
蜘蛛の生命線である
そしてその意見に
ノブナガも返す言葉もないようだ
そんな時一人の男が言葉を発した
「待ってよ」
「他の団員も占ってみたら?」
「もしかしたら他にも危険回避の助言が」
「見つかるかもしれないよ」
その言葉を受け入れ全員占いをした
そしてヒソカの占いを見る際
ヒソカは不安になるような事を口走る
「やめた方がいい。見たら驚くよ」
その内容は
ヒソカの裏切り行為を露呈させるものだった
そして仮宿(現在のアジト)からでると
蜘蛛は大切なものを失う
それを見たノブナガは剣を抜いた
そしてフランクリンとシャルが止めに入り
事情を聞こうとするが
ヒソカは答えない
が詩の内容は事実だと彼はそう言った
理由は答えられない
それは言ったら言えない内容を言ったも同然
だから言えない
「言わないんじゃない言えないんだ」
そして身を守るために戦う意志を示す
そんな時アルアが言葉を発した
「ちょっと落ち着いてよ」
「私の予言まだ見てないでしょ」
「ヒソカについてのヒントはないかもだけど
とりあえず見てよ。」
その内容は
仮宿を出た際
アルアは2択を迫られる
それは蜘蛛を殺すか自ら死ぬこと
2択を迫られる際は不意打ちそして
念能力は使えないこと
「ここから出たら私死んじゃうみたい」
その言葉はアルアにとって
答えは2つで1つだということ
その様子でさっきまで殺伐していた雰囲気が
冷たい雰囲気になってしまう
ヒソカも驚き声が出ない
その中でアルアは言葉を発する
「うん。今夜アジトを出ることにしよう」
「なにバカなこといってんだ!」
その言葉を聞いてノブナガは激怒を表していた
「だってヒソカの占いと私の占いを 照らし合わせたら」
「ヒソカの占いでの
蜘蛛の大切なものそれは糸である私」
「そしてここを出た結果私は死ぬ」
「でも出なかったら半分死ぬ」
「元々私が死ぬのは変わらないなら」
「今夜出た方が堅実的だと思わない?」
「安心してよ。
みんなを殺すことなんて私しないから」
残酷な事実だ。
まだ11歳の子供だ。
その子供が自ら犠牲になる。
それを飄々と口にしている事実。
「そんなこと心配してるわけじゃねぇ!」
「さっき言ってたじゃんノブナガ」
「ウボーがあの世で退屈しちゃうって」
「私ウボーと遊んでるからさ」
そしてアルアは死を恐れない
その事実が最も残酷だ
少しの感情の揺らぎもない
10年しか生きていない彼女
しかし死ぬ事実は変わらない
そしてアルアの様子を見た
クロロは迷いもなく結論を出していた
「残ろう」
そのひと言だった
「どうしてよ」
そしてアルアもそんなクロロに食らいつく
「6年前ぐらいか初めて会ったのは」
「その日に判断能力も拙い
4.5歳のお前を巻き込んだのは俺たちだ 」
「なら巻き込まれて死ぬぐらい受け入れよう」
「バカじゃないの?
そんなのみんなが許さないよ」
みんなを見渡す
旅団のみんなは堂々としていて
クロロに賛成しているような態度だ
流星街出身の人々の絆は家族より細く強い
「まあ
今日ここを立ち鎖野郎から逃れられても」
「ゾルディック家が
俺らを殺しにくるだろうな」
「バカじゃないの」
ゾルディック家確かに強いが
旅団はそれに筆頭するかそれより上の戦力を持っていることは
両者とも幼いことから一緒にいるアルアが
1番分かっていることだった
「それじゃあ班を決める」
「来週はこの班を基本に動き
単独行動は絶対避けること」
シズク、パクノダ、マチ、アルア
コルトピ、フィンクス、フェイタン
ノブナガ、シャルナーク、クロロ
待機組は
ボノレノフ、フランクリン、ヒソカ
「団長ひとついい?」
マチがクロロに質問を問いかけた
「子供がさここの場所知ってるんだけど
まあ鎖野郎とは関係ないみたいなんだけど」
「やっぱりどうも気になるのよね」
「そうだ忘れてたぜ!
団長そいつの入団推薦するぜ!」
「絶対やだよ!私!」
アルアがそういう
そしてマチがノブナガにツッコまれながらも
一部始終を話す
「なるほど面白そうなやつではある、が
話によるとそいつは蜘蛛に入らないだろう?」
「説得するさ!とにかく1度見てくれ!」
「嫌だって言ってるじゃん!
子供は私一人でいいのー!」
「なんだ嫉妬か?可愛いとこあんじゃねぇか」
「そんなんじゃない!
子供だらけの蜘蛛なんて嫌なだけ!」
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