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初兎が銃で撃ち抜いた窓から飛び終わると頭上から鋭い爆発音が響いた。

俺は後から飛び込んだないこやまろを庇いながら5階から落下して行くと、背中に衝撃が走った。どうやら爆発で軌道のズレた窓の破片が背中をえぐったらしい。落下の衝撃を極限まで抑える為に軍隊式受け身を取ろうとしたが、どうやら難しいようだ。俺は近くに生えていた木の上に痛む箇所を守りながら落下した。

「アニキ!?大丈夫そ!?」

俺は木のやわらかい葉の上に落ちた時、気を失ってしまったらしい。ほとけの叫びのような声で目が覚めた。意識がまだうっすらとしか戻っていない中、現状を確認した。爆発に1番近かったないことまろはコートの裾やらを少し、火傷しただけで済んだらしく、あまり損傷は見受けられなかった。りうらやほとけも軽傷で済み、窓をぶち抜いた初兎に関しては無傷だった。あらかた仲間の無事を確認でき、丸焦げになった別荘を眺めていると、ないこに大きな声で怒鳴られた。

「なんでアニキそんな顔していられるの!?!?絶対痛いでしょ!?」

「あ?こんぐらいなら大丈夫大丈夫。心配すんなって。」

何をないこはそんなに心配しているのだろうか。確かに俺は悠斗との戦闘や、爆発での衝撃やらで損傷が少しあるが、外部から目立つ損傷はなかった。そうやって何故か痛みを感じる身体を無視し考えていると、まろが急に俺の服を上にめくりあげた。

「ま、まろ!?///な、何すんねん!!!」

「ちょっと黙っててアニキ。内部損傷も激しいんだからあんまり動かないで。」

そう言いまろとないこはスルスルと俺の用意していた包帯を丁寧に巻いて行った。その間には、ほとけと初兎が笑い合いながら焼けたビルの捜索をしていた。俺の身体はみるみるうちに包帯やらガーゼだらけになったが、痛みはそれほど感じなかった。流石プロといった所だろうか、完璧に整えられた身体を見て2人の凄さを改めて俺は実感した。

俺は捜索を終えて帰ってきたいむしょーやらを交え緊急会議を開いた。

「はい、まず怪我の確認ね。怪我しちゃったよぉ〜って人。手ェあげてねぇ〜」

「はい、ないくん言い方キモイ〜」

「はいはーーーい!!!僕アニキのカッコよさに心打たれました!!イナズマにうたれました!!!」

「そして蘇んなあほとけ。」

「はい、皆様無事ですね。次の確認に移ります。」

「ないこ判断早すぎやろ(笑)」

ないこが冷静にメンバーを黙らせ、わちゃわちゃしている様子を見ていると、今まで危ない場所に居たとは思わなかった。そんな彼らに俺らは幾度もなく感謝しているとは口が裂けても言えなかった。

「はい、いむしょー別荘の中探索してわかった事を述べなさい。」

「あんな〜?やっぱ別荘の端から端まで爆弾設置されてるっぽくてな?全部焼けちまってた。この組織の全てが詰まっているというデータファイルっぽいもんもなくてさ。」

「パソコンとかも全部焼けちゃってたよね。」

「ん、じゃああの男が言ってたUSBメモリも無かったってこと??」

「そういう事。残念な事にその大切なUSBメモリは見つからなかった。本人もめっちゃ大事って言ったぐらいやから恐らくやけど本人が持ってたんちゃうかな。」

「だとしたらUSBメモリも爆発しちゃったって事だね。」

5人が大切な情報が入っているとされるUSBメモリの存在が無くなってしまったことについて嘆いていたので、俺が救いの言葉をかけてみる。さて、彼等はどんな反応をしてくれるだろうか。

「なぁ、お前らが探してるUSBメモリってこれの事か??」

「アニキ!?何でそれを!?!?」

俺がズボンのポケットに入れてあったUSBメモリを差し出すと、5人全員が面白いぐらい顔を一変させた。

「あ、あ、アニキ!?!?それって、もも、ももも、もしかして、USBメモリ!?」

「な、なんでそれを!?!?」

俺は、悠斗との戦闘中に奴の胸ポケットに入っていたUSBメモリを抜き取っていたのだ。タイミングとしては、背負い投げをする為に襟を掴んだ時だ。俺は左利きで左組手なので右の内ポケットに入っているUSBメモリを抜き取る事なんて簡単な事だった。

「ちょ、そのUSBメモリ確認するよ!?」

そうやって、パソコンにUSBメモリを繋ぎ中身を確認すると、睨んでいた通り、悠斗の会社の全ての情報が入っていた。俺らは要所要所を確認し、機密情報までも暴いた。

「これがあれば、奴らの組織も壊滅できるよッ!!」

「まっじで、悠くん天才!!!」

「流石まろのアニキ!!!」

「さっすが僕のアニキ!!!」

「もう、青組には突っ込まないからねりうら。」

5人はわちゃわちゃしながら、車へ向かう準備をしていた。俺は、パーカーをしっかり着直し5人の元へ走っていった。


全員で車まで向かう途中に、俺らはバカみたいな会話をした。もちろん、高校の頃の話もしたし、初兎の驚くべき貯金の少なさの話もした。りうらのところに来た馬鹿みたいにキモイ男の話だって、ないこが引っ掛けた女の話も、まろが情報収集の為に抱いたという95歳のババアの話、ほとけがバイトでした失敗談も全部話した。俺は相槌をうちながら順々に話す彼らの話を聞いて行った。俺は彼らが話す事を聞きながら、思った事があった。

「お前らさ、、、」

「ん??アニキどうしたの??」

「どったん、ニキ」

俺は気づくと言葉を発していた。もう喉まで来た言葉を俺は止める事が出来なかった。

「本っ当にありがとうな。俺みたいな凡人じゃあここまで、辿り着くことも出来なかった。元はと言えばりうらから俺に来た依頼だけどさ。俺自体がケリをつけないと行けなかった事件だもんな。俺がやれて良かった。勿論だけど俺はお前らに感謝している。ホンマにありがとうな!!

りうら、ほとけ、初兎、ないこ、いふ

「大好きやで」

「!?ア、アニキ、、」

「え、ちょ、それは、、」


「ん?どうした??俺なんか変な事言ったか??」





期待させないでよ。




君が笑顔で語るその好きは何なんだ。きっと君の好きとワタシの好きは違うんだろうか。




ワタシはLOVE、君はLIKEなのかな。そういえば俺らの関わりはLIFEを繋ぐだけだったね。




期待させるような言い方はお断りだ。


俺らが東京に帰ってくる頃には深夜も深夜で、真ん丸なお月様が光り輝いていた。月の周りで静かに輝く星々はいつも1人の俺を表していて、その集大成である月は俺を助けてくれたみんなを表しているのだろうか。なぁ〜んて俺っぽくもなくロマンチックに語ってみたがさすがに気持ち悪かったか(笑)

俺らは東公園に着くと、コンビニで買って来たドリンクやらスイーツを食べる場所を見つける事にした。まぁ、場所はもちろん満場一致であのベンチになったがな。

画像 俺らは飯を食い、呑み、荒れた。俺は今までの身体の、りきみや、こわばり、全てを解き放てた。もちろん苦労は多かったが今宵は仕事を終わらすことが出来たのだ。本当に幸せを感じれた。

俺みたいな凡人でも幸せを感じられる。

こんな世の中

「最高だ」


今回で最終回ですが、後日談やら作者後書き、番外編を書こうと思います。お話で気になることがあればぜひ質問をコメントください。

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コメント

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ユーザー

完結?お疲れ様です! 後日談とか楽しみにしておきます。途中のイラスト好きです。

ユーザー

ぅおー…✨w凄すぎて言葉が…wめっちゃもうハラドキやったわ、これ読んでるとき~計40話お疲れ!後日談とか?と次の連載楽しみに待ってる~最後の方の絵?イラスト?マジ好き

ユーザー

あー、最高!!!!!アニキ天才!USB抜き取るの上手すぎ👏 ないちゃん話まとめるの早い…… さすがリーダー!まろちゃんは手馴れてるね、うん。色んな意味で、 最高だった!次の連載も楽しみにしてる!

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