テラーノベル
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今日は七夕。
何を短冊に書こうか。
新しいゲーム、グループの成功、
リスナーのこと、自分のこと。
何がいいかな。
トゥルルルルルル…トゥルルルルルル…
あの子は寝てるかな、今頃。
電話出ないし、そうやろうな。
先に書いちゃおっかな、
水『ねぇねぇ知ってる?』
『七夕の願い事って、みんなのための
願い事じゃないと叶わないらしいよ!』
《おかけになった電話番号は、
現在使われておりません》
水『ねぇねぇ、七夕ってさ!』
『天の川を越えて
織姫と彦星が出会うんだけど、
地方によって言い伝えが
全然違うんだよ!』
トゥルルルルルル…トゥルルルルルル…
水『しょーちゃん!』
《おかけになった電話番号は、
現在使われておりません》
…電話番号、変えたんよな。
そうよな、絶対。
…ちょっと前まで、…すごい、
元気やったんやから…
絶対、…寝てる、だけやから…
…せやろ、…?
白「…無視、…せんといてや…(笑)」
「…なぁ、…いむくん、…ッ」
織姫と彦星が会う感動的な日くらい、
真似っ子遊びさせてや。
[いむくんに会いたい]
時刻は夜の10時20分。
ひとりで声を殺して、泣いた。
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