───1年前
ショウ:あ痛っ!
栢山:大丈夫かい?
バッバッ
ショウ:ん、平気治るもん……あれ?
うにょうにょっ
???:ピョコッ
ショウ:わ!なんだこれ!
栢山:……これは、シロツメだ!
ショウ:シロツメ?
栢山:シロツメは片方のクローバーにしかない特別な能力で、クローバーの血液などから生まれるんだ
ショウ:ふーん、フシギな生き物だね
栢山:ちなみにシロツメはその血液の持ち主のことを必ず守ってくれる、そして指示をなんでも聞くんだ、やってみなさい
ショウ:じゃあ……一回転して!
シロツメ:クルッ
ショウ:おおー!
栢山:だけどなショウ、シロツメはその持ち主の体力を使って生きているんだ
栢山:体力の減る量はシロツメの大きさにも関係している
栢山:血の量が多ければ多いほど大きさが変わり、生きる時間が継続されたりもする、だけど1番大変なのが
ショウ:なにがやばいの?
栢山:持ち主が気絶した瞬間、20分にもおよび酸性の毒を撒き散らし、暴走してしまうんだ
栢山:だからあまり体力の減る命令をしない方がいい、分かったか?
ショウ:うん!
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シロツメ:!、!
シロツメが心配しているように自分にうったいかける
血が多かったせいか、たくさんのシロツメが生まれてくる
命令を求めているようだ
……そうだ、こうすればいいんだ
ショウ:……シロツメ、セイをたすけて
ショウ:彼らをこわして
シロツメ:コクンッ
シロツメは承知したのか頷き、見る見ると大きな姿に変化していく
その姿はまるでシロツメクサのようだった
軍服の男:っ!なんだ……あれは……
軍隊の男:隊長!!!たいへんです!直ちに避難……
ぐしゃ
軍隊の男:ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!
巨大化したシロツメは軍の人達の身体を引き裂いていた
軍服の男:ウア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!!やめろ!!、来るなアアア!!!!
ブチッグチャッ
辺りはまるで地獄絵図
しばらく経つと断末魔は消え、大きなシロツメは元の姿に戻った
周りにはあられもない姿の肉片がちらばり、血が滴っている
ショウ:ウッッおえぇ……
悪臭に耐えることができず、吐き出してしまう自分の背中をシロツメが擦る
ショウ:……あんなに……あんなにダメって言われてたのに
怖かった、セイが何処かに行ってしまうのが
おぞましい……こんな自分が……
セイ:ショウ、
ショウ:セイ……どうしよう……人を殺した
ポロポロ
ショウ:ゴメンナサイ……ゴメンナサイ……ウッ
セイ:泣かないで!!!
ショウ:……え?
セイ:わるくない、ショウはわるくないから!
セイ:おれを助けるためにがんばってくれたんだから!
セイ:だからっ謝らないで……?
泣きそうな声でセイが言う
ショウ:……でも、どうすればいいの?栢山さんにすぐにバレてしまう
セイ:おれたちの秘密の野原にかくそうよ、
ショウ:でも、それじゃあセイは……
セイ:これでおあいこでしょ!
ショウ:っうん
ショウ:……シロツメお願い出来る?
シロツメ:……コクッ
セイ:二人でかくそう、どこまでも逃げよう?たとえ
セイ:たとえ全てがおれ達の味方じゃなくても
コメント
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シロツメキタ━(゚∀゚)━!