テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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第2話 - - 媚び　🥂✨⚔️

274

2025年02月06日

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#2j3j

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こんぷれ．‪↬ᙅ⩬⛓

「媚び」

・nmmn

・bl

・🥂✨⚔️

・🔞／♡、濁点喘ぎ

・本編伏字なし

地雷はばっく

媚び、それはもちさんが最も嫌う行為だ。

まあ俺ももちさんのそういう所が好きだし、媚びないからこその魅力があると思う。

清楚な笑い声、寝起きのふわふわとした姿、不意に出る可愛らしい仕草。

狙ってやってるんじゃないと思うとより愛らしく、ああ、俺はこんなにも剣持刀也に惚れてるんだな、と思い知らされる。

「でもなぁ…」

前言撤回。

最近は媚びてるもちさんも見てみたくなってる。

はぁ、と軽く溜息を吐くと、それに気付いた甲斐田( 隣に座っていた )が溜息なんて珍しい、と言わんばかりに目を見開いた。

「どうしたんですか、不破さん。悩み事っすか？」

「何でもねぇよ」

「いや何でもないって顔じゃないでしょ、甲斐田に聞かせて下さいよ」

「…いやぁ、でも甲斐田じゃ頼りないしな…」

「なにを！僕だって悩みの一つや二つくらい答えらますよっ！」

「ま、話すか」

「俺さ、もちさんが媚びるとこ見てえなって思うんだよね。最近」

「なーんだもちさんの事ね」

「ムズくね？」

「いや、ムズい」

「二人っきりだとデレる、みたいなの無いんすか？ツンデレ的な」

「ないね。いつもと何も変わらん」

「…つかぬ事を聞きますが夜も、？」

「ない、声もあんま出さない。多分我慢してんだろうけど」

「……ぽいわ、もちさん」

「てめぇ、妄想しただろ」

「すません」

「はぁ…どうしたらええんかなぁ…」

う〜ん、とこれまた二人で悩み込む。

しばらくすると、甲斐田が頭の上に💡を浮かべたような、何か閃いた顔をして、口を開いた。

「あ！あれが使えるかも！」

「なに」

「あの、こないだ酒に酔った勢いでポチったクスリがあるんですよ」

「もしかしてそれ、危ないやつじゃねぇだろうな」

「ちゃんと楽天で買いましたよ！」

「ふうん。で？何の薬？」

「惚れ薬、いわゆる媚薬ってやつです」

「ふえ〜…ほんとに効くん、それ」

「分かんないけど、実は一瓶で八千円したんですよ、媚薬」

「たっか」

「でしょ！効かないとおかしい！」

「そんな高いもん俺が貰っちゃってええの？」

「アニキにはいつもお世話になってますから！」

「おぉ、晴…お前いいヤツだな」

「へへっ収録後に渡しますね！」

「分かった」

・

ろふまお塾収録後

「不破さん不破さん、コレ！」( 小声

「あざっす」

「もちさんとお幸せにっ！」

「バカ！声でけえっ」

そして、なんとか甲斐田から媚薬を入手すると、噂をすれば、というように、もちさんがこちらへと近づいてきた。

「不破くん。今日一緒に帰る約束してました…よね？」

「あぁ！そうだった、帰ろっか」

「ありがとな晴！また今度〜！」

「甲斐田くんバイバイ」

「さよなら〜！」

「社長もう帰ったのか…仕事忙しいんかな」

「ですかね」

「今日の収録おもろかったなぁ〜、晴ブチ切れてたしw」

「うん…」

「あの、さっき甲斐田くんと何話してたんですか？」

「…ぁ〜えっと、コラボの計画…とかっすかね…」

「そう…ですか」

いつもより沈黙の時間が長く、もちさんの表情が俯いていて、機嫌が悪い気がする。

そりゃあんなコソコソしてたら不審がられるよな。アホ晴のせいだ。

「不破くん、今日一緒に帰る約束…忘れてたでしょ」

「忘れてないよ！いや、一瞬忘れてたけど…もちさんと帰れるの嬉しいっすよ」

「忘れてるじゃん。今日楽しみにしてた、のに…」

ここである事に気づいた。嫉妬だ。

しゅん、と垂れ下がった眉毛、いつもは凛としているのに、俺が約束を忘れていたくらいの事で拗ねてしまうなんて、きゅう、と胸が締め付けられる。

「ゴメン！ほんとに、ごめん。もちさん拗ねてる…？」

「…そうって言ったらどうします」

「どうにか、する、？」

「なんですか、それ……」( 微笑

「一瞬とはいえ、忘れちゃってごめん。今度から気をつけるから、機嫌なおして…？」

「…名前」

「なまえ？」

「甲斐田くんの事、晴呼びだったから……それに、二人で楽しそうに話して、なんか寂しくなったっていうか…ごめんなさい、これくらいの事で拗ねたりしたくないのに、忘れられてたのと重なって……」

「あ、甲斐田のことか…！」

「あれはほんとにどうでも良い話で…あと、名前は呼びにくいからたまにああ呼んでて」

「うん…わかってます…。分かってるんだけど…あ゛ー！だめ、やっぱ忘れて下さい…/」

湯気が出そうな程赤く染まった顔を手で隠しながら頭を振るもちさん。

その、手の指の隙間から、潤んだ翡翠色の瞳がちらついて、俺を真っ直ぐ見つめる。

これがギャップか…。

「なんか今日、もちさん可愛いっすね」

「へっ！？？なんっ、かわ…！？/」( 照

「可愛いよ。甲斐田との距離感とかも気をつけるね、俺、もちさんのこと大好きだから」

「ぇ、や、ふわく…、/ ほんと、もぅ…忘れて……/」

「ははっwもちさん声ちっさw」

「ゎらうな…っ/ほら、早く帰りましょ…」

．

「さっぶ…家ん中まで寒いとか、ふざけてんのか」

「暖房つけますね〜」

他愛もない会話をして、ふと思う、もちさんがせっかくデレてくれたのに俺はコソコソ媚薬なんか盛って自分の欲望を叶えようとしているというのは、あまりにも不平等じゃないか？

薬で溶けたもちさんが見たいんじゃない。ありのままの、素で艶めかしく媚びる、その姿が見たい。

「もちさん」

「んん？」

「俺、言ってない事あって…あの甲斐田と話してた件なんだけど」

「ぇ…う、ん」

「じつは…」

隠していた全てを打ち明けた。

力尽きた

🔞は次回で

続き→♡100

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