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奇蹟あい
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いかりんぐ【ゆらちとペア画中】
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序章
春。ひとつ風が吹いた。
スカートが、髪が、木々が靡く。
桜がはらりと落ちてくる。
大きな大きな桜の木を見上げる。
途中で視線が止まる。
──────刹那、恋をした。
目を見張る。胸がいっぱいになる。
手を伸ばす。歩き出す。足がもつれる。
隣には可愛い女の子がいた。これが私の一目惚れ。
どうしても、あの人とお話してみたい。
彼女なのかはわからない。
でも彼女になれなくたっていい だから
お願い
友達になることだけは許してください
春。君と同じ通学路を歩く。
風が吹いて、私の身体中を踊るように駆け抜けていく。
髪が靡く。あなたの為に一生懸命伸ばした髪が。
「綺麗だね」
あなたはそういって愛おしそうな目で髪をみつめる。
髪だけじゃなくて私をみてなんて欲張りだ。
だってもうみてもらえているんだから。
「前まではあんなに短かったのに」
あなたの為だよ って言えたらいいのに
ほんと罪な人。
大好きで仕方ないのに私は未だ片思い。
知っていた。私はきっと、あなたの隣に並べない。
あなたの目はいつも遠くを見据えていて、私なんか見えてないことなんて
あの子を見ていることなんて気づいてた。
だけどお願い
一度だけでいいから、目を肩をあわせる機会を時間を私にください
「柚夏!」
意識が引き戻される。
「なにぼーっとしてんのはやくクラス見に行こうよ!」
不思議そうに首を傾げ、こっちをみる親友に私は気が付けば言っていた。
「私、好きな人が出来た」
・・・
「はあ?」
無理もない。新しい学校の門をくぐって3秒の話だから。
コメント
1件
読了しました、らなさん…!🌸 春の風と桜の描写から始まって、一気に恋に落ちていく感覚が鮮烈でした。一番最初の「刹那、恋をした」っていう一文、すごく胸に刺さりました。目の前に広がる世界が一瞬で変わる感じ、わかります。 「私なんか見えてない」「あの子を見ている」って気づいてるのに、それでも「一度だけでいいから」って願う切なさ…読んでて息が詰まるような心地よさでした。ヤンデレとか執着系の作品が好きな身からすると、この一方的な片思いの重みがたまらなかったです。 新入生?あの子は誰なんだろう…続きが気になって仕方ないです。次も絶対読みますね🌙