テラーノベル
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美園によるスパルタなストレッチを何とか終える。
「ぜぇ、はぁ、ひどい目にあった…。」
「ひばすっごい声上げてたけど大丈夫?」
奏斗が純粋そうに心配してそう言う。
もとはといえばお前がキスマ付けたせいだからな?
「そうですよ?一部の男子がトイレに駆け込むくらい。」
「?腹壊したんか?」
「あぁ、いえ。わからないならいいんです。」
「ひばに余計な知識入れ込まないで?」
アキラによくわからなことを言われて首をかしげる。
腹痛いの治るとええな。
美園は何かを思っているのか微妙に距離を取っている。
「美園?」
「…そういえばさ、なんで風楽のことは奏斗って読んで、四季凪のことはアキラって呼んでるのに俺は美園なの?」
「え?」
確かに言われてみれば。
なんかよくわかんないけど、美園は聡じゃないんだよなぁ。
よくわかんないけど。(二回目)
「俺のこと名前で呼んでくれないの?」
「うぐ、」
まっすぐな瞳に見つめられ、言葉につまる。
てか近い、近いから。
「あんまうちのひばをからかわないで?」
「…あんたに話してない。」
「いうねぇ。」
奏斗と美園が火花を散らす。
授業中だって。
「ストレッチ出来たら始めるぞ。」
「はい。」
先生が声をかけたのをいいことに二人から逃げ出す。
なんか最近怖いからなぁ。
あの二人。
「嫉妬深い人たちですね。」
「嫉妬?あぁ、俺がいろんな人と話すからってこと?」
「まあ、そうですね。」
アキラの横に座り、体の動かし方の動画を見る。
マット運動だから、やるのは前転や後転、側転などだった。
高校でやるマか…。
「ひば体硬いけど出来るん?」
「ふ、なめてもらっちゃぁ困るぜ。」
「どういうノリですか?」
こちとらいろいろとやってきたんだからな!
―――
「あっれぇ?」
「全っ然出来てないじゃんwww」
「うるせぇ!」
見事に失敗して変な体勢で止まってしまう。
「あの、渡会?その恰好は…。」
「あ、すまん。」
見苦しかったよな…と体勢を立て直す。
「えー…さっきのままでもよかったのに。」
「風楽??」
「冗談だって」
アキラが奏斗に圧をかけている。
まさか前転の途中で止まるとは思わんやん。
美園が固まっている。
「どうした?」
「なんか、その…。」
顔を赤くして美園が視線を逸らす。
「あっれぇ?純情そうな美園君でもそーいうのわかるんだぁ。」
奏斗がバチバチに美園を煽る。
「っ、ごめん」
「え?どゆこと?」
まじでわからず二人を交互に見る。
「・・・。知らなくていいです。」
アキラに肩に手を置かれる。
なんだその守らねば…、みたいな顔は。
「ひばは見ないの?AVとか。」
「え”っっ‼‼‼」
「単語はわかるんだ。」
「そこ!騒がしいぞ!」
「ハーイすいませーん。」
へらへらと謝罪をした奏斗がこちらを向く。
なんか企んでんな。
「せっかくだしさ、今度の休日一緒に見ない?」
そんな映画見ない?的なノリで言うやつあるか‼
「美園がなんでどぎまぎしてたかわかると思うよ?」
「それは気になるけど、え、AVだろ…?恥ずかしくて見れねぇよ」
「純粋培養だなぁ。だいじょぶだって。ちょっとだけだし。」
「風楽??渡会の教育に悪い。」
「ちぇ、お母さんかな?」
「違うわ。もっと健全なことに休みを使ってくれ。」
「とかいって、四季凪も観たいんじゃない?」
「ばっ‼‼‼」
「図星かぁ。」
なんか今日の奏斗調子いいな。
「ってことで、週末うちの部屋来てね。」
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