テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
美園によるスパルタなストレッチを何とか終える。
「ぜぇ、はぁ、ひどい目にあった…。」
「ひばすっごい声上げてたけど大丈夫?」
奏斗が純粋そうに心配してそう言う。
もとはといえばお前がキスマ付けたせいだからな?
「そうですよ?一部の男子がトイレに駆け込むくらい。」
「?腹壊したんか?」
「あぁ、いえ。わからないならいいんです。」
「ひばに余計な知識入れ込まないで?」
アキラによくわからなことを言われて首をかしげる。
腹痛いの治るとええな。
美園は何かを思っているのか微妙に距離を取っている。
「美園?」
「…そういえばさ、なんで風楽のことは奏斗って読んで、四季凪のことはアキラって呼んでるのに俺は美園なの?」
「え?」
確かに言われてみれば。
なんかよくわかんないけど、美園は聡じゃないんだよなぁ。
よくわかんないけど。(二回目)
「俺のこと名前で呼んでくれないの?」
「うぐ、」
まっすぐな瞳に見つめられ、言葉につまる。
てか近い、近いから。
「あんまうちのひばをからかわないで?」
「…あんたに話してない。」
「いうねぇ。」
奏斗と美園が火花を散らす。
授業中だって。
「ストレッチ出来たら始めるぞ。」
「はい。」
先生が声をかけたのをいいことに二人から逃げ出す。
なんか最近怖いからなぁ。
あの二人。
「嫉妬深い人たちですね。」
「嫉妬?あぁ、俺がいろんな人と話すからってこと?」
「まあ、そうですね。」
アキラの横に座り、体の動かし方の動画を見る。
マット運動だから、やるのは前転や後転、側転などだった。
高校でやるマか…。
「ひば体硬いけど出来るん?」
「ふ、なめてもらっちゃぁ困るぜ。」
「どういうノリですか?」
こちとらいろいろとやってきたんだからな!
―――
「あっれぇ?」
「全っ然出来てないじゃんwww」
「うるせぇ!」
見事に失敗して変な体勢で止まってしまう。
「あの、渡会?その恰好は…。」
「あ、すまん。」
見苦しかったよな…と体勢を立て直す。
「えー…さっきのままでもよかったのに。」
「風楽??」
「冗談だって」
アキラが奏斗に圧をかけている。
まさか前転の途中で止まるとは思わんやん。
美園が固まっている。
「どうした?」
「なんか、その…。」
顔を赤くして美園が視線を逸らす。
「あっれぇ?純情そうな美園君でもそーいうのわかるんだぁ。」
めあ
187
27
蒼月
652
奏斗がバチバチに美園を煽る。
「っ、ごめん」
「え?どゆこと?」
まじでわからず二人を交互に見る。
「・・・。知らなくていいです。」
アキラに肩に手を置かれる。
なんだその守らねば…、みたいな顔は。
「ひばは見ないの?AVとか。」
「え”っっ‼‼‼」
「単語はわかるんだ。」
「そこ!騒がしいぞ!」
「ハーイすいませーん。」
へらへらと謝罪をした奏斗がこちらを向く。
なんか企んでんな。
「せっかくだしさ、今度の休日一緒に見ない?」
そんな映画見ない?的なノリで言うやつあるか‼
「美園がなんでどぎまぎしてたかわかると思うよ?」
「それは気になるけど、え、AVだろ…?恥ずかしくて見れねぇよ」
「純粋培養だなぁ。だいじょぶだって。ちょっとだけだし。」
「風楽??渡会の教育に悪い。」
「ちぇ、お母さんかな?」
「違うわ。もっと健全なことに休みを使ってくれ。」
「とかいって、四季凪も観たいんじゃない?」
「ばっ‼‼‼」
「図星かぁ。」
なんか今日の奏斗調子いいな。
「ってことで、週末うちの部屋来てね。」