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まふゆはそのままナイトコードに入り、焦りのまま、単刀直入に切り出した。
まふゆ「探したい人が居るんだけど。」
瑞希「探したい人?」
絵名「ちょっと、弟くん家出して居なくなったとか言わないわよね」
まふゆが類の事を話していた、と言うこともあって、絵名にあらぬ誤解が生まれそうな所で、奏が口を開いた。
奏「前言ってた、光の人?」
まふゆ「うん」
まふゆは司のことを名前を出さずに「光の人」と喋っていた。
まふゆ「類が、母さんのせいで自分から希望を手放しちゃって…私の声じゃ届かなかった…」
絵名「だからその光の人に直接会いに行く訳ね」
瑞希「光の名前は?」
一瞬、沈黙が落ちた。
まふゆ「天馬、司さん」
瑞希・絵名「天馬司?!」
瑞希と絵名が同時に叫んだ。
奏「今夜の1時」
瑞希「あ、ごめんごめん」
絵名「天馬司って、全日制に居る、変人って言われてる天馬司?」
瑞希「その人ショーやってるって前言ってたよね?」
司は、瑞希と絵名と同じ神校に通っている。その事実が案外すんなりと出てきたので、まふゆは拍子抜けした。
瑞希「ボクそのショーの草薙さんとクラスメイトだよ!」
以前の出来事を思い出しながら、司は学校を終えた。今日はワンダーランズ×ショウタイムの練習も無いから、真っ直ぐ家へ帰ろう。
司(…それとも、)
迷いながら歩き出すと、不意に後ろから手を掴まれた。驚いて振り返れば、えむと同じ制服。
まふゆ「天馬…司さん?」
司「えっと…誰だ…?」
勢いで来てしまったまふゆは今気付いた。自分と司は初対面なのだ。お互いに、類を通して話を聞いて、存在を知っているだけなのだ。
まふゆ「えっと…朝比奈、まふゆです」
朝比奈、その苗字に司の目が見開かれた。
司「類の姉か!」
まふゆ「そう。…その反応なら、天馬さんで間違い無さそうだね」
司は遠慮と言うものを知らないようで、直ぐに口を開いた。
司「それで、その…類はどうなってる?一昨日の夜から会っていないんだ。」
訂正しよう。遠慮できない程、焦っていたのだ。
まふゆ「…類は、全てを諦めてしまった。今の類には希望も、絶望も、何も無い。ただの、空白になってしまった。」
司が生唾を飲んだ。
まふゆ「だから、教えて。私はそれに気付いただけなの…。一昨日、類が全てを諦めてしまった日、何があったの…?」
今にも泣き出しそうな声だった。俯いてしまったまふゆを見て、司も目を伏せた。
司「…場所を、変えよう」
司の表情を見て、話の重さを察したまふゆは頷いた。下校する他生徒に見られていたが、今の2人には関係の無い事だった。
どこに行くか迷った時、不意にまふゆのスマホが鳴った。
コメント
1件
まふゆが「光の人」って呼んでた司くんとついに直接会うシーン、すごくドキドキしました…!瑞希と絵名が「天馬司?!」って同時に叫ぶところ、ちょっと笑っちゃったけど、その後の司くんの焦りとまふゆの切実な声が重なって、胸がぎゅっとなりました。最後のスマホの着信、誰からなんだろう…続きがすごく気になります!
#兄弟パロ
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