千冬)同じクラスになれるかな~?
楓夏)クラス表、見に行こ
千冬)んーと…あ!同じだよ!
楓夏)えーと、1年B組か
千冬)じゃ!行ってみよ〜
そう笑いながら、私の手を引っ張る
楓夏)うわっ!?もー急に引っ張らないでよ〜笑
千冬)ごめんごめん!だって初めての中学生だよ!?
わくわくしちゃうじゃん!
楓夏)はいはい、行きますよ〜
千冬)じゃ、じゃあ開けるよ?…
楓夏)うん…
そう言い彼女は、少し震えた手でドアを開けた
千冬)おはよ~ございまーす
楓夏)おはようございます
生徒達)おはよー!
千冬)んと、私の席どーこだ?
楓夏)ここよ
千冬)お!ありがとー!
楓夏)私はここか
私の席は、千冬の真後ろだった
千冬)席近くてよかった〜…!
楓夏)授業中は話しかけてこないでね〜
千冬)んなっ!?も、もう小学生じゃないんだから
そんな事しないよ!
楓夏)こないだまで小学生だったくせに?
千冬)それは楓夏もでしょ〜!
そう言うと、頬を子供のように膨らませた
まあ、子供だが
楓夏)ごめんって〜!そんな怒んないでよ
千冬)しょうがない、許してやろう
二人共、仲いいんですね
楓夏)えっと…あなたは?
春菜)春菜です!季節の春に、菜の花の菜です
千冬)そうなんだ!どこに住んでるの?
春菜)地元は東京都米花町なんですけど…今は学校のすぐ 近くに住んでます
千冬)学校のすぐ近くか〜、いいなあ
春菜)ふふっ、良く言われます
楓夏)東京都米花町って…あの死神の街っていうやつ?
春菜)まあ…はい…!事件は良く起きます
あ、やば…まずいこと言ったかも
楓夏)ご、ごめんね!嫌だったよね、地元をそんなふうに
春菜)いやいや!違うんです、死神の街っていうあだ名が
ついてるのを知らなかったんですよ
春菜)それで、一瞬困惑してしまって…あはは
絶対嘘だ、目が泳いでる…
ほんとごめんね
先生)おはよーございます!
生徒)おーっ!先生〜?
先生)そうでーす!このクラスの担任の…いや
みなさん当ててみてください!
千冬)えー?ヒント無いんですか?!
先生)あーヒントか…花、かな
千冬)はいはい!わかった!一花!
先生)惜しい!
楓夏)風花‥ですか?
先生)そうなの!
千冬)えー!?この子も楓夏なんだよ〜!!
先生)そうなの?!仲間〜
先生)えーと、先生は
鳥月 風花です!
先生が鳴らすチョークの音が
なぜか心地よくて眠くなる
最近まともに寝てないからかな
全員の自己紹介も終わり…
あっと言う間に帰る時間
千冬)きょう楽しかったね!!
楓夏)うん、先生も優しそうだったよね
千冬)しかも先生風花だもんね
楓夏)ま、漢字は違うけどね
千冬)確かに楓夏はクールだけど、風花先生は子供っぽい
って感じだよね
楓夏)いや、文字の方の漢字
千冬)あれ…?
だんだん口角が上がっていく
二人同時に大笑いをした
ああ、明日はどうなるんだろう
授業わかるのかな
まあ、明日のことは明日考えよう
千冬)じゃあ!またね
楓夏)うん!また明日
そう言って彼女と分かれると
家のドアノブに手をつけた
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