コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
??? 「ゾディアーク!逃げろ!」
??? 「ゾディアークさん!早く!」
誰かが私の名前を呼んでいる。
エクスデスが緑と茶色の髪をした青年を襲う。
水色の髪をした女性が泣き叫びながら、
声が枯れるまで叫ぶ女性、その瞬間にエクスデスに腹を刺され、
涙を流して倒れた。
そこで目が覚めた。
私が気を失って倒れた所をエクスデスが助けてくれたから、
私はエクスデスが大好き。
これは嘘じゃない。
私の本心。
でも、今の夢は何?
何で優しいエクスデスがあの人達を襲ってるの?
きっと何かの冗談だよね。
エクスデス 「ゾディアーク♡おはよう♡」
私 「おはよう」
朝から私を抱きしめてくる。
あったかくて優しいエクスデスがそんな事する訳ないよね。
その時、
そんな声が聞こえた。
静かだけど、ちゃんと優しさがある声。
明るくて強い声。
優しくて綺麗な声。
暖かくて芯がある声。
夢の人と同じ声。
何故か涙が溢れていた。
エクスデス 「ゾディアーク?何で泣いてるの?」
私 「えっ?何でだろ?」
エクスデス 「ねぇ…今日変な夢見た?」
エクスデスが珍しく怖い顔をする。
私はエクスデスが好きだったから、そのまま見た夢を伝えた。
エクスデス 「その人達は、ゾディアークの事を殺そうとしてたんだよ。だから助けたの」
と、優しい笑顔を見せる。
私 「そっか!ありがとう!」
でも私は疑問だった。じゃあ何であの人達は私に逃げろなんて言ったの?
殺そうとする人が、普通泣くかな?
その日も、私は夢を見た。
??? 「ゾディアーク、ゾディアーク」
私を呼ぶ声、青い目の男性が私に声を掛ける。
私 「…!私を襲う気なんですか!?」
私はエクスデスを信用していたから逃げようとした。
??? 「…違うよ…そんな訳ない…」
男性は涙を流して私に訴える。
??? 「ゾディアークさん…私達の事…憶えてませんか…?」
私 「ご、ごめんなさい…分からないです…」
綺麗な女性が泣きながら私に声を掛ける。
でもよく分からない。
??? 「ゾディアーク、今から話しをするけど、これは…誰も悪くないから、責めないでね。約束だよ」
あの時必死に私の名前を呼んでいた人だった。
その人の眼は優しい眼で、何故か信用出来た。
??? 「ゾディアーク、私達はエクスデスに殺されたの。エクスデスはお前の事が
好きだった。だから大きな嫉妬に呑まれて可笑しくなった。それで私達が邪魔だったの。
だから殺したんだと思う」
私 「…あ…あ…あぁ!」
全部、思い出した…
ゼロムス達が私を庇って、死んでいく。
私は泣き崩れて意識を失った。
そっか…全部…エクスデスに仕組まれてたんだ…
私 「ごめん!あの時護れなくて!私!何も出来なかった…!」
カオス 「何言ってんだよ…お前が生きてくれて嬉しいよ」
アルテマ 「エクスデスさんの事、よろしくお願いします」
バハムート 「ゾディアーク、大好きだぞ」
ゼロムス 「またね」
そこで私は目が覚めた。
エクスデスに伝えよう、全てを。
私 「エクスデス、」
エクスデス 「うん?ゾディアークどうしたんだ?そんな顔して」
私 「全部、思い出したよ、エクスデス、ごめんね」
その時エクスデスは絶望の眼に変わっていく。
エクスデス 「あ…あはは…違う…私は…間違ってない…!私の邪魔をするのが悪いんだ!
バハムートもアルテマも!ゾディアークと仲良くして!ねぇゾディアーク!私の事 好き
だよね!?ずっと二人で一緒に居てくれるよね!?」
パニックになって過呼吸になるエクスデス。
怯えた様な瞳と、怒りや憎しみを感じる表情だった。
エクスデス 「もう…良いや、ゾディアーク、一緒に死んで、私と地獄に行こう?
そうすれば誰にも邪魔されないよ」
私 「エクスデス…何で泣いてるの…?」
エクスデスは自然と涙を流していた。
私 「私の為に、悩んで、苦しんでくれたんだよね。ありがとう。二人で生きよう?
四人の分まで、一緒に支え合おう?一人で悩まなくて良いんだよ」
私はエクスデスをそっと抱きしめる。
震えるエクスデスの頭を撫でる。
あの時そうしてくれた様に。
私がアルテマ達を巻き込んでしまった時、
怒らずに私を抱きしめてくれた。
優しくて、安心した、泣いてばっかりの私を受け入れてくれた。
だから私もそうする。
エクスデスは安心した様な顔をして眠った。
ありがとう、バハムート、みんな、私達はもう大丈夫だからね。
安心して休んでね。
大好きだよ。
カオス、ゼロムス、アルテマ、バハムート、