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いやあ、第31話、ついに現ケンさんとの再会が叶いましたね!「夢のラーメン会と同じ服」で現れた瞬間の由布ちゃんの動揺、すごく伝わってきました。封印しようとしていた気持ちが一瞬で溶ける感じ、切なくてでも嬉しくて。それに「必ず来ると思ってた」のセリフ、意味深ですよね…。伏線の香りがぷんぷんします。次が気になります!
いよいよ現ケンさんに会うのか…
一体何者なんだろう。
叔父さんのカフェまでのいつもの見慣れた街並みを歩いている。
(もしかしたらまたあの夢へ続く道だったりして…)
なーんて自分で世にも奇妙な〜にしながらカフェへ急いだ。
店に着きドアの前で立ち止まり深呼吸をした。
(けっこう早めに来たから多分私の方が早いと思うけど…)
私はドアを開けて直ぐ様店内を見回す。
土曜日とあってそこそこ混んでいた。
(良かった。私の方が早かった。)
良かった理由は先に来て少し心の準備をしながら待っていたかったからだ。
(あ、でも来ないという場合もあるか…)
なんせ連絡先交換をしてない口約束だけなのだから。
来ないなら来ないでそれで良かった。
なんとも偶然が多発しているあの現ケンさんとこれからいろいろな物語が始まるかも知れない。
しかもそれが楽しい物語なのかはわからない。夢との奇妙な繋がりもなんなのか少し怖かったから。
でも一方で夢ケンさんにそっくりな現ケンさんにはやっぱり会いたい気持ちも否めない。
そんな事を考えながら私は姪っ子の特権で席をとってもらっていたいつものカウンターのいちばん端に座った。
しばらくしてカランコロンとドアのベルがなり、先週と同じく私はドアの方に振り向いた。
現ケンさんであった。彼はすぐに私がいつも座っているカウンターの端に目をやり、
「由布ちゃん、お待たせ!」とあの夢ケンさんそっくりの大好きな笑顔で私に手を振りこちらにやって来た。
私は会ったとしても現ケンさんと夢ケンさんを混同しない様に夢のあの気持ちを封印しようとしていた。
しかし現ケンさんを見た途端封印などという言葉は私の頭の中から消えていた。
懐かしさや切ないさとあの大好きだった気持ちが蘇ったのと同時に私は息を呑んだ。
(えっ⁉︎夢のラーメン会の時と同じ服だ!)
あの時のとても良く似合っていたデニム姿が
今私の目の前にある。
私はほっぺたをつねってみたり頭を叩いてみたりして夢でない事を確認してみた。
「良かった。本当に来てくれるか心配だったんだよ!また会えて嬉しいよ!」
現ケンさんは隣に座り大好きだった夢ケンさんによく似た素敵な低い声でそう言った。
「でも由布ちゃんなら必ず来てくれるとも思ってたよ…」
そう言うとケンさんはコーヒーを注文した。
私なら必ず来ると思ってた⁉︎
その時はそれほど気には留めなかったのだが
そのセリフが後ほどの出来事に繋がる意味深長な言葉であることに後で気づくことになるのである。