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⚠️注意⚠️
※要素は薄めですが一応BLです。
※ほとんど攻めがでてきません。
※小説と言うよりは下書きに近いため、とても小説とは言えないかもしれません。
※文章力が皆無です。優しい目で見てください。
※オリジナルですがもしかしたら誰かと内容が被ってしまっている可能性がございます。
その際はコメントをいただきたいです。
以上の内容をすべて承知された方からお読みください。
女装したら推しに告られた話
受け 葉月遥(はずき よう)
攻め 酒々井リオ(しすい りお)
遥はリオが地下アイドル時代から推している。
でも、リオに段々人気がではじめて、いつの間にか当たり前のように行けていたライブや握手会にも行けなくなってしまった。
「遠い存在になってしまった。」と思っていた矢先、なんと夏のライブ&握手会に当選して、久しぶりに生で見れる事になった。
だがリオを推している人のほとんどが可愛い女の子で、男の子の自分が行くと、悪目立ちしてしまうかもしれない、と考えた。
そこで遥はいい事を思いついた。
女装をすればいいのでは?と。
遥の趣味は女装で、傍から見ると女に見えるくらいの実力があるのだ。
「そうと決まれば今から準備だ!」
まず、今で以上にスキンケアに力を入れ、可愛い女の子に見えるよう、メイクの腕を磨いた。
〜ライブ当日〜
家を出る前に、全身鏡の前に立ってメイクと服装の最終確認をすると、次にバックの中にペンライトと「投げキッスして♡」と書かれたうちわがあるかを確認て、最後にリオへのメッセージをびっちり書いた手紙を入れた。
〜ライブ会場〜
バチバチバチッという花火の音がなったと同時に音楽が流れ始めた瞬間、「きゃー♡」
と言うファン達の黄色い声援が響くと、下からリオ達がでてきた。
「みんなー!今日は来てくれてありがとうー!!」
と、リーダーであるリオが叫んだ。
最前列にいた遥は、もう既に満足していた。久しぶりに生で見た推しの顔は、前に見た時よりも随分イケメンになっていた。
(もう死んでもいいかもしれない。なんだったら明日命日かもしれない)
なんて遥が思っていると、ライブが始まった。
せっかく来れたからには しっかり目に焼き付けようと、遥はライブに集中しだした。
ライブ中盤、うちわを出し忘れている事に気づいた遥は、急いでバックからうちわを取り出した。
(集中しててすっかり忘れてた)
そう思いつつも、音楽に合わせながらペンライトを振っていると、パッとリオと目が合った。
その瞬間、リオの目が見開かれた。
(うわ、目でっか)と、遥はどうでもいいことを考えていた。
するとリオは、遥が持っているうちわを一瞬見てからまた遥を見ると、
右手の人差し指と中指を唇にあて、ウィンクしながら投げキッスをした。
(え)
「ギャー!!」
周りの人達が叫んだ。
しばらくしてから状況を理解すると、遥の頭の中にさっきのリオがフラッシュバックし、自分の顔が赤くなるのを感じた。
(明日、、いや、やっぱり今日が命日だ…)
(ライブ…終わってしまった)
遥は満足感で満たされている反面、もう終わってしまったという寂しさもあった。
午後は握手会のため、待機列に急いだ。
(既にすごい列だな〜…大人しく待つか〜)
次が遥の番になり、前の人が終わったため、前に出る と目が合い、またリオが目を見開いた。
「初めまして」
と、優しい笑顔でリオが言った。
(やっぱり覚えてないよね〜、、てか女装してるから当たり前か)
推しを前にして一周まわって落ち着いてきた遥が呑気に考えていると、
「きみ、兄弟とかっていたりする?」
「え?」
リオが意味の分からない質問をしてきた。
「ごめん、変な質問だったよね?」
リオに謝られた遥は、時間が近づいている事を思い出し、急いでバックから手紙を出した。
「あのっ、これ!」
と、男だとバレないように、声をワントーン高くして手紙を渡した。
「え!僕宛ての手紙?くれるの?」
そう聞かれた遥は、恥ずかしくて声が出ないため、首を縦に2回振った。
「嬉し〜い!ありがとう!え〜と、はるかちゃん…?」
確かに『遥』という漢字は『はるか』とも読めるので、たまに間違えられるが、まさか推しにまで間違えられるとは…
でも、間違えた事を指摘すると推しが恥をかく可能性が、、、と考えてしまった遥は、
「はい!」
と、答えてしまった。
「…ねぇ、よかったr」
リオが何かを言いかけたが、途中で「お時間でーす」と、スタッフさんに声をかけられてしまった。
「じゃあ、頑張ってください」
そう言いながら軽く会釈して、遥が帰ろうとすると、
「あ、ちょっと待t」
リオがまた途中まで言いかけると、次は「リオくーん♡」と、遥の後ろに並んでいた女の人によって遮られてしまった。
少し後ろめたい気持ちがありながらも、遥は握手会場を後にした。
あれから特に変わりなく、遥は高校に通
い、リオはアイドル活動を続けていた。
ライブから数週間たったある日、遥はいつも通り高校に向かっていた。もう少しで遥にとって高校最後の文化祭なのだ。
遥のクラスはメイド喫茶をやる。もちろん、男子は女装をすることが決まっている。
最初は嫌がっていた男子一同だったが、女子の圧に負けて、最終的にメイド服を着るしかなくなってしまった。
が、遥は違った。女装なんて普段からしているし、嫌がるどころか、なんだったら誰よりも可愛くなってやろうと考えていたのだった。
〜文化祭当日〜
遥のクラスは物凄く人気だった。何故かと言うと、女子がメイド服だからというだけでなく、男子の女装レベルが高かったからだ。
だが、これは決して男子達にメイクの知識があったとから、元が良かったからとかではなく、男子全員の女装を遥が手伝ったからだ。
1度みんなで練習として、メイド服を着て、男子は女装をしたことがあった。
その際、他の男子は言わずもがな酷い有様であったが、遥の完成度があまりにも高かったため、男子全員の女装の手伝い係に任命されたのだ。
任命されたからには本気でやるしかないと思った遥は、最低限のメイクを教え、できた人から遥が一人一人にメイクをした。
メイクと言うか、ほぼ絵画だが。
遥が働いていると、女子の1人が「遥くん働きっぱなしでしょ?休憩していいよ。せっかくだし、回ってきたら?」と言ってくれたので「じゃあ、お言葉に甘えて」と、休憩をとることにした。
(どこに行こう…)と考えながら遥が歩いていると、「ねぇ、そこのメイド服着た子」
と声をかけられた。
遥が振り返ると、そこには金髪と茶髪の見るからにチャラそうな男2人がいた。
「お、やっぱ可愛〜」
と、茶髪の方が言った。どうやらこいつらは遥の事を女と勘違いしてナンパしたらしい。
女装をしている時に何度かナンパをされた経験がある遥は、対処法を知っていた。
それは、「僕でよければ」と声を低くして言うことだ。そうすると大体の男はフリーズするため、その間に逃げるのだ。
この男2人も驚いてしばらくフリーズしたため、遥が逃げようとすると、金髪の方が遥の腕を掴んできた。
今まで無かった展開に、遥が驚いていると、「き、きみ、男なの?!」と、金髪の方に聞かれた。
「は、はい」と狼狽えながらも答えると、「「スッゲー!!」」と2人に言われた。
意味が分からず、次は遥がフリーズしていると、「ねぇ、写真一緒に撮ってもいい?」
と、茶髪の方に聞かれたので、別に写真くらいならいいかと思い、2人とスリーショットを撮った。
「ネットに上げてもいい?」と聞かれたが、完璧に顔を出されてしまうと流石に困るので、顔は目以外を隠すことを約束に許可をした。
文化祭1日目が終わり、遥は家に帰ってからベットに寝転がり、少し休んでいると、友達からLI〇Eがきていた。
内容を確認すると、「これお前じゃね?」と言うメッセージと共に、誰かの投稿のスクショが送られていた。
そのスクショには「凛海高校の文化祭、女装メイドくんのクオリティ高すぎ!」という言葉と、メイド服を着用して女装をした遥と、あの金髪と茶髪の男が写った写真が投稿されていた。一応ちゃんと遥の口元はスタンプで隠されていた。
だが、1番は、
(ま、万バズしてる…)
その投稿が万バズしていたと言うことだ。
コメントを見てみると、
『え?!女装って事はこの子男?女の私よりも可愛いんだが?』
『マジでクオリティ高いじゃん。俺も行こうかな』
『この子なら普通に抱ける』
『これぞまさに男の娘』
などと、ギリセクハラになりそうな言葉もあったが、幸いアンチはなかった。
(明日、どうなるかな)
と、遥は遠い目をしながら考えるのだった。
〜文化祭2日目〜
あの投稿により、遥のクラスのメイド喫茶は昨日以上に賑わっていた。
「つ、疲れた〜、、」
あまりの忙しさに、遥は疲れきって、休憩時間、空き教室の机に突っ伏していると、なんだか外が騒がしくなっていた。
遥は気になり、窓から覗いて見ると、人だかりが出来ているとことがあった。
(どっかのクラスが何かやってるのかな?)
と思ったが、人だかりの真ん中はお店ではなく人がいるようで、目を凝らしてよく見てみると、そこには、
「えぇ!?リオくん!?」
何故か遥の推しであるリオがいたのだ。
なんでいるのか分からず、遥が混乱していると、ガラッと遥のいる空き教室の扉が勢いよく開いた。
「あ、遥!やっと見つけた、、」
「な、なに?」
「外に芸能人が来たとかなんとかで人手不足なんだ、悪いけど来てくれ! 」
どうやらみんな仕事をすっぽ抜かして、リオの所に行ってしまったせいで、遥の事を探していたらしい。
「わかった、手伝うよ」
「ありがと〜」
遥が教室に戻り、接客をしていると、次は廊下が騒がしくなりだした。
(まさか、ね…?)
と思いつつも、扉から少し顔を覗かせて確認すると、そこにはたくさんの人と、それに囲まれたリオがいた。
(やっぱりか…もしかして、リオくんもあの投稿を見てきたのか?だとしたらここの教室に来ることになる。と、言うことは、接客、僕がする事になる?)
その時、遥の中で1つの不安がよぎった。
(緊張して、まともに話せないかも…!)
遥が中に戻ろうと頭を引っ込めようとしたとき、リオと目が合った。
その瞬間、リオはあのライブの時のように目を見な開くと、小走りで遥に近づいてきた。
(え?)
〜つづく〜