短編のストックがそろそろ切れそうで焦ってる作者ですこんばんは。
作者花言葉とか石言葉とか何となく好きでよくお話に入れるんですが、やっぱこういうのって趣?風情?があって良いですよね。
ちなみに誰得情報ですが作者は宝石だとムーンストーンとグレーダイヤモンドが好きです。
今回は宝石がマジほんのちょっとだけ絡むので話題に出してみました。
では、どうぞ……
tnem【その赤はお前には全く似合わない】
「エミさんって何色が好き?」
少し興味を引かれる話が聞こえてきて、気づかれないようにそっと耳をそばだてる。
「んん…そう、ですね……」
「…赤……ですかね」
何となく、ただ純粋に嬉しかった。
好きな奴が自分の色を好いていると言うだけでこんなに心躍るのだなと、きっとアイツには赤も良く似合うのだろうと、呑気にそんなことを考えていた。
でも
赤は赤でも
その赤は
お前には全く似合わんよ
真っ赤な血に塗れ倒れるアイツを見つけた時は、ただただ…その赤が憎かった。
戦場で溢れかえるその赤は俺達みたいな戦争屋が被るもので、小綺麗で純粋で優しい大学教授で非戦闘員のお前に、その赤はおぞまし過ぎる。
「……お前は…戦争屋じゃ無いんちゃうんか」
「なぁ…エーミール」
返事は無い
機械に囲まれ、沢山の管に繋がれ静かに眠るエーミールの身体は包帯やガーゼに包まれている。
前より少しやつれてしまった頬を優しく撫で、薄っぺらい手を取って、掌にキスをする。
「はよ起きろ…エーミール」
お前が赤が好きだと言うなら、もっとお前に似合う赤で飾ってやるから、だから……
「死なんでや」
お前にはきっと、ガーネットを埋め込んだ指輪の方が…ずっと似合うから。
はい、どうでしたでしょうか
ガーネットかルビーで迷ったんですが、ルビーは意外とピンクがかった赤なのでね、トントンさんはどちらかと言うとガーネットみたいな赤らしい赤の方がイメージに合ってると個人的には思います。
ちなみに、ガーネットの石言葉は『変わらぬ愛』『忠実』『勝利』などがあります。
何に対しても真っ直ぐな彼にピッタリですねぇ。
それと、掌へのキスは『懇願』と言う意味があるそうです。
では、また次の作品で……
コメント
2件
天才過ぎるンゴ... 僕も色々勉強します
待ってましたヽ(=´▽`=)ノ 切なくも心温まるtnem尊い… 主様の花言葉石言葉も興味深くて大好きです。